今回は令和2年4月1日から新天地に赴任された先輩から譲り受けた器にスポットを当ててみた。
料理にこだわりを持つ者にとって器ってキャンバス。真っ白なプレートとは違って、伊万里焼的器の場合、やはりその文様を活かしたい。
見た瞬間に“刺し盛り”を連想させるこの器だが色々色々と盛りたくなかった。
今回は敢えて多くを盛らずに2品、カツオとコウイカ。
逆にニンニクスライス、おろしショウガ、ミョウガ、大葉と薬味を充実させながら、しかし器に焼き付けられた景色を殺さないように配置する……
こちらは〆の毛ガニめしと松茸ごはん、どちらも自家製、炊き立てを瞬間冷凍した物を盛り付け。電子レンジで息を吹き返させたが、妙な臭みやフレッシュさを欠いた仕上がりではなく風味は炊き立て、マジで現代の冷凍技術に感謝。
カニ味噌の“風味”がドッシリのった毛ガニめし。
松茸の香りと食感の“活き”を感じさせる松茸ごはん。
カニめしには特に必須の宮城県は山内鮮魚店の牡蠣味噌や柴漬けをポリポリやりながら食す“めし”の旨さ……
先輩から譲り受けた器の景色も手伝って本当に良い感じの朝食。聞けば大ベテランの先輩でさえ転勤先では色々とご苦労されているようで、私ももっともっとガンバらねば……
先輩、佐伯に帰られた際はまたウチに寄って下さいね、ごちそうさまでした。