基本的な日本酒の造り方
基本的な日本酒の造り方。
日本酒の造り方を工程名で記してみました。
ひとつひとつの作業には、それぞれ目的と意味がありますし、更に細かい工程もあります。
詳細については、随時更新していきたいと思います。
何はともあれ、まずは稲刈りですね。
それから・・・()内の数字は目安の日数です。
ひとつひとつの作業にどれぐらいの時間をかけるかによっても
日本酒の出来具合が変わっていきます。
なので、絶対的なものではなく、目安として捉えてください。
①精米(2日):玄米の不必要な部分を削り取る作業です。
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②枯らし(30日):精米されたお米はかなりの熱を帯びています。
↓ お米の貧音を下げる事とお米内部の水分を均一化するための作業です。
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③洗米:お米の表面に残っている糠や米くずを洗い流す作業です。
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④浸漬(洗米と合わせて1日):必要な水分をお米に吸収させる作業です。
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⑤蒸し(1日):お米の生でんぷんをα化し、麹菌の生産する糖化酵素の作用を
↓ 受けやすくするための作業です。
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⑥麹造り(2日):蒸したお米にカビを繁殖させる作業です。
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⑦酒母造り(14~20日):糖分(ブドウ糖)とアルコール(エチルアルコール)と炭酸ガスに
↓ 変換させる微生物でる酵母を培養する作業です。
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⑧醪造り(アルコール添加を合わせて14~20日):蒸し米、麹、水を発酵させる作業です。
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⑨アルコール添加:アルコール添加の目的は、香味の調整、コストの軽減、防腐効果の3つです。
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⑩上槽:できあがった醪を酒粕と液体に分けるために搾る作業です。
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⑪滓引き(上槽と合わせて7日):上槽後の液体は、細かくなった米や酵母などの小さな固形物が
↓ 浮遊していす。この滓を分ける作業です。
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⑫濾過:滓引きの後、残っている細かい滓を完全に除去するための作業です。
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⑬火入れ(濾過と合わせて1日):低温加熱殺菌作業です。酵素の働きを止めることと、
↓ 火落ち菌などの殺菌目的です。
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⑭貯蔵(2週~1年、またはそれ以上):瓶につめられるまでタンクで熟成させる作業です。
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⑮調合(瓶詰めまでの作業で2日):タンクごとに香味が違うので、品質を一定化するために
↓ ブレンドする作業す。
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⑯割水:仕込み水を加え、アルコール度数を調整する作業です。
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⑰濾過:割水後に貯蔵中に発生する滓を取り除くための作業です。
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⑱瓶詰め:2回目の火入れ後に瓶詰めする場合もありますが、出荷のために瓶詰めをします。
ここまでの作業は最短で約3ヶ月かかります。
9月ごろ稲刈りが行われて、11月・12月に新酒が出回るのがこれで納得できますね。
うちの冷蔵庫には今、『新酒』・『あらばしり』が6本眠っております
どれから飲もうかなぁ
お友だちを誘って、『新酒飲み会』を開催しようかしら