女殺油地獄の舞台セット写真と、2月文楽公演大入り袋。コロナ禍直撃下の初めての大入り袋。 | さきじゅびより【文楽の太夫(声優)が文楽や歌舞伎、上方の事を解説します】by 豊竹咲寿太夫







 女殺油地獄舞台セット





さよなら国立劇場まで半年になりました。

楽屋風景はこのような風景。








令和5年、2月。

コロナが直撃してから3年。

演劇界にとってはまだ苦痛な日々が続いています。

そんな中で今回の公演では大入り袋が出ました。


コロナ禍に陥ってから初めての大入り袋。

思えば、この事態になる前はほとんど毎公演大入り袋が出て、満員御礼が続いていました。


それがまったく嘘のように一瞬にして泡沫のように消え去ってしまい、悲しくつらい日々が続いています。


今回の大入りはまさしく日頃から人形浄瑠璃文楽を支えてくださっているお客さま皆さまのお力のおかげです。


お越しくださり、ありがとうございました。
















 

きみ、ハウルの動く城に出てなかった??


いえ、ヒンではありません。


女殺油地獄、徳庵堤の段で登場する馬が折り畳まれて普段は佇んでおります。







豊島屋の舞台セット









こちらは豊島屋油店の段のラストで与兵衛が油まみれになって滑るシーンで使われる、滑るための道具です。


これが地面の高さにセットされていて、与兵衛はこの上を滑っています。



中央に穴があります。





この穴の下は何やら箱のような物がセットされていて





このようになっています。

この穴に、与兵衛が脇差を突き刺して、穴の下にある立方体に刺さって固定される仕組みになっています。





今月使用した見台。




そして、床本。




3月は地方公演で各地を訪れます。


本公演は4月の大阪の妹背山婦女庭訓でお会いしましょう!!!




 





 

 

 

 



とよたけ・さきじゅだゆう:人形浄瑠璃文楽
 太夫
国立文楽劇場・国立劇場での隔月2週間から3週間の文楽
公演に主に出演。


その他、公演・イラスト(書籍掲載)・筆文字(書籍タイトルなど)・雑誌ゲスト・エッセイ連載など
オリジナルLINEスタンプ販売中

 

 

 


豊竹咲寿太夫
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