“酒毎”をご覧の皆さん、おはようございます。今回は地元佐伯市の食情報誌、しかも海部(あまべ)に特化した“さいき・あまべ食べる通信”をご紹介しよう。

 

 

 

 

 

 


この“さいき・あまべ食べる通信”の発行元は株式会社ベース、代表の平川氏は常に地元を意識し改革に取り組まれている方で、私も何度か酒場で世間話をさせて頂いたことがあるが、今回の事業は頭が下がると同時に地元の人間として胸のすくような思い……やってくれた。

 

 

 

 

 



創刊号は“米水津湾のしらす”にフォーカス。獲る、仕立てる、食べる、それから、漁、加工を営まれているご家族の想いやこの先に広がる可能性、とにかく現場の空気が手に取るように伝わってくる。

 

 

 

 

 

 


もちろん“食べる通信”と銘打たれているように実際に“釜揚げしらす”も付いてきて“デアゴスティーニ”も真っ青な仕様。味わいは釜揚げしらすの実力を改めて知らしめられるほどの旨さ。フックラとした茹で方が実に嬉しい。

 

 

 

 

 


 

あと、しらすを使った料理レシピも紹介されていて食いしん坊魂に火の付いた私は別のレシピで勝負。まずは生(き)のまま釜揚げしらすの刺身。無添加で塩分控え目な上、フックラとした口当たりは刺しのままでも十分旨い。

 

 

 

 

 



釜揚げしらす盛り山掛け豆腐。トロロは粘りの強い大和芋を使用。大葉を散らしたら醤油ではなくポン酢を好みで回し掛け。大和芋のコクとしらすの風味がアッサリの豆腐と重なって私的にはこれが一番オススメ。

 

 

 

 

 



釜揚げしらす盛りポテトサラダ。この一品はとにかくマヨネーズを控え目にしてポテサラの味付けを朴訥(ぼくとつ)にすること。ジャガイモのコクとしらすの塩分の共演。

 

 

 

 

 



釜揚げしらすと卵白のすり身揚げ風。おろしショウガを乗せて軽く醤油を垂らすと何となくすり身に似た風味。この一品はとにかく提供するまでの時間が短いので酒肴として優れている。
※下記料理のトッピングとしても使用。

 

 

 

 

 



釜揚げしらす盛りおろし大根添え 赤カマスの塩焼き。使った赤カマスは特大“尺越え”35センチの個体。ジューシーな身肉に、おろし大根、レモン汁と和えたしらすが絶妙にマッチ。魚の風味は重なるが全然嫌じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

釜揚げしらす盛りトロロ釜玉うどん。トロロは豆腐のときに使った大和芋。茹でたて熱々のうどんの上に卵黄とトロロを絡めて食すスタイルだったが意図した感じからは少しだけ外れていて、この仕様なら温ソバにするべきか……すり身っぽいトッピングは“有り”である。

 

 

 

 

 



釜揚げしらすとアスパラを使ったスパゲッティーニ・ペペロンチーノ。オリーブオイル、ニンニク、唐辛子といったペペロンチーノベースにしらすとアスパラを和え、仕上げに鮨割烹・第三金波店主から頂いた自家製ブリのカラスミを散らした一品。しらすの風味って熱を加えてもシッカリと主張してきて、具というよりソースに無くてはならない存在。ブリのカラスミがボッタルガな風味も醸して我ながら絶品。

 

 

 

 

 



いつもなら色々と手を加え“洋”に走るところだが今回だけは他の色で染めたくなく“白と白の共演”的に食材を合わせた。

 

 

 

 

 


 

佐伯の海部で獲れる食材を食しながら、その素材に感謝できる記事……年4回発行ということで取材の重さも感じる。次号は夏“蒲江・屋形島の緋扇貝”の色々に触れられる。地元民のみならず、佐伯市の食情報をリアルに知りたい方は“さいき・あまべ食べる通信”を是非どうぞ。きっと満足の行く買い物になるはずだ。


◆さいき・あまべ食べる通信
https://www.saikiamabe-taberu.com/