殿の動き | 朱色の関係

朱色の関係

毒喰らわば皿まで。この不倫、どこまで行くのだろう?

殿とだいたい週1でデートの時間を確保し、

殿とは相変わらずの距離感を保ちつつ、

多分私の気持ちだけほどほどの距離に設定できている。

本妻さんからの電話ももやりつつも、

殿の話に突っ込めるあたり、私にとってはどうでもいい話。

 

忙しくてメールが来ないのは当たり前。

電話が変なタイミングなのも当たり前。

あぁ?な内容なのも殿のメモリーがいびつなだけ。

それ仕様に私が慣れてしまえば、冷めていても

それなりの雰囲気を醸し出すことは可能。

 

としたら私の殿への気持ちは、今、何が残っているんだろう?

子供たちの父親ってだけではないのだけど、

だからって私のオトコってだけでもない。

なんだろう~

なんか微妙にもやもやするんだけど、

過去のような執着とは別に「これは私が便利に生きる道具」的な

そんな気持ちがさらっとした感じにはなっているような?

 

以前殿が絶対に明かさなかった土曜の午後。

ふと車を運転しながら「そういえば、たいてい他のオンナとデートだよな~」

みたいなことを思い出していたら、絶妙な時間帯に殿から電話。

これから寝る宣言だったけど、これからデートも全然ありの時間だよな~

とか思いつつ、殿自体も歳喰って、動けなくなったんだろう、と

自分にとって都合の良いように解釈してみる。

 

他の誰かに恋する気力もないし、

かといって殿に執着して今更「奥さんに!」というほど

不便な身分にはなりたくない。

殿を介護して見とれ、というのなら、

それはそれでペットを飼うのと似てるよな~、みたいな。

 

多分1番の問題は、子供たちが巣立っていったあと、

私はどうするのか?どうしたいのか?よね~

おひとり様上等で生きていたから、大きく路線変更は

ないけどさ、愛玩するものがなくなるのがめっちゃ寂しい。

”ちぃ”がいない寂しさに、”ちぃ”の新生児だったときサイズの

編みぐるみのくまを作ってだきしめてみたけど、

本物とは違う・・・・

う~む・・・・

そんな”ちぃ”にlineしたら「家に帰りたい」とか言ってきて

あ~、可愛い奴~とか思っちゃう。

まだまだ私にとって”ちぃ”は永遠の3歳児。

”ぼぅ”も現在彼女から離れてまたママン子になってるし。

さてさて、5年後。私はどうしているんだろう。