私は昔から、私の存在そのものが天敵扱いされてきた。
ほんのわずかな時間だけとか、実際、全く何も関わりを持っていない事が多いのだが、
もう私にはどうしようもなく天敵扱いされる場合がある。
それを最初に経験したのは、高校入学時だ。
全く知り合いがいない状態で、やたら嫌われたりとか。
私の存在そのものが腹立ちの原因になることもあるらしい。
これは、いつもどうにもならない。
高一の時には、全く知らない人に、「あなただけは許せない。」
とか、唐突に言われた事が何度かある。
同じ人がいつの間にか近くに来て、耳元で、ボソッと
「死んで欲しいわ。」
とかってのもあったなあ。
もう本当に数十年も昔の事なので、どうでもいいのだが、私だけクラスのサマーキャンプに
誘われてなかったとか。
それは、その担当生徒に知らされていなかったからとか。
今思えば、酷いいじめに逢ってたわけだが、
簡単に学年で成績一番取っちゃって、お友達が数学と英語の先生みたいのが、いけなかったとかね。
目立つ容貌だったのが、いけなかったとか。
でも、全て私には直接カンケーない人達ばかりだったよ。
結婚して、今の町に住み始めた時も似たような事があった。
普通に子育てしてただけだったのにね。
そして、数十年経った、つい数日前、今住んでる町の昔の意地悪なお姉さんと
数十年ぶりに目が合ってしまったら、数十年経過してても、やはりものすごい目で睨まれた。
もう、ある意味で感動したよ。
どんだけ嫌われてるんだ、ってね。
ろくに話もした事ないんだけどねえ。
会社経営が気に入らないのか、伝わり聞く性格が気に入らないのかわからないが、
その人の情念みたいのは、感じたよ。
夜叉みたいな顔をして睨まれた。
いやもう、あそこまで行くと、ある意味アートなレベルだったよ。