こんな風にその1枚を目にしたのでしょうか…


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今朝の東京新聞に載っていた記事。

今月10日に亡くなられた高倉健さんが、最後の出演作品となった主演映画「あなたへ」の台本に一枚の新聞の切り抜きを貼っていたという


東日本大震災の直後、がれきの中を大きなボトルに井戸水を入れ、両手に持って運ぶ少年。

下を向き、歯を食いしばっているようにも見えるその表情を見て、胸が張り裂けるような思いをされたのかもしれません




新聞で見つけた、その写真を 高倉さんは切り取り、「宝物」と言って台本に貼り、
毎朝写真を目にしては、「ぎゅっと気合が入る」とおっしゃっていたそうです。


少年は、津波で住む家を失い、親類の家に身を寄せながらも、
「みんなの役にたちたい」と、水を運んでいたそうです。
そんな少年に高倉さんはお手紙も書かれたとか・・・



新聞には、

高倉さんが手紙を書くことで、少年の平穏な子供時代の日常生活が壊れませんようにと気遣いながら、”遠くから成長を見守っている”という言葉を贈られたと書かれています。




住む家をなくし、大切にしていたおもちゃや、お気に入りのお洋服、思い出の品々・・・
全てがなくなってしまった少年にとって、


ーどこかで、誰かが自分のことを気遣い、応援していくれているー


それだけでも、大きな希望になったに違いありません。


それが、あの日本を代表する名俳優「高倉 健さん」からのお手紙ですから、
受け取った力の大きさは計りしれませんね



そんな方だからこそ、これからも多くの人が思い続けるのでしょうし、


私は、高倉さんを思い出す度に、きっと「東日本大震災」と、この”1枚の写真”を思い出し、

また、東日本大震災を思う度に、まっすぐな思いで被災地を思い続けた高倉健さんという俳優さんのことを思い出すと思います。



映画などの作品の中でしか、お会いしたことのない方ですが、
これからも作品は残り続け、その歴史が語り継がれる。

亡くなってもなお、この世にあり続ける存在の大きさを感じると、
本当に素晴らしい人だったのだと胸に刻まれます。




さぁ、この世に生きる私たちは、健さんに変わり、被災地の復興を見届けなければ
いけませんね!

できることはなんだろう。
小さなことでもいい。
思い出すことだけだったとしても。

被災地を、今一度、思い続けましょう




高倉健さん、心よりご冥福をお祈り致します。