文楽12月公演2020、配役が決まりました!葛の葉とお絹! | さきじゅびより【文楽の太夫(声優)が文楽や歌舞伎、上方の事を解説します】by 豊竹咲寿太夫

こんばんは!


人形浄瑠璃文楽の太夫、豊竹咲寿太夫です。


さきじゅ、と呼んでください。






今日は

12月公演の配役が決まりました!









豊竹咲寿太夫
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12月は東京公演です!


■学校の学生さん向けの鑑賞教室公演
  *解説つき!

■鑑賞教室公演を社会人にも。社会人のための鑑賞教室公演
  *解説つき!

■一般向けの本公演



と、毎年と同じ公演が実現しました。




さらに、今年は本公演は2公演あります。

*先日、鑑賞の規制緩和が発表されましたが、ひとまず12月の座席は今月と同じ構成で販売されると発表されました。




演目は

12月文楽鑑賞教室 / 社会人のための文楽鑑賞教室

二人禿(ににんかむろ)

かむろちゃんのLINEスタンプはこちら


解説 文楽の魅力

芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)
葛の葉子別れの段



*国立劇場ホームページより

AorB:12月文楽鑑賞教室
    午前11時開演(午後12時40分終演予定)
    午後2時開演(午後3時40分終演予定)

4日(金)・11日(金):社会人のための文楽鑑賞教室
    午後7時開演(午後8時40分終演予定)

14日(月):Discover BUNRAKU-外国人のための文楽鑑賞教室-
    午後7時開演(午後9時10分終演予定)





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【第一部】
仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
         二つ玉の段
         身売りの段
         早野勘平腹切の段


勘平腹切といえばこの小説!!!
桂川連理柵
(かつらがわれんりのしがらみ)
         六角堂の段
         帯屋の段





*国立劇場ホームページより



午後2時開演(午後3時30分終演予定)
午後4時30分開演(午後6時終演予定)
午後5時開演(午後6時30分終演予定)
午後7時30分開演(午後9時終演予定)










さて、今回ありがたいことに三つの演目に出演させていただくこととなりました!




ひとつめは

鑑賞教室公演Aグループ

葛の葉子別れの段・中

通称「隣柿の木」と呼ばれている場面で、実は狐の葛の葉が子どもをあやすほっこりとする場面であり、その後の切り場へ大事な伏線を張る場面です。


葛の葉さんのLINEスタンプはこちら


ふたつめは

鑑賞教室公演Bグループ

二人禿

こちらは並びもので、遊女見習いのかむろちゃん2人がお姉様方の愚痴をいいながら羽つきをして遊ぶ可愛らしい演目です。





みっつめは

本公演第二部


桂川連理柵
六角堂の段


落語でも有名な(胴乱の幸助)桂川連理柵。

切り場の帯屋の段の直前の場面です。


長右衛門の妻お絹が、長右衛門とお半の関係を知り、社会的に長右衛門の立場が悪くならないよう、丁稚の長吉を言いくるめて作戦を立てる場面です。

今回、一人一役でシンとしてお絹をつとめさせていただきます。


大変挑戦的なお役を頂戴し、身が引き締まる思いでございます。



どうぞ皆さま、寒い時期ではございますが、ご来場たまわりますようお願いもうしあげます。

今公演同様、感染対策を万全にしてお待ちいたしております。