昨日は、

横浜市の就労継続支援B型の事業所

ぷかぷか

にお伺いました(^^)

 

 

 

「ぷかぷか」は、

横浜市緑区霧が丘にある

障がいのある人たちの働くパン屋、お惣菜屋、ごはん処、アートスタジオを運営している事業所です。

 

出会いのきっかけは、

facebookで発見した「ぷかぷか」の

こちらのクラウドファンディングの記事でした。

 

 

 

背景を少しだけお伝えさせていただきます。

 

私は、障がいのある子どもたちととかかわる仕事をしていることを人にお話した時、

「すごいね」「大変だね」「優しいね」と言われることに違和感を感じることがありました。

 

それは、大変なことを、

無理して頑張っているのではなく、

 

私自身が優しくて、ボランティア精神で

やっているのでも無いからです。

 

 

 

そんな時、私は

障がいのある子どもたちと接していると、一日に何度も「大好きだな~」と感じたり、自然と笑顔になったりすること。こんなに笑う仕事はないのではないかと思っていること。

 

どうしたらその人の魅力を伸ばせるか、「できること」を増やしていけるか、工夫していくことそのものが面白いし、「できた」時の喜びを共有できることが何より嬉しいこと。

 

そんなことを伝えるのですが、

私の少ない語彙では上手く伝えられないこともあり、

「この楽しさや喜びは、どうやって伝えたらいいのだろう。内側に入ってもらわないと伝わらないのかな・・・

なんて思うこともありました。

 

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そんな背景の中、

クラウドファンディングの記事の中で

高崎さんの”障がい者のとらえ方や障がいのある方が社会に与える影響”を読んだ時、

 

その高崎さんの心にじんわりと、

また、時にはガツンと響く

言葉の選び方・考え方

私はすっかり惚れ込んでしまい、

即、会いに行くことに決めたのでした。

 

 

 

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街の中に位置する、ぷかぷかのお店。

ジブリの世界のような可愛らしい外装。

 

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お店に入ると、男性のスタッフの方の楽しいおしゃべりが楽しいBGMになっていました(^^)

 

 

 

 

見た目にも可愛く、美味しそうなパン。

お店の奥も少し見えるようになっており、

開放的で和やかな雰囲気。

率直な感想として私自身も「働きたくなる雰囲気のお店」だと感じました。

 
 

 
 

 
 
 
(トイレの外側・内側にもぷかぷかさんが描いたライブハウスのような素敵なアートが・・!!)

 

 

職員の方に話しかけると、

代表の高崎さんを呼んでくださり、

そこからはなんと3時間余り、ぷかぷかの4つのお店を巡りながら、高崎さんの想いを直接お伺いすることがきました!

 

 今日は特に印象に残っているお話を

2つご紹介します。

 

 

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ぷかぷかさんの魅力

 

高崎さんはぷかぷかで働いている障がいのある方を「ぷかぷかさん」と呼んでいます。

 

「いっしょにいると心ぷかぷか」になる人たちを意味し、「お互いに豊かになれるようなお付き合い」をしていると表現されています。

 
 

 

「隣にいて、こんなに幸せに感じる人はいないよね〜」とほほえむ高崎さん。(同感です^^)

 

ぷかぷかのお店の始まりは、そんな風に「ぷかぷかさん」に惚れ込んだ高崎さんが「一緒に生きていく場所を作りたい。地域の人にぷかぷかさんの魅力を伝えていきたい」という想いからスタートしたのだそうです。

 

今では、街の中にぷかぷかさんの「ファン」が沢山いて、「街を耕している」と感じているとのとのこと。

 

 

 

いつも外で販売をしているスタッフが立っていないと、「今日は◯◯さんはお休みですか?」と聞かれたり、居眠りしているセノーさんの写真をアップするとアクセス数がぐっとアップしたり(笑)することもあるのだそう。

 

「障がいのある方の個人の魅力に目が向けられており、

しっかりとよさが伝わっている」ということ、

こんなに嬉しいことはないですよね。

 

実際に「地域を耕している障がいのある人たち」の存在と事業所の仕組みを知り、私自身も

「やはり実現できるのだ!神戸に障がいのある人と地域の人をつなぐ仕組みを作っていきたい!」と強く思いました。

 

 

支援をしようという発想はない

 

高崎さんは働いていく上で教えていくことはもちろんあるが、「上から目線で指導をすることはない。できないことに目を向けてそれを頑張らせることは本人も周りも辛い。ありのままのよさを大切にすることで本人も周りも楽になる。幸せになる。」と話されていました。

 

ぷかぷかは以前、お店を始めた頃に、接客の講師の方に指導に来ていただいたことがあるそう。その際に、お辞儀の仕方・静かにすること等のマナーを細かく教えていく際に、働いている利用者さんの姿に違和感を感じたとのこと。

 

できないことを頑張らせることで元気がなくなり、元からあった魅力が失われてしまう。

そう感じたことで接客の講師の方はその1日でお断りし、ありのままのよさを生かす働き方ができるようにぷかぷか独自のスタイルを考えていったのだそうです。

 

 

このことは、

働いている方の表情を見て、納得でした。

ぷかぷかさんも職員の方も、どこに行ってものびのびとしていて、とてもとても楽しそうなのです。

 

 

そして、自分の仕事に誇りをもち、

自信をもって商品をお薦めしてくださる。

 

 

 
(愛嬌のあるお顔の、可愛いマグネット。ついつい沢山買って並べたくなる。)
 
 
(お弁当は素材の美味しさがしっかり感じられて、とても美味しかったです^^)
 
 
(紅玉のケーキ、あまりの美味しさに唸ってしまいました!!最高に美味しかったです。)

 

 

 

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冒頭にも少し書きましたが、

 

店頭に立っている男性スタッフの方は、

常におしゃべりをされていました。

 

本来の接客マナーでは私語厳禁が常識ですが、

高崎さんはそれを守る必要性はない、お客さんを不快にさせなければOKとのこと。

 

「楽しいBGMだよね」と(^^)

 

実際に彼の独り言であったり、他の方の積極的に話しかけるスタッフの在り方に「ほっこり」し、リピートするお客様も大勢いるのだとか。

 

大人は「できる」ことを増やしていくことがいいことであり、努力することが美徳であると当然のように感じている方が多いと思いますが、

 

「できないことをできるようにしていく」その過程が、お子さんにとってどうなのか?(辛くて悲しいことになってはいないか?やり方は合っているか?」という視点も見失わないようにしなければいけないと思いました。

 

 

また、「できることや生まれもったよさを生かしていく」こと。これこそが重要であり、個人が輝ける居心地のよい環境・活躍の場を作っていきたいと強く思いました。

 

 

長くなってしまいましたが、

本当はまだまだ伝えたいことが沢山あるのです。

 

是非、ご興味のある方は、ぷかぷかのホームページやこちらの動画をご覧ください(^^)

 

 

また、クラウドファンディングについても、

31日までやっているそうですよ(^^)

是非、一人でも多くの方にご覧いただき、

一緒に応援していけたらと思います。

 

どうぞ、よろしくお願い致します。

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

 

 

武藤さきこ