別のものの世界 | 【広い心】

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五島勉著者

【ノストラダムスの大予言最終解答編】
1998年6月末発行本より

文章を加筆編集して
五島氏の話を私なりに紹介します
(ご本人からの許可は手紙で頂いています)

【核の恐怖から逃げること】 の続きです

 


【月の支配の20年が過ぎ去る
7000年、別のものが王国を保っているだろう
太陽がその時代を心のおもむくままに取る時
そのときわが大予言も完結するのだ】

『諸世紀』一巻四八番

この一行目の「月」は、
ノストラダムスが学んだユダヤ秘法のカバラでは、
「太陽が昇る前に沈む文明」の象徴である。

実際に何を表しているのかはわからない。

しかし続いて20年という言葉が出てくる。
これもカバラでは2000年を意味することがある。

したがって「月の支配の20年が過ぎ去る」とは、
2000年にわたるキリスト教欧米文明が、
その役割を終わることを告げているようにも思える。

そして二行目「7000年」。
これはエジプトのピラミッドあたりから始まった
今の文明の「七番目の千年紀」
のこと。

このことはノストラダムス自身、息子への手紙の中で、
「われわれは今、七番目の千年紀にいる」と書かれているので明白。

ここから、この7000年は西暦の2000年と
同じ時期をさしている
とわかってくるのだ。

ではなんで、ここだけわざわざ7000年と書いて、
「2000年」と書かなかったのか?


ここにノストラダムスの意思が感じられる。

つまり2000年とか1999年とかいうのは、
あくまでもキリスト教による年数の数え方。

イエスが生まれた時を基準にする数え方だ。
キリスト教に心から忠実な予言者なら、
その全予言に出てくる年数を、すべて西暦で統一すべきだ。
だがノストラダムスは、それをこの詩でだけやらなかったのだ。

これは「この詩はキリスト教の掟や未来観のワク外にあります」と、
断固として宣言したのと同じである。

つまり、そのワク外に出れば、そしてキリスト教よりずっと長い、
7000年来の人類の、(まだキリスト教的破壊予言がなかったころの)
本来の文明にコースを戻すことができれば、
そのとき人類は破滅からも解放され、
「別のもの」の王国を打ち立てることができる。


とすれば、その「別のもの」の文明を支えるもの、
それが三行目の「太陽」だと。

この「太陽」を私はかつて、
太陽のマークを国章に持つ日本の新しい文明ではないかと考えた。

今ではそれも含めて、太陽エネルギーによる新しい文明ではないか。

しかし、今のこの日本のザマではとてもそんなの無理だな、とも私は思った。
どうせ海外が新しい技術を開発して、
日本なんかもうすぐ呑み込まれちゃう、
世界は滅びなくても日本は滅びるかもな、と。

そんなとき、長い手紙を受け取った。

その手紙には、関西の文化人、科学界、
大企業も支援に踏み切ることを決めた、
ある驚異的な発明のことが記されていた。

それは太陽光線からエネルギーを集める、
今まで世界にない画期的な装置だった。

原子炉とか石油発電に比べれば、
とほうもなく安くでき、わりと小さな装置一つで、
巨大な原子炉に匹敵するエネルギーを集められる。
しかも集めるときも使うときも完全にクリーンで、廃棄物をまったく出さない。

これを利用すれば、人類は、原子力も石油も使わず、環境をまったく汚さず、
半永久的にクリーンエネルギーをふんだんに使って生きられる。

しかも、それはもちろん、
その手紙をくれるI氏だけのアイデアで特許化されるものなので、
日本はそれによって、科学的・技術的・装置的・環境的・経済的にも
世界のトップに立つことができる。

いろいろ調べ、これだけではないが、こういうことを通じて人類は、
「別のもの」の文明へ、
今までの核・石油の汚染文明とツバぜりあいを続けながらも
急速に動いていくのではないかと感じた。

すると私はそれに重ねて、あのピノ師との会談の帰りに、
ノストラダムスの住居に立ち寄った時のことを鮮明に思い出した。
その屋根裏部屋に記された彼の言葉を。

それを探し出した人が、
のちにはっきり書き直したというラテン語の詩の一部を。

それは、
「もし人類が七番目の千年紀の危機と破局を乗り切り、
新しい知恵と力を得て生き続けることができたら、
その究極、何千年後にはどうなっているか」

を示したという言葉で、その意味はこういうことだった。

「(その時には、新しい人類の行く手には)
地球のような宇宙、宇宙のような地球」




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この話は、これで一旦終了しますが、
後日、違う本の話に続きます。

米国同時多発テロを警告したエリカ・チータム