長らく、ご無沙汰しておりました。
またボチボチと更新していく予定です。
「いつか酒のコラムを書きたーい!」
2020年1月始め、そう叫んだ私に
「じゃあ、インパクトのある肩書きが必要だね」
と、かくも温か~いアドバイスをくださった御仁がいらっしゃったのです。
はっきり言いまして
2019年秋、うっかり大手企業を退職した私は、
御多分に漏れずフリーランスの洗礼を受けた。
準備していたことは、ことごとく失敗。
人との縁も切ったのか、切られたのか…。
収入が無い現実と
大手企業を退職してまでフリーになったのに…という謎なプライド。
その辺りのメンドクサイ感情に、上手に折り合いをつけて頂いた。
しかも、
「このバイトなんていいんじゃない?」
「履歴書にはこう書くといいよ」
などと、至れり尽くせりのアドバイス。
結果、和酒専門店でバイトが決まった。
日本酒を中心に、焼酎、リキュール類、スピリッツ類、全て和酒。
ポイントは「年間2000種類の試飲ができます」という一文
1日のバイトで10~15種類の試飲 × 週3日。
ひと月150~180種類、年間2000種類!
(プライベートの飲酒も含めると、2500種類楽勝だぜっ!)
…そんなもくろみは、コロナ禍の前にあっさりと消えた。。。
全く出勤できない月あり。
出勤できても、週に1~2日。
消費する側から提供する側へ変わると、
ただ好きで飲んだくれていた時とは意識が変わる。
日本酒は同じ銘柄でも、
四季折々で味が変わる
火入れか生酒かでも変わる
熟成、開封、温度によっても味は変わる
店長の経験と知識
大吟醸をあえて燗で試飲
四合瓶で〇万円…
バイトでありながら
貴重すぎる体験をさせて頂いた。
だが
残念ながら、その店は12月末で閉店。
ラストの日
客として店を訪れた。
常連さんたちの姿をお見かけすると
なぜだろう
涙が止まらなかった。
1年に満たない時間。
まだまだ働きたかった。学びたかった。
年間2500種類のもくろみは、1000種類がやっと。
それ以上に
お客様に愛されている店が閉店していく現実。
その店はキャパシティを変えての移転。
今度は客として、楽しみながら学ばせてもらおう。
そして
今まで学んだことも含め
酒についてボチボチと書いていこう。