修学旅行で買うべきお土産

 

 平泉に行った。

 ランチに食べたずんだ餅が病みつきになるほど美味しくて、みやげに買おうと思いつく。

 

 

 ついでに、前沢牛のふりかけも。

 どちらも「あたり」だったのだが、ひとつ困ったことがあった。

 ずんだ餅が個包装されていなかった点である。

 

 

 職場で配ろうと思ったら、「えっ」となり、箱のフタを持ったまま固まってしまった。

 せっかく買ったのに、どうしたものか。

 コロナ前だったら、紙に載せて「どうぞ」なんて渡せたのだが、今は嫌がる人がいるだろう。

 ラップで包むと、見た目が汚らしくなる。

 どうしたら、スマートに配れるかしらと考えてみた。

「そうだ、調理料ケースがあるじゃん」

 百均でも売っている、フタつきのプチケースを思い出した。

 

 

 これにトレイを切り分けたずんだ餅を入れ、フタをすると、清潔感があってよさそうだ。

 

 

「おみやげです。どうぞ」

「わあ、美味しそう。ありがとうございます」

 そんなやりとりをして、おみやげを配り終えた。

 ずんだは、岩手や宮城等で愛される食べ物らしい。

 修学旅行で行く機会があればぜひ。

 

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 バレンタインデーに義理チョコを配ったら、美肌パック、煎餅などのお返しをいただき、「この手があったか」と新鮮さを感じた。

 発想の柔軟性は大切にしたい。

 なかでも、都電もなかという地域密着型の和菓子に再会できたことがウレシイ。

 

 

 北区の学校に勤務していたとき、荒川区の方におすそ分けをいただき、食べたことはある。

 中身も、電車になっているところが素敵だ。

 

 

 もなかの中は、甘さ控えめの小倉餡と、モチモチした牛皮で、満員電車になっている。

 一つ食べればお腹いっぱい。

 間違ってもご飯前にパクリ、などとしてはいけない。

 もなかをくれた方は、荒川区ではなく足立区在住であった。

 美味しかったと礼を言うと、裏話を聞かせてくれた。

「通勤途中に店があるから、ときどき買うんですよ。昔に比べると、だいぶ美味しくなってきました」

 ということは、たびたび製法を見直しているのだろうか。

 

 この先も、さらに美味しくなるかもしれない。

 ホワイトデーに和菓子という選択肢。

 悪くないかも……。

 

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私のお気に入りシリーズ

 某新聞社の販売店から国立科学博物館のチケットをゲットした。

 コロナ禍以降、展示と名のつくものには年に一、二度ほどしか行かない。

 久しぶりにワクワクして、上野お出かけ計画を立てた。

 「ねえ、うさぎやに行かない?」

 言い出しっぺは娘であった。

 実は、家族全員どら焼きが好きだ。

 東京三大どら焼きと呼ばれる、草月、亀十の二つは食べたが、三つ目のうさぎやはまだ。

 「はよはよ」と気が急いていた。

 「ついでじゃないと、なかなか行かないないよね」

 娘の言葉に納得する。たしかにそうだ。

 ホームページを見ると、うさぎやカフェなる飲食店もあり、その場で美味しいものがいただけるチャンスも見逃せない。

 「よし、両方行ってみよう」

 意気込んで定休日を確認したら、毎週水曜日はお休みのようだった。

 「ああ、2月11日は開いてない……」

 2人の予定が合う建国記念日を候補日にしていたが、ダメとわかり別の日を探す。

 結局、1月最後の土曜日にした。

 9時半に家を出て、上野御徒町駅で下車すると、まずはうさぎやカフェへ。

 夏場は行列ができると聞くけれど、外で待つと凍えそうな季節は閑散としている。

 

 

 タイパを優先するなら、寒い冬が狙い目のようだ。

 時計は10:45を指している。

 店内には2組の客しかおらず、感じのいいスタッフから「お好きな席にどうぞ」と声を掛けられた。

 選んだのは、入口から離れた厨房に近い席だ。

 駅からすぐの場所とはいえ、気温が10度に届かないと寒いので……。

 うさどらフレンチ焼きのセットを注文した。

 暖かい席を確保した安心感から、飲み物はアイスのうさ餡ミルク。

 

 

 一貫性がないぞ、と自分にツッコミを入れた。

 ほどなく、温かいうさどらフレンチ焼きが運ばれてくる。

 

 

 これは、うさぎやのどら焼きをフレンチトースト仕立てにしたものらしい。

 スプーンでカットできる軟らかさに、あずきの甘味が生きていて、和菓子と洋菓子の中間という印象であった。

 うさ餡ミルクと組み合わせると、少々重いので、甘党でない方はほうじ茶あたりをおススメする。

 「美味しかったぁ、満足満足」

 食後は店から南下し、売店の方のうさぎやに行く。

 目当ての科博からどんどん離れてしまうが、徒歩圏内ではあるから、ウォーキングだと思えばいい。

 ちょっとお腹が膨れたし。

 うさぎや到着は11時半ぐらいだったろうか。

 地図を見る前に、行列と人だかりで、うさぎやの場所がわかった。

 「うへぇ、結構いるねぇ」

 辟易しつつも、どら焼きは食べたい。

 おとなしく行列の最後尾についた。

 店内をチラリと観察してみる。

 狭いので、ほんの数人しか中に入れない。

 だが、回転はいいようだ。

 買い物を終えた者が出れば、待っていた者が入る。

 並んでいる間に、お店ののれんを見たり

 

 

 店のロゴを装飾する、白いうさぎを鑑賞したりして、ゆったりと構える。

 

 

 15人程度の行列は、ジワジワ減って、10分待ちで順番が回って来たのであった。

 「どら焼きを3個」

 シンプルな注文だったと思う。

 品数が少ない点も、回転のよさにつながるのであろう。

 「えー何にしよう」などと悩まれては、後ろの人がイライラするばかりだ。

 その場で包装するのではなく、3個セットの包みが準備されていて、これまたスピーディー。

 お代と引き換えに品物を受け取り、あっという間に買い物が終わった。

 家で包みを開けると、念願のどら焼きが顔を出した。

 原材料に、怪しいものが使われていない点もありがたい。

 

 

 焼いたその日に売る仕組みとなっているせいか、しっとりしているのに軟らかいカステラであった。

 

 

 ひと口頬張ると、舌触りのよいきめ細かさに驚く。

 草月のふわふわ感や、亀十のボリュームとはまた違った個性に気づいた。

「イケる」

 それなのに、月並みな言葉しか出てこない自分は何なのだろう……。

 注意事項としては、焼いて間もないゆえに、変形しがちである点が挙げられる。

 縁が波打っていたり、丸みに凹みがあったりして、見た目に課題がないこともなかった。

 

 

 「キレイな円じゃなくちゃイヤッ」という人には、喜ばれないかもしれないのでご注意を。

 私は、見た目よりも味重視。

 何も問題はなく、確実にリピーターになると実感した。

 上野からパンダはいなくなったが、うさぎは健在だ。

 

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 12月12日に発表された今年の漢字は「熊」。

 熊に襲われた方もいたし、市街地に出没したりと、連日のようにニュースとなっていたから頷ける。

 でも、何だかピンと来ないのだ。

 どうしてだろう。

「わかった、新聞やテレビだと、カタカナで『クマ』と書いているからだ」

 そうそう。

 同じ生き物なのだけど、どうして漢字にしないのかな。

 常用漢字ではないのかと思ったが、そうではない。

 どうも、動物や植物は基本的にカタカナ表記にするルールがあるようで、それに従った結果らしい。

 個人的には、漢字の熊の方が怖そうな印象を受ける。

 ひらがな表記だと、さらに柔らかいイメージとなりそうだ。

 我が家では、キッチンでプーさんのマグネットが活躍している。

 「熊のプーさん」ではなく、「くまのプーさん」としたところに、戦略を感じたのは私だけだろうか。

 英語にすると、さらに親しみやすさが深まる気がする。

 テディベアなんて、アイドル的存在だもの。

 だけど、今年の漢字が意味する熊は、とても人とは共存できない。

 山登りは好きだが、当分はやめておこう。

 わざわざ、熊のテリトリーに侵入する行為は理にかなっていない。

 2026年はクマのニュースが減り、米が安定供給され、物価高が落ち着く年になりますように。

 お世話になり、ありがとうございました。

 

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意外と技術が要ること

 

 右足を骨折した。

 患部は膝のお皿で、手術が必要と言われ、元通りになりたくて受けた。

 4週間はサポーターに保護され、松葉杖に頼って生活をする。

 さて、仕事はどうしよう。

 幸い、繁忙期ではないため、しばらくはテレワークが許可された。

 でも、今日は日曜日。

 こんなにいい天気なのだから、松葉杖で街中を歩いてみようと思い立つ。

 日曜日の午後は、人も車も少なく歩きやすい。

 歩いてみると、アスファルトは滑りが悪いため、ケガした足では前に進まないことがわかった。

 フローリングの室内とは全然違うのだ。

 ならばと、サポーターのマジックテープを手でつかみ、足先を持ち上げるように動かせば、イメージ通りに歩ける。

「よーし、よし」

 駅までは遠いけれど、中間地点のコンビニまで行ってみよう。

 上り坂があったが、歩みに支障はない。

 カン、カンという、杖が道路を叩く音が延々と響く。

 向かい側から小型犬がやってきた。

 散歩の途中なのだろう。

 飼い主の女性に寄り添い、弾むような足取りで、ピョンピョンと身軽に歩いている。

 だが、乾いた音を立て、おかしな格好で近づいてくる私に気づくと、動きが停まった。

 「なにあのオバさん。イヤ~」という表情をして、警戒心を持ったようだ。

 飼い主の女性は、犬に「杖よ。見たことなかった?」などと説明していた。

 それまで、道の真ん中を歩いていた犬が、私から逃れるため、ササッと飼い主の陰に隠れてしまった。

 「こんにちは」と声を掛ける。

 「こんにちは。お気をつけて」と女性が返してくれた。

 犬は、すれ違うと同時に、また道の真ん中に飛び出し、怪しいオバさんをやり過ごした安心感を漂わせている。

 

 そうか、私は要注意人物だったのか……。

 

 苦笑しながらさらに進むと、コンビニに着いた。

 時計を見て、所要時間を確認する。

 「えっと、14:54。うそっ、15分もかかってる」

 ケガする前であれば、5分で行かれる距離なのに、3倍もかかるとは!

 「歩いて駅まで行くのは無理。パパに送ってもらおう」

 夫婦のコミュニケーションが希薄になっているので、これを機に、話しかけるようにしよう。

 コンビニから、再度15分かけて自宅に戻る。

 久しぶりの街中散歩を十分に満喫した。

 松葉杖で、スタスタ歩くのって難しい。

 犬にも警戒されちゃったしね。 

 

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私のしくじりエピソード

 

 姉、妹、娘、私の4人で女子会をした。

 まずはランチだ。

 

 

「おいし~」

 

 

 コース料理に舌鼓を打ち、腹ごしらえをする。

 

 

 

「食後はビリヤードをしようよ」

 提案したのは姉だった。

 何を隠そう、私たち三姉妹は10代から20代の頃、しばしばビリヤード場でナインボールをしていた。

 一番上手いのは妹だ。

 昔から勉強は今一つだったが、娯楽に関しての勘や集中力は相当なもので、私も姉も勝てなかった。

 スーパーマリオはスイスイ進むし、ドラゴンクエストのラスボスも倒せる。

 トランプや百人一首にも強く、到底太刀打ちできなかったことを思い出す。

 そうそう、一度、珍しく私が絶好調で、次から次へとボールを落としたことがあった。

 ラストの9を落としたら、姉が驚きの声を上げた。

「今日はすごいじゃん」

「へへっ、こういうときもあるんだね」

 私は少々謙遜して返したが、心の中では「ついに私の時代が来たか!」と胸を張っていた。

 次の回のため、キューを台に置き、ボールを並べていたときだ。

 妹が何かを見つけて笑い転げていた。

「ねえ、砂希姉さんのキュー、曲がってない?」

「え」

 姉と一緒にキューを見た。

 たしかに、先端がちょっと歪んでいるようだ。

 続いて姉も噴き出す。

「あっはっは! だから上手くできたってこと?」

「やーね」

 その後、まっすぐなキューに変えたら、いつものレベルに戻っていた。

 狙い通りに突けず、手玉がポケットに落ちたり、当たらなかったりでファールの連続だ。

 あれから相当な期間、ご無沙汰していたが、今のレベルはどの程度だろう。

 

 

 妹はともかく、姉もそれなりに様になっていた。

 問題は私だ。

 突こうとすると空振りし、やっと当たっても、パワーがなくて数珠つなぎになる。

「ちょっとぉ~」

「次の人が困るじゃない」

 姉と妹に叱られ、「ギャー」とか「うー」などと叫びながら2時間が終わった。

 もう誘ってもらえないような気がする……。

 

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今月買ってよかったもの

 最近、玄関の汚れが気になるようになった。

 我が家の大黒柱はこの私。

 専業主夫の夫に家事を任せているが、細かいことは苦手なので、すべてをお願いするわけにはいかない。

「ねえ、玄関の掃除、いつした?」

 ストレートに夫に尋ねてみた。

「いつだっけ……」

 ……やはり何もしていなかったか。

 義母が元気だった頃は、毎朝玄関を掃き清め、キレイにしてくれたものだったが、5年前に亡くなっている。

 あのときのホウキはどこにいったのだろう。

 探してみたら、すぐに見つかった。

 

 もはや、ホウキとは言えないだろう。

 ただの柄でしかない。

 

 ダメじゃ~ん!

 

 捨てればいいのに、夫はどうやってゴミに出せばいいのかわからないのかしら。

 今日はスーパーでホウキとチリトリのセットを買ってきた。

 

 薄型、磁石つきで、ドアの内側にペタッと貼れるらしい。

 

 柄を長くすることもできて、なかなか便利だ。

 

「いいね~、すごくコンパクト。早速使ってみよう」

 まずは屋内から。

 落ち葉や砂、小石、埃などがたまっており、チリトリに集めたあとはビニール袋へ。

 チリトリがスリムだと、小さな袋に収まるから助かる。

 次は外に出て、ドアの前や階段に、サッサッとホウキを走らせる。

 こちらにも枯れた葉が多かったが、風で集められたゴミなどもあり、しばらく掃除しなかったことを悔いた。

「よーし、終わりにしよう」

 だいぶキレイになり、ホッとしたところで終了する。

 では、磁石でドアの内側に、と考えたところで手が停まった。

 何と、我が家のドアは、磁石がつかない素材だったらしい。

「えーん、フックをつけるしかないじゃーん」

 頭を使い、必死でドアに貼り付けてみた。

 

 これからは、週イチ程度は掃除しなくちゃね!

 

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 私は高校で教員をしている。

 この夏は、中学生を対象とした個別相談会が多かった。

 勤務校は、ごくごく普通の学校なので、何もしなくても受験生が押し寄せる人気校ではない。

 相談会等のイベントにはまめに参加し、せっせと新入生獲得に励まないと、あっという間に定員割れの危機に直面する。

 毎回毎回、募集対策の担当教員数名が、その重圧を担ってくれた。

 ときには私も応援に駆け付ける。

 「この暑いときに手ぶらで応援っていうのもないよね」

 出かける前に、ちょっと考えた。

 自分が中学生担当のときは、差し入れが嬉しかったものだ。

 相談や説明の担当者は、よくしゃべるので喉が渇く。

 「となると、飲料系かな?」

 ペットボトルをもらったこともあるけれど、飲み物は各自で持ってくるので邪魔かもしれない。

 重くなくて、バッグのスペースも取らないゼリー飲料がよさそうだ。

 スーパーでOS-1のアップル味を購入した。

 

 冷えた商品がなく、ぬるいまま持って行ったのだが、会場の冷房が弱く暑かったため、大いに喜ばれた。

 「よし、今度は、家で冷やして持っていこう」

 成功体験は、人をやる気にさせる。

 担当者の顔ぶれは同じだから、次は味を変えて、ポカリスエットがいいかもしれない。

 

 こちらはマツキヨでセールをしており、お買い得商品であった。

 「あ、冷たい」

 「命の水だ!」

 温度をキープするため、保冷バッグに入れて持参したことが奏功したようで、さらに好評であった。

 もうすぐ夏休みは終わるが、まだまだ暑い。残ったゼリーは自分で飲み干してしまった……。

 早く涼しくならないかしら。

 

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 日持ちのする和菓子が欲しくて、近場の店に入った。

 品数が少ないせいか、該当するのはどら焼きぐらい。

 しかし、どら焼きにもいろいろ種類がある。

 その日の朝に焼いたもの、バターがサンドされているもの、栗が入っているものなどだ。

 迷った挙句、これを買った。

 

 リラックマ。

 実にラブリーではないか。

 袋を開けると、可愛い顔がのっぺらぼうになる。

 

 英語の教科書に出ていた、小泉八雲の「mujina」ですな。

 代わりに、袋に顔が残っていた。

 

 申し訳ない気がしたけれどゴミ箱に捨てた。

 ごめーん、と心の中で言いながら。

 ところで、リラックマって、どういうコンセプトから生まれたのだろう。

 ちょっと興味を引かれ、ホームページを覗いてみた。

 ふむふむ。

 ちゃんとストーリーがあって、登場人物の紹介もある。

 先ほどまで何も知らずに「ガブリ」と胃袋に入れていたのだった。

 壁紙プレゼントもしてくれるようだ。

 ダウンロードしたのはこちら。

 

 たまには気分を変えて、ゆるく過ごしてみるのもいい。

 そういえば、ネコのどら焼きもあったっけ。

 

 キュートな商品、大歓迎。

 

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 昔の同僚がFacebookにエビスビールをアップしていた。

 

 誰の絵なのか、わかる人にはわかる。

 高校生まで、漫画にどっぷり浸かって生きてきた私にも「荒木飛呂彦」と気がついた。

 元同僚は、この絵のついた紙袋が欲しくて、ビールのまとめ買いをしたそうだ。

 荒木ファンなのか、JOJOファンなのか知らないが、この漫画家は人気がある。

 コロナに負けず実施されたオリンピック、東京2020大会でも荒木氏は作品を描いている。

 20枚の作品が勤務校に届いたとき、荒木氏の絵が欲しいという職員が殺到した。

 競争に勝ち、「化学準備室に貼りますっ」と宣言した若手教員の笑顔が忘れられない。

 もっとも、著作権の期限が切れ、まもなく回収されてしまったが。

 ビールのホームページを見た。

 

 なるほど、美人画というジャンルで描いた絵だったわけか。

 元同僚の投稿に、彼の仲間が「俺も欲しい」「どこで買いましたか?」といったレスを寄せ、オジさんにも人気なのがわかった。

 しかし、元同僚に聞いてみたら、特に荒木ファンではなかったらしい。

 「キレイだから欲しくなって買っただけで、漫画は読んでいません」と涼しく受け流された。

 ファンでない層の購買意欲を刺激したとは、さらに大きな効果があったことに気づく。

 偶然、ひと月ほど前に荒木氏の著書を読んだことがあった。

 『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』

 

 学校図書館で借りた本であったが、作品作りに対する氏のロジックがわかって感心した。

 世界観やキャラクター作りに関しては、小説を書く上で参考になり、読んでよかった。

 もう還暦は越えたお歳とはいえ、規則正しいリズムで仕事をされている制御力に「すごい人だ」と唸る。

 今後のますますのご発展をお祈りします。

 

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