今年は寒くなるのが早いですね~
おととい早くも熱燗を飲んでしまいました
さて、本日はジャパニーズウイスキーの続きです。
■ 日本の主要ウイスキーメーカーと蒸留所
【 サントリー (サントリー酒類株式会社) 】
まずは言わずと知れたトップブランド、サントリー。1899年(明治32年)
に鳥井信冶郎が母体となる 「鳥井商店」 を創業したことが始まり。
その後、1921年に株式会社壽屋 (寿屋)となり、1963年にサントリーへ
社名変更。
元々はワインの製造・販売によって洋酒メーカーとして飛躍しました
が、山崎蒸留所の完成以降は国内を代表するウイスキーメーカー
として、現在まで日本のウイスキー業界を牽引しています。
2009年に元のサントリー株式会社は 「サントリーホール
ディングス株式会社」 を設立し、完全持株会社制へ移行。
現在、ウイスキー部門は完全子会社として新設された
「サントリー酒類株式会社」 へと引き継がれました。
※追記 さらに2015年の初めから、社名が 「サントリースピリッツ株式
会社」 に変更され、ウイスキー部門は引き継がれています。
≪蒸留所≫
○ 山崎蒸留所 (大阪府三島郡)
1923年に建設された国内初の蒸留所。初代工場長は今話題の?
「マッサン」 ことニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝。
なぜか京都の山奥と紹介されることが多いが、実は大阪府です。
山崎の特徴は、世界でも稀な 「モルト原酒の作り分け」。6種類の
形状の異なるポットスチル (単式蒸留器) を擁し、様々な樽を使用
するなどし、100種類もの原酒を作り分けています。
○ 白州蒸留所 (山梨県北杜市)
1973年、山崎蒸留所の創設50周年を迎えて山梨県北杜市に
建設された、サントリー第2の蒸留所。野鳥の保護区としても
指定されている、周りを森に囲まれた世界でも珍しい蒸留所です。
≪主要商品≫
・ シングルモルト・・・山崎10年、12年、18年、25年
白州10年、12年、18年、25年
・ ブレンディッド・・・響12年、17年、21年、30年
トリス (エクストラ、ハニー、スウィートティー)
角 瓶、白角、黒角、プレミアム角
【 ニッカウヰスキー株式会社 】
お次は勿論サントリーと並ぶジャパニーズウイスキーの雄、ニッカ。
といっても長年、知名度売上共に常に宣伝上手なサントリーの後塵
を拝してきましたが、商品の質やこだわりは間違いなく日本一!
1934年、北海道余市町にて創業。創業者は先ほども紹介した
「日本のウイスキーの父」、竹鶴政孝。創業時の商号は
「大日本果汁株式会社」。1952年にニッカウヰスキー株式会社へ
商号変更し、本社を東京へ移転。
2001年にアサヒビール株式会社が全株式を取得し、完全子会社化。
2011年にはそのアサヒビールも持株会社制へ移行し、「アサヒグル
ープホールディングス株式会社」 を新設。
なので現在はアサヒグループホールディングス傘下のアサヒビール
株式会社の完全子会社、ということになるのかな?最近大手企業は
この、「○○ホールディングス」 という持株会社化するところが多い
ですね~消費者からしたらもう訳が分からんです
≪蒸留所≫
○ 余市蒸留所 (北海道余市郡)
1934年建設。言わずと知れたニッカの聖地。創業時の本社所在地
でもある。世界で唯一、今でも石炭による直火蒸留にこだわっており、
毎日1トンもの石炭を焚く。スコッチ伝統の製法を頑なに守り、
力強くコクのあるウイスキーが造られています。
元々竹鶴はサントリー(当時は寿屋) 時代、日本初の蒸留所は山崎の
地ではなく、スコットランドの風土・気候に近い北海道で、と考えていま
した。余市はその理想通りの土地だったんですね。
しかしながらサントリー創業者の鳥井信冶郎氏は、本社のある大阪
や東京などの商圏にできるだけ近い場所をと希望したため、竹鶴が
妥協して見つけたのが大阪の山崎の地なんです。なので山崎蒸留所
はウイスキー造りにとって完全な理想の地、という訳ではなかったん
です。
ですがサントリーのサイトを始め、いくつかの書籍においても、「鳥井
信冶郎が全国を廻ってようやく見つけた理想の地」 のような書き方
がなされていて、とても違和感があります。
サントリーのサイトでは、「サントリーの歴史」 的なものを読みました
が、竹鶴の 「た」 の字も出てきませんでした。
サントリーウイスキーの歴史
(サントリー公式サイト)
仮にも日本初の山崎蒸留所を作り、国産初のウイスキーを作った
人物で、今現在も脈々と受け継がれているであろうサントリーの技術
や原酒を残していった人間に対しての敬意が全く感じられませんね。
巷で言われているように、宣伝上手なサントリー、本物のニッカ、
なんでしょうか。サントリーやニッカなど日本のウイスキーの歴史を
色々調べているうちに、だんだんサントリーに対する不信感が生ま
れてきました。
鳥井信冶郎氏は生粋の大阪の商人 (あきんど) ですから、儲かるなら
何でも手を出すタイプだったんでしょうね~対して竹鶴政孝氏は元々
技士、職人ですから商売向きではなく、自分の道を追求する、頑固者、
偏屈者だったんでしょう。
私はどうやら不器用な職人肌の竹鶴政孝が創った本物&こだわりの
ニッカウヰスキー派に変わりそうです。
○ 宮城峡蒸留所 (宮城県仙台市)
1969年、仙台の宮城峡に建設されたニッカウヰスキー第2の蒸留所。
余市とは個性の異なるモルトウイスキー造りを目指して造られました。
石炭蒸留による力強さが特徴の余市とは違い、スチームによる間接
蒸留を行っており、やわらかくスムースな味わいが特徴のウイスキー
を造っています。
仕込み水は近くを流れる新川川 (ニッカワがわ) 。これはニッカの為
に川の名前を改名した訳ではなく、元からこの名前だったんですって。
こんな偶然、運命としか言いようがありませんね。
≪主要商品≫
・ シングルモルト・・・余市10年、12年、15年、20年
宮城峡10年、12年、15年
・ ブレンディッドモルト・・・竹鶴ピュアモルト、17年、21年、25年
余市と宮城峡のモルトウイスキーをブレンドした
モルトウイスキー。シングルモルトと区別する為か
ピュアモルトという名称が付けられています。
・ ブレンディッド・・・ブラックニッカ
(スペシャル、8年、クリア、リッチブレンド)
スーパーニッカ、鶴、ハイニッカ、フロム・ザ・バレル
【 キリン (キリンディスティラリー株式会社) 】
キリンといえば・・・・・ビール!!ですが実はウイスキーも
数種類ですが造っているんです。しかも意外と昔から。
私と同じ40才前後の方なら 「ロバートブラウン」 て聞いた事
ありませんか?CMを何となく覚えています。あのロバート
ブラウン、実はキリンのウイスキーだったんですね。
キリンもご多分に漏れず、2007年に麒麟麦酒 (キリンビール)
から 「キリンホールディングス株式会社」 へ商号変更し、
持株会社化。その子会社として麒麟麦酒株式会社
(旧麒麟麦酒とは別の) を新設。
キリンディスティラリーはその新しい麒麟麦酒の完全子会社。
キリンホールディングスの孫会社、になるのかな?
そのキリンディスティラリーも前身は、旧キリンビール、アメリカ
のJEシーグラム社、イギリスのシーバスブラザーズ社の3社の
合弁 (出資のことかな?) によって1972年に、設立された
「キリンシーグラム株式会社」 です。
キリンシーグラム、10数年程前までよく聞いた、というかよく
看板を見かけた気がしますが、最近てんで見ないと思って
たら、2002年に社名変更してたんですね~しかも今現在は
合弁も解消されてキリンの100%出資となっています。
キリン公式サイト、ウイスキーのページ
≪蒸留所≫
○ 富士御殿場蒸留所 (静岡県御殿場市)
1973年完成、製造開始。思ったより歴史のある蒸留所なん
ですね~。でも静岡も御殿場も温暖なイメージがあるので
ウイスキー造りにはどうなんでしょう?
74年には早速初のオリジナル商品 「ロバートブラウン」 発売。
富士山の雪解け水が仕込み水。モルトウイスキーとグレーン
ウイスキーの両方が生産可能な複合蒸留所。
≪主要商品≫
・ シングルモルト・・・富士山麓18年 (2005年発売)
・ ブレンディッド・・・富士山麓樽熟50℃ (2005年発売)
ロバートブラウン、エンブレム
ロバートブラウンスペシャルブレンド
【 宝酒造株式会社 】
日本酒の 「松竹梅」 や 「 宝焼酎 純 」 で有名な宝酒造も実は
1種類だけウイスキーを販売しています。
その名も 「キングウイスキー凛」 。
超激安ウイスキーですが、ネットでの評判は極めて悪いです。
恐いもの見たさで一度飲んでみたいですけどね・・・。
宝酒造公式サイト
その他、かつてウイスキーを造っていたメーカー・・・
【 メルシャン株式会社 】
メルシャンと言えばワイン、がすぐ思い浮かびますが、実はかつ
てはウイスキーも作っていました。というか日本で初の100%
モルトウイスキーである 「軽井沢」 を発売したのは何を隠そう
このメルシャンなのである。
2006年にキリンの子会社となり、軽井沢にある蒸留所もキリン
の管理下に置かれましたが、それも数年前に閉鎖され、今は
生産を行っていません。
したがって出回っている商品は非常に残り少なく、現在は希少
価値があり、入手困難になっています。
≪蒸留所≫
○ メルシャン軽井沢蒸留所 (長野県北佐久郡)
1955年建設。当時はメルシャンではなく前身の大黒葡萄酒
株式会社。1976年(昭和51年) 、国産初のシングルモルトウイ
スキー「軽井沢」 発売。
2000年以降は蒸留を行っていなかったようです。2012年閉鎖。
≪主要商品≫
シングルモルト軽井沢12年、15年、17年
以上、国内の主要ウイスキーメーカーについて書いてみまし
たが、意外と広く、そして深いです。色々と。
今回の記事を書くのに3日がかり、累計6時間ほどもかかった
くらいです
今日も読んで頂き、ありがとうございました!