ネガティブな… | 那津乃 咲のレッスン&わんにゃん日記

那津乃 咲のレッスン&わんにゃん日記

福岡に在住する元タカラジェンヌが、ダンスや歌のレッスンの事、日々のちょっとした事を皆さんにお伝えしま~す。

今日 生徒さんに話した事。

「悲しいとか苦しいとか辛いとかネガティブな感情は良くないと言われるけど、これが1点芸術になると悲しい曲はダメとか苦しみを表現するダンスはダメとかないよね。むしろすごく美しかったり涙が出るような思いだったりする。
生活する中で感情として出てしまうネガティブなものは歌やダンスに反映させれば、それは素晴らしいものに変わるんじゃないの。」

ベートーベンの「エリーゼのために」の曲からこのような話しになりました。

「エリーゼのために」は皆さんよくご存知の曲だと思います。
穏やかに始まるけれど、途中で不穏な雰囲気の部分があります。
それはベートーベンが耳が聞こえなくなる恐怖と戦っているところ…。
それでも愛するエリーゼと一緒にいれば…とまた穏やかな日常に戻るように穏やかな曲想に戻ります。

苦しみや悲しみが素敵なものになるのが芸術。

苦しい思い・悲しい思いはしないに越した事はありませんが、その感情を人間が持っているからこそそのような音楽に共感できたり、感動を覚えたりできるのですね。