つづき

 

一番恐ろしいと思ったのは、こんな泥棒の支援をする弁護士が存在することだった。あれよあれよという間に犯罪者に捲し立てられ、それまで私に笑顔を振りまいていた顧客達の私を見る目が明らかに変わった。

 

これも嘘八百をまき散らして私一人を悪者にしたのだろう。 こんな理不尽が成立してしまう世の中、人を悪意で蹴落としてまで生きるというのならば私は綺麗に潰れたいと思った。

 

悔しかったのはそれまで身を削って顧客のために仕事をしてきたのに、その顧客にすら裏切られたということ、おそらくここの社長さんも真実は知らないであろう。 真実を捻じ曲げられてその共同経営者(以後は悪)に通告されて仕方なく悪に付いていったと考える。

 

会社の通帳を握りしめたまま私は役員報酬すら支給されずに、自分の弁護士との打ち合わせが続いた。なんてカネと時間の無駄をしているのか。

 

全て信頼のおける弁護士に話して最後にその先生から出た言葉が

「泥棒と会社経営してもしょうがないでしょう」

 

その通りだと実感した。 退任までの一か月、私は顧客に迷惑をかけないように

引継ぎ作業を行った。その引継ぎ作業は大変だったが、顧客である社長さんからはねぎらいの言葉もなく、最後は人格者たちが私の送別会を開いてくれたがその社長は欠席だった。

 

あとから聞いた話だが、他の飲み会に参加していたらしい。 これもこれで本当に悲しかった。

 

引継ぎ作業を終え、最後の月末作業をしている時にもこの社長は悪からの指示で私に会計ソフトの開示を求めてきた。当社への買掛の支払いが数か月停滞していたので、この最後の月末に私が持ち逃げでもしないかと悪に指示をされたのだろう。

 

本当に人間をバカにしている。救われたのはこの顧客企業にも私のような人間に対して送別会を開いてくれた2人の人格者が存在することだった。

 

約6年間、顧客のために経理を中心としたコンサルをやってきて、最後がこれです笑。

まさにその時の私の気持ちは、絶対に皆殺しにしてやる!だった。

 

無事に引継ぎを終え、私は無職となった。当時の貯金は数百万円ほど。

どうしようか? このまま悪の家族を皆殺しにしてやろうか。実際に数百万握りしめてヤクザに殺害依頼をお願いしにいったこともあった。

 

止められましたけどね。ここまで真面目にやってきて死刑囚になっちゃいかんよ。と裏の裏のドンと言われる方に引き留められたというより金が足りなかったか。

 

毎日毎日、寝ても覚めても考えるのは悪のことばかり。寝ている時が一番幸せだった、何も考えなくていいし、去年のクリスマスあたりは気持ちは底の底の底だった。

 

首をつって死んでしまおうか?ホームセンターに行って半日くらいどうやったら自宅で首つりができるか?ネット通販サイトを見ながら、どうやったら硫化水素を発生できるのかを考えたこともある。

業界歴は長いので転職サイトから応募すると面接には呼ばれるが、その一次面接に出向く気力がなかった、人間というのはここまで追いつめられると死を必死に考えるのだと初めて知った。

 

その後、私は自分の心の再生のために動きだすことになる。

 

つづく