年度末ですね 「好きなことを仕事にする」ってよく言うよね | よっちゃんのさくらいろの日々

年度末ですね 「好きなことを仕事にする」ってよく言うよね

 

昨日は雨の日曜日となり、ほとんどお出かけできませんでした。

その分、思考をグルグルと働かせまして、いろんなことを考えておりました。

 

 

ところで、

 

「好きなことを仕事にする」

 

って魅力的に感じますか?

 

最近特に、こういう話が多いように思えます。

 

イヤなことをイヤイヤやるなんて、

そりゃぁもう、イヤに決まっていますけど。

 

好きなことを仕事にするって何なのでしょうね?

 

私は聖子ちゃんが大好きです。

 

子どもの頃から大好きで、

もし可能なら自分が聖子ちゃんになりたいと思ったし、

だからアイドル雑誌の切り抜きを山ほど集めて、

聖子ちゃんのコレクションを作り、

部屋中にピンナップを貼り、

小学校のときなんてほんとバカだったから、

美容院で

「松田聖子にしてください」

 

と勇気を出してお願いし、

でも小さな町の美容師さんは聖子ちゃんの髪型なんて知らず(笑)、

タダのショートカットにされて(笑)

 

それでも満足して、家に帰ったら聖子ちゃんの歌を一人で歌いまくり、

聖子ちゃんになりきって学校に通いました。

 

でも、聖子ちゃんを仕事にしたいと思ったことはないです。

 

例えば聖子ちゃんのマネージャーとか、

サンミュージックに就職するとか、

 

そういうのも考えたことはないです。

 

多分、聖子ちゃんがいたら仕事にならないから。

 

きっと聖子ちゃんを私物化し、聖子ちゃんのことを知ったかぶって、

聖子ちゃんを独り占めしたがり、

聖子ちゃんとファンの夢を叶えようとする前に、

自分の夢を叶えようとしてしまって、

結局大失敗したり大損害を被ったりしそうです。

 

親子経営とかそういうのありますよね。

二世の政治家とか。

 

親が子供をかわいがるあまり、

家業を継がせたりするけど、

甘やかして何やっても許したり手を貸したりして、

結局独り立ちできずにパラサイト。

家業が傾いても後の祭り。

 

スキが興じるとバカになるんですよ。ほんとに。

 

 

 

それなら、仕事を好きになる、というのはどうでしょう?

 

私はアルバイトの募集広告を見て応募し、司会者になりました。

司会者というのは難しくて毎日怒られていて、

全然イケてなかった。

 

でもある日、子どもがなついてくれて、ショーが大成功したとき、

私は初めて やりがい というものを覚えました。

 

選挙ウグイスの仕事なんて、まさかやると思っていなかったけど、

そして、やるたびに、

もう二度とやりたくない!

と思っていたけど。

 

でも気づけば、ウグイス嬢のお仕事が好きになっていました。

 

臨機応変に言葉を選び、

雰囲気をうまく巻き込んで旋風を巻き起こし、

6票しか持っていない候補者を当選させたりして、

一生懸命やっているうちに、

その仕事が好きになったのです。

 

だからって、いつでもやめられます。

ウグイス嬢をするために生まれてきたわけじゃないから、

私は私の人生を生きるために生まれてきたわけだから、

好きな仕事を手放すときが来たら、

いつでも手放すわけです。

 

「好きなことを仕事にする」

 

って、聞こえはとてもカッコいいんだけど、

 

「やりたくないことは一切しない。責任もとらない。」

 

といっているのと同義語になることがあります。

 

好きなことって、自分が勝手に好きなだけ。

 

仕事にするなら、責任もあるし、社会貢献も求められる。

組織の一員なら、その会社の理念も貫くべきだし、

やりたくないことだってやらないといけない。

 

 

そのリアルな現実は神棚にあげてしまってみないふりをして、

「好きなことを仕事にしよう!」

とけしかける人もいる。

 

そんなに甘くないよ。

 

と私は思う。

 

でも、その仕事が好きになれたら、

どんなことでもきっと頑張れる。

 

その仕事にやりがいを見つけることができたら、

きっと、我慢することもいとわないようになると思う。

 

 

この言葉のマジックに、

気を付けた方がいいよ。

 

と思います。