“島根”って、これまでパッとしたイメージが湧かないというか、島根って何があるのか?※画像は2016年岡山。

 

 

 

 

 

 

しかし、ここ数年の旅は下関、岡山、広島と中国地方を巡っていたこともあり、その地域で旅程を作った。※画像は2017年広島。

 

 

 

 

 

 

色々調べてみると島根には“国宝”の松江城があった。私が思う“城”というと真っ先に思い浮かぶのは“姫路城”“大坂城”そして復活中の“熊本城”。※画像は2017年熊本。

 

 

 

 

 

 

“国宝”についての定義は割愛するが松江城は本当に美しく、機会があればぜひ登城を。

 

 

 

 

 

さて、そんな美しい松江城を下城したら次はその周りのお堀、ぐるっと松江、堀川めぐりだ。

 

 

 

 

 

 

九州では福岡は柳川の川下りが有名だが、堀川めぐりは屋根があるのがありがたい。当日は晴れていたが天候を気にせず旅程に入れられるのはツアーコンダクターとして凄く助かる。

 

 

 

 

 

 

冬限定でコタツ船になっているところも粋で、私的に日常生活から去ってしまったコタツの風情を改めて思い知る。

 

 

 

 

 

 

橋の下をくぐる際には電動で降りてくる屋根と共に客も腰を折る感じがイベント的で面白い。

 

 

 

 

 

 

堀川めぐりは“一日乗船券”を購入すると何度でも乗り降りできるから“足”として使える。

 

 

 

 

 

 

我々は昼食会場への足として使った。日本三大蕎麦の1つ、出雲そばの老舗、神代そば。行列の絶えない名店として有名だが、店内で待っている間にスタッフが出雲そば、割子そばの食し方をレクチャーしてくれる。

 

 

 

 

 

 

そのレクチャーで気付いたが、“割子”は“わりこ”ではなく“わりご”と発音するのが正しいようで、我が町“佐伯”を“さえき”ではなく“さいき”と発音するのと同じで、現地でしか味わえない新鮮味を感じた。代表的な割子そばは器(これを割子と言う)が3枚重ねで、店によっては5枚まで増量することができる。

 

 

 

 

 

 

私は当然のことながら酒から。スッキリとした後口な島根の地酒、米田酒造の純米吟醸、豊の秋。

 

 

 

 

 

 

“そばみそ”をアテにチビチビと正しい大人呑み。※そばみそは単品でも注文できますが、日本酒を頼むとアテとして付いてきます。

 

 

 

 

 

 

そこそこ呑んだら“とろろ割子”が到着。

 

 

 

 

 

 

割子そばの特徴はカエシに浸して手繰るのではなく、割子の上に直接掛けて食すスタイル。そうすることによって下段の蕎麦にも少しずつ下味が染みていく仕組み。

 

 

 

 

 

 

味覚の鋭くない私に蕎麦の風味が強いかどうかは分からないが、モチモチとした食感は特筆もの。老舗の風格、現地でしか感じることのできない感覚……旅って本当に良いな。(つづく)