…タイトルは
一般的・全体的なものではなく
私の近況や卦から感じたイメージです
今日の卦は…
節(せつ jié)は六十四卦の第60番目の卦
内卦(下)が兌
外卦(上)が坎で構成される
通称「水沢節」
キーワードは
「節約・節目(物事の切れ目)」
沢に水が蓄えられてい形(象)です
現代では 堰やダムでしょうか
「節」は「堤防」のイメージです
とても不思議な卦です
占問(占ったことがら)は「凶」で
それ以外(生活全般)は「吉」です
下へ向かうはずの川(沢)を
ダム(節)を造って
(一時的とはいえ)堰き止めるので
節理(道理・成り行き)を
曲げているのかもしれません
川の流れのように
「無為自然」に過ごすことが
理想です
…そうできないのが現実です
私たちは「自然の流れ(気)」と
正面から戦ってはいけません
少しだけ流れを
制御して
利用する工夫をします
少しだけです
少しだけ「気の流れ」に
「節」をつくります
治水は帝王の事業と言われます
よく管理されたダムは
安定した恵みをもたらします
節、亨。苦節不可貞。
- 初九、不出戸庭。无咎。
- 九二、不出門庭。凶。
- 六三、不節若、則嗟若。无咎。
- 六四、安節。亨。
- 九五、甘節。吉。往有尚。
- 上六、苦節。貞凶。悔亡。
亨る(吉)。
節を苦とす 貞う(占う)に可し(よろし)からず
- 初九
- 戸庭を出でず。咎(とが)无(無)し。
- 事態の成り行きを静観して出しゃばらない。咎は無い。
- 九二
- 門庭を出でず。凶。
- 時の形勢を観望して、内に籠っていると節(時期)を失ってしまう。凶。
- 六三
- 節若たらざれば、すなわち差若たり。咎无し。
- 節約しなければ、嗟(なげ)かねばならない。
- (それを戒めれば)咎は無い。
- 六四
- 節に安んじる。亨る。
- 節約にも慣れて順調に事が運ぶ。
- 九五
- 節を甘しとする。吉。行(征)けば尊(尚)ばるるあり。
- 節約の暮らしを楽しむ。吉。出かけて行けば、大事にされることもあるだろう。
- 上六
- 節を苦とす。貞い(とい)には、凶。
- 度の過ぎた節約は「苦節」を言う。倹約や我慢には気をつけましょう。
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易は「予言」ではなく
「兆し」だと思います。
日々変化する生活の中で
その変化の兆しを感じて活かすことが大切です
本来 易に「吉凶」はありません
吉の卦が出ても 正道を踏みはずさずに
凶の卦が出でも 正道に踏みとどまることが
自分の生活を易しく(やさしく)するコツだと感じています
そして 私は
今日も幸せです!
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