私がCCCことCrimson Crat Clanを知ったのは2022年の11月。たまたま家での仕事の作業用BGMにYouTubeをつけていて、流れてきたのがアニソン50連発だった。
その時はまだ沼るなんて思ってもいなかったし、作業用BGMだから顔もよく見ていなかったのだけど、聴きやすく安定した歌声と、世代じゃないからわからない曲もあったけれどもバランスの良い曲構成を気に入り、その後も定期的に観るようになった。
12月〜1月頃には、サジェストで彼らのオリジナル曲も上がるようになってきた。サムネで気になって観たのは『My Way』『GOD DIVA』『Party Animal』。『My Way』はかっこいいけどK-POPみが強いなぁと思ったけれど、あとの2曲は良い感じに令和の今っぽくなくて懐かしさを感じつつ好きだなと思った。あと、アニソン50連発でピースサインや紅蓮の弓矢を歌っていた男の子がすごく楽しそうで嬉しそうで、でもそれだけじゃなく歌詞の意味を汲み取った表情や手振りで歌う姿がすごく印象に残って、CCCのYouTubeを観る時は彼の姿を目で追い掛けるようになっていた。まあ、それでも1月はまだハマっていなかったわけですが。
そして2月1日の夜。何故か唐突に「あれ? 私、この人達、好きなんじゃね……?」と思い立ち、そこからCCCのYouTubeチャンネルを自主的に漁り、更に何を思ったのかメン地下に関する知識系の動画や、他のメン地下の動画も漁って観始める。この辺はTwitterでも書いたので割愛するけれど、結局私はCCCにハマった。

閑話休題。しばし私の話をする。
1990年代の私はハードロックとインディーズのテクノユニットとブルースシンガーにハマる20代だった。その前はチェッカーズ。K-POP黎明期の時代で、ソテジワアイドゥルが大好きでよく聴いていた。深夜にやっていたZOOのダンス番組も好きだったし、ラッパーのGAKU-MCのファンでもあった。要は音楽なら演歌や歌謡曲も含め、何でも聴く若者だった。
けれど、2000年代に入ってからは好きな音楽が刷新されることも少なくなり、そのまま結婚して子どもが生まれ、歌のお兄さんお姉さんにハマったり特撮番組やプリキュアにハマったりボーカロイドにハマったりしていた。
子どもが生まれた頃に『50歳になったら20代の生活をまた始める』と心に決めていた。展覧会行って舞台観てライブ行って馬鹿みたいに騒いで夜明かしする生活。
仕事とボランティアと育児に全振りした17年を経て、50歳の誕生日を迎えた前後に観聴きするようになっていたのがCCCだった。
50名鑑を観ても、年代はもちろん、好きな歌手や音楽ジャンルの接点もほぼない子達だった。けれど、「好きかも」と思い、リリイベ行きたい! 行こう! と思った。まあ、すぐに決めたわけではなく、自分の年齢とか容姿とかメン地下界隈の掟的なものとか、色々気にしてグダグダ悩んではいたわけだけど、ライブ好きとしては生身の彼らのパフォーマンスを観てみたい好奇心が打ち勝った。
ドキドキしながら1人で赴いた(息子に着いて来てもらったが「観ない、興味ない」と言って彼は館内のオタクショップへ向かった)、ららぽーと船橋のリリイベで優先エリア外の端の方で1部を観た。実物のパフォーマンスはYouTubeの数十倍かっこよかった。パフォーマンスも歌も、生だとよくある質の低下や粗は見られなかった、というか、ライブの構成能力がはるかに上回っていて、そういった部分もあったのかもしれないけれど全く気にならなかった。
私は10代の全てをチェッカーズに捧げてきた人間で、チェッカーズのパフォーマンスが世界一だと思って生きてきた人間でもあるのだけれど、CCCのライブを観た時に、ジャンルは全く違うのに、何故だかあの時の気分と熱量を思い出した。一度の、ショッピングモール内でのライブであっさり沼った。
特典会は、自分が写真に映ることを好まない方だったので悩んだけれど、せっかくだから良いなと思ったハヅキくんの顔を拝んで行こうと思って、勇気をだして並んでみた……ら、そこは底なし沼だった()。
チェキ券いただく際のスタッフさん達の対応も最高に良かったけれど、ハヅキくん本人もとても良い子だった。まんまと2部もエリア外から観て、ターゴくんの掛け声のままに踊って、今度はちゃんとお金を払って特典会に並んだ。ハヅキくんは後方で踊る私が見えていたようで、そのことを笑いながら「見えてたで」と言われた。アイドル、すげーなと思った。そう思うと同時に、もっと彼らのことが知りたくなった。
そう、配信だね!
正直、配信は私にとっていちばんハードルが高かった。けれど、ムチューライブをインストールして、メンバーをフォローしてみた。ターゴくんの配信時間が早かったので最初に入ったのはターゴくんの枠。最初はアプリの使い方がわからなくていいねたくさん押したりギフトは投げないけどコメントはする、みたいなことしていました。今はもう少し空気読んでるつもりです、はい。
ターゴくん、喋りが本当に上手くて面白かったけれど、如何せん私の生活時間からすると配信時間が早過ぎでした。最近行けてないです、ごめんなさい。
ハヅキくんの配信は遅め。私にはちょうど良い、ありがたい時間が多かった。チル……? って感じだった。リリイベの時点で既にズブズブだったけれど、更にハマった。人生初のギフトはターゴくんだった気がするけど()、人生初のイベント参戦はハヅキくんでした。金、簡単に溶けていく。無限の金が欲しいです。配信、怖い(楽しい)。
さておき、その後はイオンレイクタウン行ってはじめましてのRoseさんと親しくなったり、特典会でハヅキくんが覚えていてくれてびっくりしたりしてからのムチューミュージックフェス。ライブハウスでのちゃんとしたライブ初参戦。リリイベの50倍くらいかっこよかった。かなり度肝抜かれました。ハヅキくんの表情が、明るいショッピングモールで観るのとは全く違うんよね。『バチバチ』という表現が本当にハマるくらいの気合いの入り方だし、魅せ方だった。センターすげぇ、天才か、しか思えんかった。
さて、次のハードルはといえば、そう、FC入会だね。はい、給料入ったら即入会しました。迷うことなく1年コースで。ちなみに私、チェッカーズでもFCは入ってなかったです(貧乏学生だったので)。大人って素晴らしいね。
で、4月のワンマン。最高にかっこよかった。アメブロでライブレポ書くくらい、良いライブだったけど、Roseさん達とは温度差を感じたかな。私、おばちゃんだからさ、現代の、アイドルのライブの乗り方に慣れてないのよ。ロケンローとハードロックの世界に身を置いてきたからさ、声出しまくって踊って頭振ってナンボの世界にいたから、人様の邪魔にならないよう、突っ立ったままキンブレを振って応援するの、わりと耐えられんかった。未だにキンブレ文化は馴染めないけれど、ハヅキくんが赤が少しでも多いと嬉しいと言うなら頑張ります。
で、その後4月中旬にさ、旦那が病気で急逝するわけよ。今でもまあ無理なんだけど、考えたら泣くだけなので、私はそこからずっと、その事実から気を逸らし逸らし生きてるのね。その、気を逸らすにあたって、CCCやハヅキくんと出会えていて良かったと、心から思うわけです。推しがいたから救われることって本当にあるんだとも思った。おかげさまで喪失感に囚われることなく生きられています。ただ、『Love&Life』が私には極端に刺さるようになりましたが(ラブラブ夫婦だったのでね)。気を抜いてあの曲を聴いていると泣きます。
そこからの4月末。シンセレは、正直どんな顔で自分があの空間にいれば良いのか全くわからんかった。場違い過ぎて申し訳なかったわ。からの、ハヅキくんがゲスト出演する1-SHINのライブに初参戦。はい、あっさりハマりました。めちゃくちゃ乗れる・踊れる・頭振れる、最高。今ではハヅキくん関係なくちょいちょい行っています。V fesも主催ライブも対バンの皆さんまで良くて、CCC周りのメンズグループはかなり好きだなと思いました。
で、この時期に配信イベントがあってね、人生初参戦しましたわよ。ごめんねしか言えない結果だったんだけど、謝られるの嫌いらしいからな。あと、ギフト投げまくるのは「この時だけ」って思っていたんだけどな。おかしいね。不思議だね。
着々と沼が深く広くなっていく中、更なるハードルがあります。そう、遠征です。5月に軽率に思い立って、当日券で名古屋に乗り込みました。私、乗り物酔いが酷いこともあって、人生において旅行ってあんまりしたことないんだけど、一度ハードルを越えられるとハードルが下がったように感じることを学びました()。その後、栃木と広島と岐阜に行っています。
飛び越えるハードル、これだけかと思いきや、CCCには写真展というものが存在しました()。
昨年の様子をYouTubeで観たりして憧れてはいたんですが、実際やって来るとすごかった。私、元々コレクタブルフィギュア系のボドゲとかMTGとかバディファイトをやっていたボドゲ・TCG界隈のオタクでもあるんですね。ブロマイドを開ける時のワクワク感は、ブースターパックを開ける時の感覚を思い出してヤバかった(既にヤバ過ぎる)です。現在、全コンプ目指して頑張っておりますが、とりあえずハヅキくんのソロブロマイドは追加分含めコンプ済みです。
まあ、そんな感じで超周回遅れながらの怒涛の半年、CCCの何がそんなに刺さったのかを話していませんでした。

CCCね、エンターテインメント集団を名乗るだけあって、自分達の弱点と長所や強みをよく理解し、色々と戦略的に挑戦しているグループだなと思っています。歌とダンスとパフォーマンスへの絶対的自信があるところもかっこいいし素晴らしい。上や周りを見たらキリがない業界の中で、自分達がどう振る舞ったらかっこいいか、どう見せたらかっこいいかを知っているのはかなり強いと思います。
一人一人、個性がありながらも揃ったダンスは、何度観ても素晴らしく、有償ライブのそれは特に圧巻です。観たことない人は絶対に観た方がいい。
スタッフの方々含め素晴らしい人材に恵まれ、全員がプロ意識を持って妥協せずに歌やMVやライブを作り上げていることが今回の新曲『NEW KICKS』でもよく伝わってくるわけですが、それができる仲間や環境作りって、一朝一夕にできるものではなく、この3年間の積み重ねが今に繋がっているのだと思うと新参Roseとしてはよくぞ堪え、踏ん張り、前進し続けてくれたと感謝せずにはいられません。ありがとうございます。
で、私はリリイベやライブでのパフォーマンスを観てあっさり沼に落ちたくらい、彼らのステージ作りが大好きなわけですが、じゃあビジュアルは? といえばそちらももちろん好きです。ただそれは、見目麗しいからとかそういうこととは少し違って、これはパフォーマンスの上手さにも繋がるんだけれども、とにかく魅せ方が上手いと思っているんですね。メイクやヘアスタイル、ファッションに関する一切合切の魅せ方、それが一人一人浮かないよう、いちばんかっこよく見えるよう作ることができている、そういうところに惹かれます。簡単に言うと、メイクが浮いていない、衣装に着られていない。メイクを自分達の魅力をより引き出すための手段とし、衣装は逆に着こなしている。ヘアメイクやメイクができるターゴくんやケンジくん、ファッションへの造詣が深いケンジくんとハヅキくんという存在はCCCの強みのひとつだと思います。
CCCは、歌える、踊れる、喋れる、ラップできる、スタイリングできる、に加えてもうひとつ強い柱があって、それは『考えられる』ということだと思っています。それはリーダーであるミナトくんの力でもありますが、知識を持って自分達の頭で考え、行動に移せるというのは、多分、1990年代のバンドブームやインディーズブーム以降、とても大切な力だと思います。それがなかったりできなかったりして潰れていったグループやバンドが山ほどありますから。大人や政治の思惑に巻き込まれ、流されることなく自分達のスタイルややりたいことを貫こうとできるのは、自信と知識と見合った実力があってこそ。多分、CCCはまだまだ発展途上で、これからの部分も多くあるとは思います。けれど、メンバー自身はその『今のCCCにできること』の見極めが上手く、周りが求めるハードルの高さも、メンバーが少し頑張らないとできないくらいの高さに設定されていて、それらはCCCが伸びていくにあたって絶妙なバランスで噛み合っているように思うのです。
私はただのファンなので、ステージから向こう側のことはわかりませんし、長々と書いているこの文章もただの感想と好きの表明でしかないわけですが、それでも、配信やYouTubeやライブの折に語られる彼らの言葉から、彼らがどれだけ頑張っているかは伝わる気がしています。
本当に、私がいちばん愛したチェッカーズ以上の熱量を注ぎ込んでCCCを、ハヅキくんを応援している今日この頃ですが、毎回新しい気持ちでライブに参戦できていますし、ワクワクが加速する一方で減速する気配が見られません。
私はリアルタイムでは6人体制のCCCになってからしか知りませんが、6人体制になってからのCCCと共に歩める(走れる)4年目を、未来を、嬉しく思います。今までのメンバーとスタッフさんとRoseの皆様のご尽力に感謝すると共に、これからのCrimson Crat Clanのご活躍を心より楽しみにしております。
ステージデビュー3周年、おめでとうございます。