■輸出仕様の【SUMMER SNOW】 | ■日本酒と料理の相性を愉しむ…■

■日本酒と料理の相性を愉しむ…■

●季節ごとの日本酒とお酒のアテとの相性を愉しむ【お酒の歳時記】です… ●

【賀茂泉 にごり吟醸 SUMMER SNOW 

■【利き酒師世界一】のひとり呑み■


 このお酒のデータは…
蔵元 加茂泉酒造(広島県,東広島市,西条上市町)

特定名称ほか 純米吟醸 にごり生原酒

原料米 「広島八反」「中生新千本」(精米歩合 55%) 

酸度 1.8 アミノ酸度 ?

日本酒度 +1 アルコール度 18.0%

酒造年度 H20BY

輸出仕様の【SUMMER SNOW】

 8月最後の土曜日となった27日の夜,東京の夏の風物詩「隅田川花火大会」が例年より1ヶ月遅れで行われ、過ぎ行く夏の夜空を花火が彩りました。

 さて、そんな夏の終わりの週末の夜に選んだのは、
 【賀茂泉 にごり吟醸 SUMMER SNOW】です。

  これは広島県の賀茂泉酒造が、もともとはアメリカ向けの輸出専用商品として販売していた「純米吟醸スペックのにごり酒」なのですが、その商品を日本国内向けに販売している酒屋をたまたまNET上で見つけたので、すかさず購入して呑んでみることとしました

 香りのトーンは中程度で、「アベリアのような白い花の蜜の香りや、「子供向けのプリン」を想わせるような甘い乳製品の香りがあり、「ほんのりと甘く、優しく柔らかな香り」が感じられます。

 口に含むと、嫌味の無い滑らかな甘味と程好くキレのある酸,そしてやや濃醇でコクのある旨味が、クリーミーな飲み口の中で優しく調和してゆきます。

 後半にはやや苦味も感じられ、それが余韻のキレの良さを伴って、後口全体に辛口の印象を与えています。

 コクやボリューム感も十分にあり、「しっとりとした飲み口で、お米本来の旨味と心安らぐ甘味,そして後口のキレが特徴のやや辛口タイプのにごり酒」でした。


 このお酒はアメリカ輸出仕様ということなので、今回は2種類の肉料理との相性を試してみました。

 まず【三元豚のロースト 洋梨のソースです

■【利き酒師世界一】のひとり呑み■  「三元豚」とは、3品種の豚を掛け合わせたブランド豚なのですが、これはその「三元豚」のロース肉をオーブン焼きにして、ジンジャーの風味を効かせた洋梨のソースで仕上げた一品で、豚肉の脂身の部分のほんのりした甘味と、洋梨ソースの上品な甘味が良くマッチしています。

 「SUMMER SNOW」と合わせてみると、このお酒の優しい甘味が豚ロースの脂をキレイに包み込んでくれて、そして少し酸味を伴った洋梨のソースとの相性もGOODです。

 このタイプの「にごり酒」「豚肉料理」を合わせる時は、「フルーツを使ったソース」で仕上げることが、より相性を良くする為のポイントの一つとなるように思われました。


  続いては【黒毛和牛イチボのステーキです。
■【利き酒師世界一】のひとり呑み■  「イチボ」とは、「ランプ」と呼ばれる牛の臀部の肉のうち、下側の柔らかい部分を切り出したもので、サーロインと比べると脂肪の部分が少ないのが特徴です

 シンプルに塩コショウだけでミディアムレアに焼き上げて、レホール(西洋わさび)を添えて食べてみると、噛む度に中から肉汁がジュワーと浸み出してきて、まさにお肉本来の美味しさが堪能できます。

 お酒と合わせてみると、「SUMMER SNOW」のクリーミーでコクのある味わいが、牛肉の脂分をまろやかに流す効果を発揮してくれて、試す前まではチョット冒険的に思えたこの組合せでしたが、特に違和感もなく愉しむことができました


 さて今回は、「純米吟醸スペックのにごり酒」肉料理との、意外な相性の良さを発見できたのですが、「SUMMER SNOW」をグビグビと呑んでいるうちに、このお酒がアメリカのレストランでステーキと合わせて飲まれているシーンが、思わず目に浮かんできてしまいました…