来週 声楽コンクールに出場する生徒がいるため、またまたピアニストの先生のお世話になることに…。

私の知らないところでピアニストの先生とそれぞれの生徒が日程などやりとりをしていました。
その中でこちらの生徒が先生に対して少々失礼な文章を送ってしまっておりました。
先生がとても言いにくそうに私にそれを教えてくださいました。
私のレッスンの際、その生徒にわかるように説明をしたら本人も納得・理解をして
「自分では気付く事が出来ませんでした。ありがとうございます。申し訳ありませんでした。」と。

ずいぶん以前にも記事にいたしましたが、悪気なく…本当にまだまだ若くて未熟だからこそ失敗してしまう事、「失礼のないように」と考えすぎて、かえって身内にまで敬語を使ってしまうような…そんな失敗をしてしまう事…まさに「若気の至り」という失敗はあって当たり前です。

だからこそ若いうちにたくさん失敗をして目上の人から教えて頂き、それを素直に受け入れていれば、社会に出た時にきっと周りから愛され、可愛がっていただける人になります。
まずはご家庭から近くにいる大人はそれに気付いてあげる事ができるように、自分自身も知識を持っておかなくては教えてあげることが出来ません。

そして大人になってしまうとなかなか指摘をしてもらえなくなります。

今回の生徒もまだ若いからこそ…未熟だからこそ、ピアノの先生も「これから社会に出ていくのであれば、知っておいた方が良いのではないかしら」と教えてくださいました。
そしてその彼女は「教えてもらえてラッキーだった」「今のうちに知っておく事ができてよかった」そのように捉えてくれていましたニコ

人から何か注意をされたり、指摘をされたりした時にものすごく不服そうな顔つきになってしまう人がいます。
それはそれで、もうその人の人柄とか心がけとか…そういうものが目付き・顔付きに出るのだと思います。
そのような人は自分が「教えて欲しい」と思った時には、もう二度と教えてもらうことは出来ないかもしれません。

大人になってからでも何か指摘をしていただけることが「ラッキー」と思えるかどうかはとても大事だと思います。

保護者の方の中には「私は子供の為にどうしたらいいのかしら。」「私自身変わらなきゃいけないのに、誰も何も教えてくれないからどうしたらいいかわからない。」と考え、職場の方に「私に悪いところがあれば指摘をしてちょうだい。とお願いをしました。」と告白してくださる方もおられました。
これはすごいです。
控えめに言っても尊敬します。

芸事の世界は、ひとつでも多く技術…上手になる方法を教えてもらうことがカギになります。
バレエのレッスン・ダンスのレッスン・歌のレッスンと言いながらも本当にただそれだけをするわけではありません。
前述のように先生と日程のやりとりをすることもあるでしょう。
急に具合が悪くなってお休みの連絡をしたり、遅刻の連絡をしたりすることもあるでしょうし、レッスンの前後に何かしら会話をする場合もありましょう。

そんな時の受け答えや雰囲気で「この子にはもっとたくさんのことを教えてあげたい」と思ってもらえるかどうか…。
どんなことでも素直に受け入れる心の柔らかさ・豊かさ・広さがあるかどうか…。
先生という立場の人は、きっと皆さんあらゆる角度から生徒さんを見ていると思います。

同じようにレッスンに通っている保護者の方でも「できる方とできない方」「気づく方と気づかない方」がいればどうでしょう…。
「わかっているけれど、今回はあえてやっていないのね。」などと他人から理解してもらうには、その方の日頃の行いにかかっています。
「知らないんじゃないの」と疑われる人になってはなりません。
生徒には指導ができても、保護者の方にまでは…汗

保護者の方々は「自分の言動で子供に恥をかかせたくない。」と思っておられる方が大多数です。
大人になっても学び続けること。疑問を持ち続けること。
そんな中で少しでも何か教えてもらえたら「ラッキーだった❗️ありがとう😊」と思う事ができる愛らしい心を持ち続ける大切さをピアノの先生のおかげで考えることができました。