「面接をします」と言っている側から「見られている」との気持ちが強いですが、本当は面接をしている側も「見られている」のです。

例えば私が面接をしていただく側だったとしても、そのお相手の表情だったり、目つきだったり、お話しの仕方や言葉のセレクト、声の出し方…きっといつの間にか全てチェックしてしまうだろうな…そんなふうに思いました。

これはもちろん私の職業病みたいなものが大いにあると思いますが、皆様も少しそんな気持ちで面接に臨むと気持ちが楽になることもあるかもしれません。


私は「宝塚を受験したいです」とお問い合わせをいただくと、必ず親御さんとご本人と私の3人で面接をいたします。
「元宝塚の人で、娘役さんだった」と思って、こちらに緊張しながらいらっしゃっているであろう親子様。
私がおへそを出して破れたジーンズを履いて博多弁丸出しでいたらどう思われるでしょうか…。
もし歌や踊りの技術が長けていたとしても、そんな先生のもとに通いたいと思うでしょうか…。


アルバイトや企業の場合、どうしても「雇って欲しい」とばかり思ってしまうので、その面接をする人がどのような人であれ雇ってもらえるなら…とつい下手に出るような感じになる人も多いようです。

もちろん雇って「いただく」立場ですから上から目線になるわけにはいきません。
しかし面接をしてくださる人が、その企業でまず最初にお会いする人になるわけですから、その人の印象は大事なのではないかと思います。

「第一印象」との言葉がある限り、面接担当の方なのか、そこの企業のトップの方が直接面接をなさるのか企業によって様々と思いますが、その方の印象は大切なのではないでしょうか。

その時の印象があまり良くないのに、その企業に入ってもあまりうまくいかない…そんな話しをこの時期はよく聞きます。

面接をさせていただく側ではあるけれど、こちらも「信頼に値する企業かどうか」を見ている側でもある。

企業側もこの「自分も(この企業も)見られている」事を心に留めておくと面接の仕方が変わるかもしれません。