この前 声楽の生徒さんに思い出してこのお話しをしたので、皆さんにも・・・。
まみさんは退団発表がかなり早かったです
「退団します」と発表されて 1年近くあったのではないかと思います。
通常公演以外に、ドラマシティなどの公演もたくさんあったので・・・。
退団を発表すると 周りからの目が「退団者」という なんとなく今までと違った目線で見られるようになります。
まみさんはトップさんだったので、それが余計にすごかったと思います。
「この方はもういなくなってしまうんだ・・・」という目で見られる時期が長かったという事にもなります。
トップさんは、普通でもお忙しく大変な立場なのに、退団発表をしてしまうとその忙しさは倍増します
私は、皆さんへの発表より前の東京宝塚劇場の杮落とし公演「いま すみれ花咲く」の公演中にまみさんに「私 まみさんの退団同期になります」とお一人でいらっしゃるところを狙って、こっそり報告させて頂きました。
その時 まだ退団者がはっきりしていなかったので、退団なのにおかしいですが なんだかまみさんが「いやうそ
なっちゃんも
わ~~
」となんだか嬉しそうにおっしゃっていたのを覚えています・・・
そして私も発表をして退団公演のお稽古が始まると、色々と処理することなどがあり、退団者の中ではまみさんの次が私だったという事もあり 一緒に行動することが増えました。
側でまみさんを見ていて、あまりの多忙ぶりに 「この人大丈夫かな。最後までもつかな・・・」と思うほどのこともありました
そんなある日 一緒にエレベーターに乗って7階で降りました。
7階は事務所があり、そこを通ってお稽古場に行くシステムになっていて 確か 私達はお稽古場に戻るところだったように思います。
なので、いつものコースというかいつもの風景なのです。
そのエレベーターホールには細い窓があります。
その細い窓からすごくきれいな夕日が見えました
その時まみさんは一瞬足を留め 「わ~きれいな夕日やね~~」とおっしゃいました。
その時 私 なんだかすごく「ホッと」しました
あ~ こんなに忙しくても まみさんはちゃんとそういうものを見て感じる事を忘れていらっしゃらないんだなぁ~~みたいに思ったのです。
あまりの忙しさに、空や星や太陽や花・・・そして夕日を見る余裕さえ・・・見るという行為まで、季節の移り変わりさえ 忘れてしまわれてるのではないかしら という感じだったのです。
でも私達のような仕事の人間がこういう事を忘れてはいけないです。
そしてその時 「こんな時でもこう思う事が出来る人だから トップさんなんだなぁ。」と改めて思いました
あの時 まみさんとご一緒に見た夕日を私は今でも覚えています
今まみさんに言ったらきっと 「え~~何
そんなことあった~~
」っておっしゃると思います
でもね、それがいいんです
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