判決が出た為このニュースが多く報道されました。
記事をお借りします。



こちらもお借りします。



大人の犠牲になる子供が多いことが気になります。

「本当は以前からあったけれど表には出てこなかった」だけかもしれませんが、虐待のニュースもずいぶん増えたように感じます。


私は自分に子供がないので、本当に親になったらどう思うかは分かりません。

しかしこれまで20年近く親御さんたちの様子を見てきて「我が子の為なら死ねる」「娘の夢の為ならばどんなことでもするし、それを犠牲とは思わない。」

このような親御さんがほとんど…。


しかし中には「娘の夢は応援したいけれど、自分自身がなぜ変わらなきゃならないのか…。」

「私が変わらないと受験ができないのか?」と言う親御さんもおられ戸惑います。

普通の高校受験や大学受験とは違うのでご家族のご協力も必要です。とわかるように説明をしますが、親御さんの我の強さでお子様がせっかくレッスンを頑張りたいと思っていても「お月謝を出すのはママなんだから」と黙って従うことしかできない場合もあり、親の犠牲になっているように見えます。


私が最初に親御さんとお嬢さんと面接をさせていただくのは「三次試験」に近いのではないかと思っております。

お互いに何も知らない状態で質疑応答をする。

これはまさに三次試験と同じ状態です。

もちろん本当の三次試験にお母様はおられませんけれど…。



保護者の方々には「タカラジェンヌの母」になる準備を「宝塚受験生の母」の段階で初めておくと良いです と伝えます。

「その時になったらちゃんとしますよ」とおっしゃる方もいて驚きます。

お子様にそのような教育をしているのでしょうか…?

「肝心な時だけきちんとしていればいいのよ」と…。


「メッキは剥がれる」との言葉をご存じないのかな。

説明文をお借りします。


メッキが剥がれるとは

隠されていた本当の姿が人々に明らかになること。
化けの皮がはがれる。正体を暴露される。馬脚をあらわす。
正体を現す。正体を見せる。本当の姿を現す。本当の姿を見せる。
本性を現す。シッポを出す。正体がばれる本性がばれる。本当の姿がばれる


これは現役中から思うところがありました。

本当の実力を持っている人とそうでない人は、優れた技術が必要な振り付けなどに当たると一気にその差が出て、なんとなく今まで「上手っぽく見えていた」「雰囲気で誤魔化していた」みたいにメッキが一気に剥がされた…そんなふうに見えることがありました。


だからきちんとレッスンを怠らずに継続させなくてはならない。

「その時だけ」は「いつかバレる」と。



こちらに来て頂き面接をする中でお互い初めて同士なので私が単純に「おかしいな?」とか「なぜかな?」とか思ったことを普通に質問していくだけで、その「親御さんの矛盾」が明らかになったり、おかしな部分が明らかになったりします。

お子様は心の中で「私がおかしいなと思っていた事は間違ってなかったんだ」とか「私も実はうっすら思っていたことを先生が代わりに言ってくれた」とか、そんな気持ちになる子もいるようです。


親御さんの中には「自分自身が変わる努力」は置いておき「娘は努力しないんですよ」との部分を強調する人もいます。

宝塚受験ではなく、何事においても努力ができないとか、お行儀が悪いとか、何か問題がある場合は親御さんがきちんとお手本を見せていない事も多いです。

それでもきちんと正しく育っているお子様は とても賢く、学習能力が高いのだろうなと感心してしまいます。


大人…親が子供の犠牲になるのは「当たり前」と考える人は多いでしょう。

しかし、子供が大人や親の犠牲になってはいけないと思います。