日本酒とスイーツの美味しいペアリング -4ページ目

日本酒とスイーツの美味しいペアリング

日本酒とスイーツのペアリングを研究しているブログです。ペアリングのポイントもご紹介しています。

日本酒講師の清水流美がご紹介します。

このブログは、日本酒×スイーツ ペアリング研究サイトです。

 

今回の日本酒とスイーツのペアリングのテーマは「まるごとバナナ」

 

実は、今回まるごとバナナにペアリングした久保田にごりが、

ペアリングとしてはちょっと残念な結果になりました。

 

それも一つの経験として、

どんな失敗だったのか、

その原因は?

を探っていきたいと思います!

 

日本酒×丸ごとバナナ ペアリング

 

今回の「日本酒×丸ごとバナナ」のペアリングは、少し前のもの。
当時の私は、今のような「味わいチャート」や「構造分析」などをせず、

感覚でペアリングをしていました。

 

結果どうなったか?
この記事では、その“ちょっと惜しい”体験を振り返りながら、

今ならどうするかを考えてみます。

 

 

 

丸ごとバナナの特徴

 

日本酒×丸ごとバナナ ペアリング

 

今回の日本酒ペアリングのテーマは「丸ごとバナナ」

 

なつかしい~

まだあったの??

って思うかもしれませんね。

 

調べたところ、1990年代初頭から店頭に並んでいる、

およそ30年の歴史を持つスイーツだそうです。

 

丸ごとバナナが登場した当時、
私はたべざかりの真っただ中。
一本まるまるペロリとよく平らげていました。
そんな思い出もふわっとよみがえる、
私にとってはなつかしさを感じるスイーツです。

 

日本酒×丸ごとバナナ ペアリング

 

ふわっとしたスポンジ生地に、

ホイップクリームとバナナが包まれた「丸ごとバナナ」。
 

・生地:たまごのコクを感じる、やわらかくて甘めのスポンジ
・ホイップ:エアリーで軽い乳脂肪感
・バナナ:熟した香りと密度のある質感

この3つの要素が合わさることで、独特の「やさしいリッチ感」が生まれています。

 

 

日本酒と丸ごとバナナ、ペアリングのポイント

 

この時の私は、次のように考えて日本酒を選びました。

  • ホイップに合いそう
    ⇒にごり酒のクリーミーな質感
     

  •  乳製品+バナナの香り
    ⇒どちらも「ミルキーな香り」と相性が良さそう
     

  • 重いスイーツではない
    ⇒ややアルコール度数が低めが合わせやすい

すべて、間違ってはいない。

むしろ妥当な予測だったと思います。

でも、実はここにちょっとした落とし穴がありました。

 

 

 

丸ごとバナナと日本酒、ペアリング結果

 

日本酒×丸ごとバナナ ペアリング

 

丸ごとバナナのペアリング相手の日本酒として選んだのは、

新潟・朝日酒造の久保田 純米吟醸にごり酒

 

・香り:ミルキーでやさしい乳酸系。大人の乳製品飲料のような印象
・味わい:さわやかでライト。にごり酒とは思えないほどスッキリ
・質感:なめらかで軽やか

 

「これが米と水だけでできているなんて信じられない!」と思わせる、さわやかなにごり酒です。

 

日本酒×丸ごとバナナ ペアリング

 

日本酒×丸ごとバナナ ペアリング

 

 

丸ごとバナナと日本酒、ペアリング結果

丸ごとバナナを口に近づけると感じる

甘い香りに卵のコク。

これは美味しい記憶を刺激します。

 

日本酒×丸ごとバナナ ペアリング

 

口に入れるとスポンジのふわふわした優しい口当たり。

それがスムーズにホイップのエアリーな口当たりに移行します。

最終的にはバナナも含めた

「スポンジ、ホイップ、バナナ」の3つの異なる甘旨さが

混然一体と混じり合いなんとも言えない幸せに導かれます。

 

 

ふわふわした食感の中にバナナの凝縮した食感が入り、食べ応えの充実感満載!

 

そして日本酒。

 

日本酒×丸ごとバナナ ペアリング 

 

……うーん。ぜんぜん悪くない。

でも、感動がない

 

日本酒×丸ごとバナナ ペアリング

 

ケンカはしていないんです。

なんというか、さっきと同じ表現ですが「悪くない」という感じ。

 

でも、これって「1+1=2」な感じなんだよなぁ~

丸ごとバナナと日本酒が口の中で同居しました、以上!みたいな感じ。

 


私が求めているのは、「1+1=3以上」の相乗効果なんです。

それが「ペアリングする意味がある」というものだと思うのです。

 

日本酒×丸ごとバナナ ペアリング

 

丸ごとバナナと日本酒(久保田純米吟醸にごり)のペアリングが

なぜ、残念な結果になったか。

 

理由は…
丸ごとバナナを、分析していなかったのです。

 

 

 

日本酒と丸ごとバナナ、ペアリングまとめ

 

当時は、下のような「味わいチャート」や成分の観察をしていませんでした。

 

\ こんな味わいチャートがあれば… /
 

  • 塩味:☆☆☆☆☆
    感じない。
  • 甘味:★★★★☆
    スポンジ・クリーム・バナナ全体に自然な甘さ。くどくないけどしっかり甘い。
  • 酸味:★☆☆☆☆
    ほぼ感じないが、バナナの軽い酸味が背景にある。
  • 苦味:★☆☆☆☆
    ないに等しい。カカオやロースト系要素はゼロ。
    バナナの黒い部分にやや苦味に近い味わいを感じる程度。
  • 旨味:★★☆☆☆
    卵のコクや乳脂肪のふくよかさが旨味に近い働きをする。
  • その他:味わいではないけれど「バナナの香り」と軽い食感はペアリングをするうえで重要な要素。

 

日本酒×丸ごとバナナ ペアリング

 

もし、このように味わいの分析をしていたなら、

このような考え方で日本酒を選ぶと思うんです。

 

  • 重いスイーツではないため、日本酒も重たくないもの
     
  • フレッシュさを感じるスイーツなため、
    トラディショナルな味わいに温かみを感じる日本酒というより、
    最近多くなりつつあるフルーティで軽く飲める日本酒
     
  • 特にバナナとの共通点を作りたいため、
    日本酒にバナナの香り(成分で言うと酢酸イソアミル)がする日本酒または吟醸造りの日本酒
     
  • フワフワした食感と共通項を持たせるために
    スパークリング清酒、泡はやわらかく細かめ。
    ここ、結構大切かも。丸ごとバナナのふわふわやわらかい質感に、硬質な日本酒を合わせると食感で違和感を感じてしまう。
 
 
次回は、この分析に基づいて、丸ごとバナナとペアリングする日本酒を選びましょう。
リベンジマッチするぞ!
 
ということで今回の「日本酒×丸ごとバナナ」のペアリングからは、
 

「感覚ではなく、分析で導くペアリングの大切さ」を学びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いているのは
 
日本酒×スイーツのペアリング研究家 清水流美
 

こんにちは。
日本酒講師の清水流美(しみずるみ)です。
日本酒とスイーツのペアリングに、心からの情熱を注いでいます。

「学ぶことの楽しさ、成長していく喜びを分かち合いたい」
そんな思いを大切にしながら、
日本酒の奥深い世界を、親しみやすく・楽しく伝える活動をしています。

日本酒は、2000年の歴史をもちながらも、
今なお進化を続ける“知的な冒険の世界”。
その入口として、スイーツという身近な存在を通じて、
「難しそう」と感じていた方にも、新しい扉を開くお手伝いができたらと思っています。

現在は、
✔ SAKE DIPLOMA受験講座の講師
✔ 飲食店への日本酒提案サポート
✔ 日本酒×スイーツのペアリング研究と発信

を3本柱として活動中です。

ペアリングの探求は、まさに日々発見の連続。
だからこそ、まだ見ぬ味わいや世界と出会える喜びを感じながら、研究を続けています。

「日本酒って、こんなに楽しいものだったんだ!」
そんな声がもっと広がっていくことを願っています。

 

 
 
2017年~2020年
日本酒バー経営
 
2019年
日本ソムリエ協会酒ディプロマ(J.S.A SAKE DIPLOMA)取得
 
2020年~
酒ディプロマ受験生の指導
 
2024年~
日本ソムリエ協会SAKE検定講師
 
2024年~
飲食店に対して日本酒でお客さまを幸せにし売上を上げるコンサルティング
 
 
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