幸せな瞬間に気づく

 

年末からずっと漫画にハマっていた。

清水玲子さんの『秘密』に、田村由美さんの『ミステリと言う勿れ』。

漫画の魅力は活字と絵柄が共存しているところだろう。

文字だけでは浮かばない構図や動作、表情なども、絵が補ってくれる。

しかも、線の一本一本まで美しい人物や風景が描かれているとあって、目の保養にもなる。

いいな、楽しいな、幸せだなと笑って新年を迎えたのだっけ。

漫画のあとは小説に戻る。

畠中恵さんの『しゃばけ』は面白かったが、山田詠美さんの『つみびと』は重かった。

桜木紫乃さんの『砂上』はお見事としか言いようのない傑作でうれしい。

気がついたら2月になっていたので、また漫画に手を出した。

勤務校の図書館で、井上雄彦さんの『バガボンド』を借りる。

宮本武蔵と佐々木小次郎の話らしい。

本棚には17巻まで並んでいたので、1日2冊と決めて9日間で読み切った。

でも、17巻は最終巻ではなかった。

現在37巻まで発売されているようだが、完結していないようなのであきらめる。

考えてみたら、20代までは主に漫画を読んでいた。

30代から活字の奥深さがわかり、もっぱら小説になってしまった経緯がある。

漫画を読むと、10代、20代の自分に戻れる気がして幸せなのかもしれない。

バッグの中にはまた小説が入っている。

2冊ぐらい活字を読んだら、また漫画にしようかな。

小説と漫画を行ったり来たり。

通勤電車の中のささやかな楽しみである。

 

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