月面基地開拓史 -3ページ目

ギャラガ大百科・番外編『3と2 ~続編・のようなもの~』編

 

namcoの表記のある『Galaga3』と『Galaga2』というゲームがあるのだが、内容は『ギャラガ』ではないので紛らわしい。

 

『Galaga3』は、1984年にリリースされたアーケードゲーム『ギャプラス』の北米版。当初は日本国内と同じく『Gaplus』の名称だったらしいが“ギャラガの続編である”ことを強調するためにタイトル画面のみを差し替えるコンバージョンキットが出回ったらしい。この時点では『Galaga2』なるものは存在していなかったのだが何故『2』でなくて『3』なのかは『ギャラクシアン』から数えて3作目だからという理由らしい。テキトーだな。

 

『Galaga2』は、1991年に日本でリリースされたゲームギア版の『ギャラガ’91』と同じものが同年にヨーロッパで販売される際に差し替えられたタイトル。元になっているのはアーケード版『ギャラガ’88』だが、ハード上の制約で内容はかなりアレンジされている。

 

先般、バンダイナムコが『ギャラクシアン』『ギャラガ』『ギャプラス』『ギャラガ’88』の4部作をまとめた呼称として『ギャラガ・リーグ(Galaga League)』を使っていくことを発表したのだが、『3』も『2』も内包されてるということかな?

 

 

ギャラガ大百科『Galaga(ATARI7800)』編

 

ATARI7800用の『Galaga』は1987年に北米にて発売された。

本体のATARI7800は日本向けの販売がなかったため、非常にマイナーなゲーム機だ。

2代前の機種『ATARI VCS』こと『ATARI2600』は北米で大ヒットしたのだが、後にいわゆる『アタリショック』でゲーム機市場自体が衰退してしまい、その後NES(北米版ファミコン)のヒット(1985年)で復興した市場に向けてATARIが発売したのがこの機種というわけだ。

タイトルロゴは、書体こそ似ているもののアーケード版とはまた違ったテイストの装飾がされている。

この画面でスティックの上下でプレイヤー人数(1人or2人交互プレイ)、左右で難易度(NOVICE/ADVANCED/EXPERT)が選べる。

 

本体、ソフトともにファミコンより後発のハズだが、アーケード版『ギャラガ』の再現度はファミコンの方に軍配があがる出来。

全体的に敵の動きがカクカクしており『ギャラガ』よりアーケード版『フェニックス』の敵編隊の動きっぽく感じる。

高次面では編隊構成時に画面上部の編隊待機場所に組み込まれなかった数匹が落ちてくるが、アーケード版とは違って、執拗に自機をつけ狙ってくる動きをする。この辺はアーケード版『ムーンクレスタ』風味か?

 

ちゃんとデュアルファイターにもなれるし、ザコがサソリ(オガワムシ)×3匹に変態するギミックもある。

  

チャレンジングステージはアーケード版と同じ周回でやってくるが、編隊を構成している敵機の種類が違いザコとゴエイも混ざっている。飛行パターンも似かよっているけど微妙に違ったり・・・。

  

7面では敵の折り返し地点がかなり左右寄りだ。11面ではトンボがいなくてザコとゴエイが代わりに出現。

 

15面ではサソリとゴエイ、サソリとザコの混成編隊が・・・と思ってたら、ここにトンボがいた!

 

10面の編隊構成時には敵は弾を撃たないので、アーケード版の難易度【RANK A】を踏襲しているのかと思いきや、18面では弾は撃たないものの余剰敵による体当たり攻撃はありという別仕様だった。今回の動作確認は【NOVICE】で行なったが、他の難易度でここが変わるかは未確認だ。いずれ、時間をかけての検証が必要だ。

 

ゲームオーバーの後には、リザルト画面も出るが、アーケード版は【撃った弾数】と【当たった弾数】と【命中率】を表示しているのに対し、本作は【命中率】のみの表示に簡略化されている。

 

 

 

 

ギャラガ大百科『ナムコヒストリー Vol.4』編

『ナムコヒストリー』は1997年~98年にかけて4集に分けてリリースされたWindows用のPCソフト。

Vol.4は1998年12月4日に発売され、『ギャラクシアン』『ギャラガ』『ギャプラス』『ボスコニアン』『キング&バルーン』『ワープ&ワープ』の6本が収録されている。プレイステーション版『ナムコミュージアム』とトータルの収録タイトルはほぼ同じだが、このシリーズではジャンルごとに纏めるコンセプトらしくこのVol.4では初期ギャラクシアン3部作をはじめとしたシューティングゲーム集になっている。

 

対応OSは『Windows95/98』だが、現行の『Windows10』でも互換モードを使うことで動作させることができた。

ジョイスティックも操作設定の項目から「ジョイスティックを使用する」にチェックを付けただけで、USBポートに差しっぱなしだったXbox360用有線コントローラを認識して使えるようになった。

 

640×480のVGAモードのみの公式サポートなのでウィンドウ表示だとかなり小さく表示されてしまう。オプションのフルスクリーンモードを使うとようやく全画面で左右にインストカードが表示されて、テーブル筐体のようなイメージになる。

 

 

なんと、10面と18面の編隊構成時に攻撃してくるではないか!

 

テストモードの表示でも確認できるが、まさかの【RANK B】。日本国内向けソフトでデフォルトが【RANK B】なのは珍しい。

でも、オプションからゲームの設定で【RANK A】に変更できる仕様になっていた。

変更可能項目は難易度の他にファイター数とボーナスエクステンドの設定だが、これはナムコ製アーケード版とまったく同じ。

 

ゲームオーバー時のリザルト画面やハイスコア時のネームエントリーもアーケード版と同じ。

唯一、違っているのは2プレイヤーモードがオミットされていることだ。

 

CD-ROM内にはキャラデータ(BMP形式)音声データ(WAV形式)等が収録されている。

他にもWindows用の壁紙やスクリーンセーバーもあるが、さすがにスクリーンセーバーはWindows10では使えない。

謎のギャラクシアン機体が作れるペーパークラフトのデータも入っている。実際に作った人は何人ぐらいいるんだろうか?

 

ギャラガ大百科『ギャラガ&ギャラクシアン (ゲームボーイ)』編

 

『ギャラガ&ギャラクシアン』は1995年7月に発売されたゲームボーイ用ソフト。『ギャラガ』と『ギャラクシアン』の2つのソフトが1つのカートリッジにパッケージングされている仕様だ。

 

この時代のゲームボーイ本体の液晶はまだモノクロ4階調画面であったが、

『スーパーゲームボーイ』という名の『スーパーファミコンでゲームボーイのソフトを遊ぶことができる周辺機器』に対応しており、

 

これで起動すると最高13色のカラー表示と独自のベゼル(ピクチャーフレーム)が表示されるのだ。

(ちなみにゲームボーイカラーの発売は1998年。)

ベゼルのデザインはアーケード版のアップライト筐体を模したデザインでよくできている。

 

それでも発色数がファミコン版より少ないためキャラクターによっては色目に違和感がある。特にボスギャラガは通常時が青で1段階被弾状態が赤なので初見プレイ時に戸惑う。

 

画面が小さいためスコア表示も常態表示ではなく、チャレンジングステージの結果表示時と自機やられ後の再スタート時、およびゲームオーバーからのリザルト画面でしか表示されない。

ゲームセレクト画面を最初にみたとき、なんで『ボスコニアン』の敵スパイシップが並んでいるのかなといぶかしんだが、よく見たら自機(残機表示用の縮小版)を選択カーソルに使っているのだった。

『ギャラクシアン』の方にフォーカスするとカーソルもギャラクシップ(の縮小版)に変わった。

本物のスパイシップはこうでした。さすがのアーケード版なので影がついているのね。

 

モノクロ4階調も、これはこれで味があるのだが、やはりボスの被弾状態がわかりづらい。

 

 

ゲームボーイで動く『ギャラガ』はもう1つあって、翌1996年に発売された『ナムコギャラリーVOL.1』にも再収録されている。

 

こちらも『スーパーゲームボーイ』対応なのだが、表示されるベゼルのグラフィックは異なっていて、どことなく『ギャラガ’88』を思わせるデザインだ。ゲーム本編は殆ど同じと言ってもいいが、こちらでは2プレイヤーでの交互プレイの機能がオミットされており1人プレイ専用になっている。

ギャラガ大百科『Arcade Game Series:Galaga (PS4海外パッケージ)』編

 

2016年4月にDL専用としてリリースされた『Arcade Game Series :Galaga』だが、9月に配信された『PAC-MAN CHAMPIONSHIP EDITION 2』に同梱される形でXboxOneとPS4のパッケージ版が2016年11月に登場した。例によって北米のみで日本での販売は無し。

 

DL版はXboxOneの方を購入したので、パッケージ版はPS4の方を購入してみた。PS4のリージョン状況はよくわからず不安だったが、日本版本体でも問題なく動作した。

本体のリージョンに引っ張られる形でゲーム内言語も日本語が自動で選択された。ただし、インターフェイスが決定とキャンセルの〇ボタンと×ボタンが入れ替る事には慣れが必要だ。

 

ゲームの内容はXboxOne版と変わらない。【RANK B】で3機スタート、エクステンドは2万/7万/7万という、開発者様がいうトコロの【新スタンダード】だ。

 

トロフィー獲得のテロップもプレイの妨げにならない位置だw

 

終了時のリザルト画面とハイスコアのネームエントリー画面も差異は認められない。

 

唯一の差異として、オプションの操作設定に『ライトバー演出』のON・OFF切替の項目があった・・・。

『なんぞ、これ?』と思ったが、どうやらトロフィー獲得時にコントローラの発光部がぺカペカっといつもと違う色に光ったので、これの事らしい・・・。しょーもない機能だわ。

変更可能な背景画像もXboxOne版と同じだった。画面回転&疑似スキャンライン、ラウンドセレクト機能、NEWバージョンからOLDバージョンへの切替え、セルフテスト(風味)画面の表示などもまったく同一だ。