このあいだのつづき。
「五条橋の段」の牛若丸(義経)は、今流行りのジェンダーレスイケメンです。
史実はともかく。
物語に出てくる義経はどれもこれもだいたいイケメン
AQUOSのCMできゃりーぱみゅぱみゅさんがされてもおかしくないのです。
ジェンダーレスイケメンは今に始まったことではなく、「五条橋の段」で僧の弁慶が牛若丸とすれ違う時にこんな文章があります。
__________
橋のほとりの青柳の
糸より細き腰つきにて
すっくと立ったる女姿。
傘傾けて面映ゆぶり。
弁慶もとより法師の身。
女に何と言いかけん。
言葉も艶めく気色に恥じ、
橋の片方を過ぎ生けば、
__________
超色っぽかったわけです。
で、弁慶はお坊さんですし、女の人に目移りしている場合ではないわけです。
なので、目線を伏して通り過ぎようとするのですね(*´ω`*)
義経の物語は星の数ほどありますが、だいたいが小柄でしゅっとした人物像です。
対照的な筋肉ごりごりのマッチョ弁慶の王道コンビが、まさしく大ヒットする要因です。
また、義経という人は、しゅっとしてジェンダーレスな見た目ながらなんとも男らしく、そのギャップに萌えたのでしょう。
ジェンダーレスもギャップ萌えも、昔から変わらず胸キュンの要素なのですね