紫式部が『源氏物語』を執筆できたのは、

道長という権力と財力があるパトロンがいたから。

それは昨夜の「光る君へ」でもお判りだと思います。

 

 その物語は現在の400詰め原稿用紙換算で2000枚を超えるものでした。

 大量の高級紙、紫式部の筆力と漢籍や古今集の素養、道長の思惑、つまり一条天皇を喜ばせ、彰子の部屋にお越し戴く手段とが合わさってできた作品です。

 

 物語は光る源氏の恋物語のようですが、それは表面上のこと。

実は、嫉妬と階級格差とフェミニズムが主題ですね。

それはまた後日アップするとして・・・。

 

 光源氏の女遍歴は彼の年齢が時系列でないので、後から加筆修正したものでしょうね。

また彰子の女房になってからは宮中の描写が鮮明となってきているので、置かれている場所が違うと見える景色が変わってくることが具現されています。

 

 『源氏物語』は文学作品として世界遺産になっただけでなく、

当時の貴族社会を知る資料としても価値あるものです。