偶然 挙がってきた動画です。
見ているとこれまでの様々なご家庭を思い浮かべてしまいました。

1、自己肯定感を高める

これは本当に上手にしなくては子供が主導権を握ってしまいます。
褒めてばかりで「あなたは素晴らしい」と言い過ぎて子供が前に立って歩き、親が従う…そのようなご家庭がありました。
「では親御さんは「親の背中を見せる」事をしておられないのですか?」と聞いたら、お母様が固まっていた…そんな光景を思い出しました。

逆に「あなたは素晴らしい」と言い過ぎて、子供が「いい子でいなくてはならない」と思い過ぎ、それが大変なストレスになり言いたいことも言えない。やりたいこともやれない。ただただ大人に従うだけ。とか、そのストレスから食べ過ぎて太ってしまう。
そのようなご家庭もありました。

宝塚受験に行って親御さんが娘さんを待っていた時の事。
生徒監の先生が校門のところに立って受験生を見送ります。
受験生はその先生にご挨拶をする人もいれば無視する人もいる。

「宝塚音楽学校の生徒監の先生」とわからないため「何このおっさん?」みたいに思う人もいるでしょうけれど、よく考えればそこに立って受験生を見送っているのですから、何かしら宝塚音楽学校に関わりのある先生であろう…このように予想してきちんとご挨拶するべきではないでしょうか。
合格したときに「あの時に立ってたおっさんだ」みたいに思うのはいかがなものかと思います。

その光景を見て親御さんが「あなたならきっときちんと挨拶したと思うわ」と娘さんに話したそうです。(娘さんが学校から出てきた時は何故かちょうど見ていなかったそうです)

受験から帰ってきてそれを彼女が私に話してくれました。
どうも彼女は「それだけ母は私を信じてくれているのです」と言いたかったようです。

しかし私は正直なところ???と思ってしまい、彼女に「で、あなたはその方にきちんとご挨拶したのですか?」と聞きました。

すると「レオタードや傘を片付けたりして…」と言い出しました。
「そういうのは校舎の中でしたことでしょ?私は校門を出た時のお話しをしていますよ。」
このように申しました。

結局その彼女は、もじもじしながら「その先生がおられることにも気付かなかった」 と…。

親御さんというのは時に盲目的に我が子を信じてしまいます。
私はその子が「そんな人がいる事すら気付かなかった」と言った時、この子ならそうだろうな…と、正直驚きませんでした。
見た目はすごく真面目そうに見えるけれど、実際はまた別。 頭と心がフワフワしている感じ…。

「見た目で人を判断してはいけない」 このような時にこの言葉を身に染みて感じます。
それでも内面は外見に現れる。とも思っているので、本当にその人その人の「正しい人間性」を見抜くのは難しいです。
ただ大人よりも中高生はまだまだ単純な…純粋な部分もあるので、乱暴な言葉を使えば「本性」は見えやすいです。

その子だって「その人がいることにすら気づかなかった」と素直に話したわけです。
そのような素直な部分が「真面目に見える」との外見に現れていたのかもしれません。
ここで「私ちゃんと挨拶しました」と嘘をつく子もいるでしょう。
そういう子は「何だか気になる目つき顔つき」をしています。

このように人には良い部分と悪い部分が備わっています。
時には良いとされる部分が悪い方向に出たり その逆も…。
なので、私は「人間のどんな部分も受け入れる」事を大切にしなくてはいけないのではないかと考えています。

こちらが大切に考えていてもお相手が同じように考えているとは限りませんから、うまくいかない事もあります。
しかし、きちんとレッスンに通い続けてくれている子…中高生位の純粋な子供たちはだんだんと私のそのような部分を理解してくれるようになってくれるので嬉しいです🥹

無駄に注意をしているわけではない。
プライドを傷つけたくて悪いところを指摘しているわけではない。
何とか良い方向に進んでくれたら良いな…との思いで注意をしています。


そのため、以前こちらにいた生徒さんから
「中学生の時に来た時は「なんでそんなことを言うんだろう」と思ったこともありますが、高校生になり物事がわかってくると、先生からは叱られているではなく「教えていただいている」そんな気持ちになりました。」と言ってもらった事があり、とてもとても嬉しかったです。



動画の最後の方も参考になるような部分があるので、ぜひ最後までご覧ください。
「なるほど!このような考え方もあるのだな…」と参考にできる部分が多いのではないかなと思う動画をお借りします。