軍師・官兵衛ブームと桜の季節が合わさって、一挙に観光客が増え、姫路城は騒々しくなった。多いときには一日の入城者が4000人を超える。天主閣で昼寝はおろか、喉が渇いて水飲みに行きたくても城内をウロウロできなくなった。ここに300年も生きていれば、どこに何があるか、どこが静かかぐらい把握してるけど、こうも観光客が増えたのでは居住空間さえ危うくなった。


  そこで、暫く引っ越すことにした。官兵衛つながりで天主閣のある所で静かな所は・・・・・。そうだ!小田原城がいい。

 小田原城は江戸時代の曲輪(くるわ)が残っていて、現在発掘作業が進んでいる。天正後期の池の跡とか庭園らしき痕なんかどんどん出てくる。次に何が出てくるんだろうとワクワク、ドキドキ。面白いったらありゃしない。

 蒲鉾は美味しいし、天主から見える相模湾はまぶしいほど綺麗だし、一夜城が築かれた石垣山は見えるし・・・でいいとこばっかり。ここに住むべきだわ。きぃ~めたっ!と。