つづき
毎日朝起きると今日も生きていると落胆する日々。2018年の2月、外は凍えるような寒さで自分の気持ちは空母を失った戦闘機のよう。ただ毎日生きているだけではいけない、私は今日から転職活動者となったのだ。
ほぼ10年ぶりに転職サイトを開けて、自分が20代後半の頃に作成した職務経歴書を拝見。このころは何も恐れずただ希望に満ちていた・・・・・タイムマシーンで戻りたいと思った。
転職エージェントにも登録し、自分でも仕事を探しながら毎日何もせずにただひたすら車でドライブ。運転席に座ると不思議と車は南房総とか館山方面へ走らせた。 平日の誰もいない海岸でそっと腰を下ろして弁当を食べる。
誰か助けてくれと心が叫ぶが口には出せない。本当につらかった。
新卒で大手不動産会社に就職して、その後はコンサルタント会社に転職した。独立して今に至っているがコンサルタント会社に勤務してからの約10年はグシャグシャだったな。
何といっても人の質が完全に低下した、驚くくらいにクソしかいなかった。
普段は絶対に行かないような山登りもやって、とにかく家に一人でいると頭がおかしくなりそうだった。殺意と恨みと自分の再生がスイッチを押すかのように頭の中で変わっていく。
私以外は普通に時間が流れているように感じる。完全な末期だった。
相変わらず不動産職の面接には呼ばれる。ただ、踏ん切りがつかない。
転職エージェントからはピンとずれずれの求人ばかり笑。
どうしたらこの怒りを鎮められるか? 殺すわけにはいかないから他の方法を。
毎朝のウオーキングを習慣化し歩いている時にもひたすら考える。邪念を取り削ぐことも重要。
顧客なしカネなし、名誉なし・・・・・ここから這い上がるには?
段々と自分自身に怒りが込み上げてきた。自分を裏切った悪、私を騙しながら常に逃げ方を模索していた悪、こいつは話にならない。 私から離れていった顧客たち、相変わらず本物を見抜く力が無い。人間を見抜く力が無いから金に殺されるのだ。
私を裏切った奴らに仕事で復讐してやろう。絶対に私を切ったことを後悔させてやる。
そう南房総の海岸に一人立ち尽くし、決意するのだった。 こう気持ちが切り替わると空の青さが嬉しくなることも感じた。 これでいい。
桜の季節も終わり、段々と暖かい気候となり始めた時に私は運命的な求人を見つけることになった。
つづく