きっとその人なりに一生懸命考えているのだと思いますが、少々無駄な時間を使っているように見える場合もあります。
今思えば、私は現役中に「いつまでにどのぐらい効率よく1番良いものを提供できるか」とか「この時間内に 1番効率よく着替えるためにはどうしたら良いか」みたいにいつも「制限期間」みたいなものがありました。
どうあろうと初日までには必ず最高のものを作り上げなくてはならない。
初日までにかつらやアクセサリーを準備しなくてはならない。
舞台稽古になれば1番効率よく1番美しく早変わりができるためには何をどうしたら良いか…。
いつもそのようなことばかり考えていたことに気づかされました。
場合によっては潔さが必要で、これをするためにはこれを止めなくてはならないとか、こうするためには今はこれはやめておこう…とか、自分自身できっぱりと決めることが常に求められていたように感じます。
なので、あまりにももたもたとダラダラとそしてなかなか答えが出ない…出たとしても最高の答えではない…。
それでもなんとなくそれで大勢に影響がないから「まぁいいか」みたいになっている人を見ると「もったいないなぁ…」と思ってしまいます。
もう1歩先まで頑張って時間を短縮して考えたり、それだけ考えたのであれば1番最高の結果が出たりすれば、その人はきっともっと良くなるだろうに…みたいな。
華道もそうですが、1番良い形にするためにはかわいそうだけれど、潔くこの部分のお花は切り落とさなくてはならない。そんな時があります。
それに似ている作業かもしれません。
もちろんこれは職種や時と場合、様々活用できる時と出来ない時がありますので、何とも言えませんが…。
なんとなくそんなことを考える機会がありました。