阿古屋→二人禿 | さきじゅびより【文楽の太夫(声優)が文楽や歌舞伎、上方の事を解説します】by 豊竹咲寿太夫






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今日まで

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日まで、阿古屋琴責の段の水奴をつとめさせていただきました!








第一部の新口村の段ではハプニングがあり、客席と舞台が停電という事態。

びっくり…


ご観劇いただいた方に不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。



真っ暗な中で、嶋大夫師匠は懐中電灯の灯りで床本をめくられます。
富助師匠も真っ暗な中で三味線を弾かれます。

舞台では、孫右衛門がスポットをひとつ浴びて傘をさしました。



東日本大震災の時もそうだったのですが、何があっても舞台進行を止めることのない先輩方、師匠方は本当にすごいな、と。

あらためて実感しました。









さて阿古屋。

photo:02







今日までつとめさせていただいて、前回の東京での阿古屋と合わせて、ひと公演ぶんつとめさせていただいた計算です。






この演目、大好き。






どうせなら、カットしていないバージョンで上演してほしいものです。




阿古屋が三曲の演奏を終えたあと、どうして阿古屋の拷問に楽器を使ったかを重忠が明らかにするシーンがあるのです。





阿古屋の演奏には曇りがなく、嘘をついていないことが明白だ、と重忠は言うのです。


さて、ここで面白いのが、阿古屋が本当に景清の行方を知らないのか、ということと、
重忠が恐ろしく賢いということです。








ふたりの駆け引きを奥の奥まで妄想すると、また違った阿古屋琴責となります。









物語なので、この辺りはご覧になった皆さんのご想像にお任せするとして。








水奴という役をさせていただいての感想。







早く、榛澤→岩永→重忠→阿古屋を演じたい ´◡`








それにつきます。















がんばる!。゚+.(*`・∀・´*)゚+.゚




















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