このブログは、日本酒×スイーツ ペアリング研究サイトです。
今回の日本酒とスイーツのペアリングのテーマは「まるごとバナナ」
実は、今回まるごとバナナにペアリングした久保田にごりが、
ペアリングとしてはちょっと残念な結果になりました。
それも一つの経験として、
どんな失敗だったのか、
その原因は?
を探っていきたいと思います!
今回の「日本酒×丸ごとバナナ」のペアリングは、少し前のもの。
当時の私は、今のような「味わいチャート」や「構造分析」などをせず、
感覚でペアリングをしていました。
結果どうなったか?
この記事では、その“ちょっと惜しい”体験を振り返りながら、
今ならどうするかを考えてみます。
・まるごとバナナの特徴
・日本酒とまるごとバナナ、ペアリングのポイント
・まるごとバナナとペアリングする日本酒
・まるごとバナナと日本酒、ペアリング結果
・日本酒とまるごとバナナ、ペアリングまとめ
丸ごとバナナの特徴
今回の日本酒ペアリングのテーマは「丸ごとバナナ」
なつかしい~
まだあったの??
って思うかもしれませんね。
調べたところ、1990年代初頭から店頭に並んでいる、
およそ30年の歴史を持つスイーツだそうです。
丸ごとバナナが登場した当時、
私はたべざかりの真っただ中。
一本まるまるペロリとよく平らげていました。
そんな思い出もふわっとよみがえる、
私にとってはなつかしさを感じるスイーツです。
ふわっとしたスポンジ生地に、
ホイップクリームとバナナが包まれた「丸ごとバナナ」。
・生地:たまごのコクを感じる、やわらかくて甘めのスポンジ
・ホイップ:エアリーで軽い乳脂肪感
・バナナ:熟した香りと密度のある質感
この3つの要素が合わさることで、独特の「やさしいリッチ感」が生まれています。
日本酒と丸ごとバナナ、ペアリングのポイント
この時の私は、次のように考えて日本酒を選びました。
-
ホイップに合いそう
⇒にごり酒のクリーミーな質感
-
乳製品+バナナの香り
⇒どちらも「ミルキーな香り」と相性が良さそう
-
重いスイーツではない
⇒ややアルコール度数が低めが合わせやすい
すべて、間違ってはいない。
むしろ妥当な予測だったと思います。
でも、実はここにちょっとした落とし穴がありました。
丸ごとバナナと日本酒、ペアリング結果
丸ごとバナナのペアリング相手の日本酒として選んだのは、
新潟・朝日酒造の久保田 純米吟醸にごり酒。
・香り:ミルキーでやさしい乳酸系。大人の乳製品飲料のような印象
・味わい:さわやかでライト。にごり酒とは思えないほどスッキリ
・質感:なめらかで軽やか
「これが米と水だけでできているなんて信じられない!」と思わせる、さわやかなにごり酒です。
丸ごとバナナと日本酒、ペアリング結果
丸ごとバナナを口に近づけると感じる
甘い香りに卵のコク。
これは美味しい記憶を刺激します。
口に入れるとスポンジのふわふわした優しい口当たり。
それがスムーズにホイップのエアリーな口当たりに移行します。
最終的にはバナナも含めた
「スポンジ、ホイップ、バナナ」の3つの異なる甘旨さが
混然一体と混じり合いなんとも言えない幸せに導かれます。
ふわふわした食感の中にバナナの凝縮した食感が入り、食べ応えの充実感満載!
そして日本酒。
……うーん。ぜんぜん悪くない。
でも、感動がない。
ケンカはしていないんです。
なんというか、さっきと同じ表現ですが「悪くない」という感じ。
でも、これって「1+1=2」な感じなんだよなぁ~
丸ごとバナナと日本酒が口の中で同居しました、以上!みたいな感じ。
私が求めているのは、「1+1=3以上」の相乗効果なんです。
それが「ペアリングする意味がある」というものだと思うのです。
丸ごとバナナと日本酒(久保田純米吟醸にごり)のペアリングが
なぜ、残念な結果になったか。
理由は…
丸ごとバナナを、分析していなかったのです。
日本酒と丸ごとバナナ、ペアリングまとめ
当時は、下のような「味わいチャート」や成分の観察をしていませんでした。
\ こんな味わいチャートがあれば… /
- 塩味:☆☆☆☆☆
感じない。 - 甘味:★★★★☆
スポンジ・クリーム・バナナ全体に自然な甘さ。くどくないけどしっかり甘い。 - 酸味:★☆☆☆☆
ほぼ感じないが、バナナの軽い酸味が背景にある。 - 苦味:★☆☆☆☆
ないに等しい。カカオやロースト系要素はゼロ。
バナナの黒い部分にやや苦味に近い味わいを感じる程度。 - 旨味:★★☆☆☆
卵のコクや乳脂肪のふくよかさが旨味に近い働きをする。 - その他:味わいではないけれど「バナナの香り」と軽い食感はペアリングをするうえで重要な要素。
もし、このように味わいの分析をしていたなら、
このような考え方で日本酒を選ぶと思うんです。
- 重いスイーツではないため、日本酒も重たくないもの
- フレッシュさを感じるスイーツなため、
トラディショナルな味わいに温かみを感じる日本酒というより、
最近多くなりつつあるフルーティで軽く飲める日本酒
- 特にバナナとの共通点を作りたいため、
日本酒にバナナの香り(成分で言うと酢酸イソアミル)がする日本酒または吟醸造りの日本酒
- フワフワした食感と共通項を持たせるために
スパークリング清酒、泡はやわらかく細かめ。
ここ、結構大切かも。丸ごとバナナのふわふわやわらかい質感に、硬質な日本酒を合わせると食感で違和感を感じてしまう。
リベンジマッチするぞ!
「感覚ではなく、分析で導くペアリングの大切さ」を学びました。












