【上喜元 発泡純米吟醸 涼夏】
このお酒のデータは…
●蔵元 酒田酒造(山形県,酒田市)
●特定名称 発泡性純米吟醸酒
●原料米 山形県産「出羽の里」(精米歩合60%)
●酸度 1.4 ●アミノ酸度 ?
●日本酒度 -25! ●アルコール度 9.5%
●酒造年度 H20BY
■爽快!【スパークリング日本酒】
8月に入ったというのに、今週末も東京ではグズついた天気となり、西日本を中心として日照不足や記録的な大雨が続いていて、このままでは今年の米の作柄が心配されるような状況となってきています。
さて蒸し暑いこの時期は、仕事が終わって家に帰るとまずは冷えたビールが呑みたくなりますが、ビールと全く同じ感覚で爽快に呑めるお酒を見つけました,その名も、
【上喜元 発泡純米吟醸 涼夏】です。
通常このジャンルの発泡性日本酒は、瓶内で2次醗酵させる為に「にごり」があり、しかもアルコール度数が16%前後あるので、ビールのようにグビグビと呑むわけにはいかないのですが、この「涼夏」は耐圧タンクの中で2次発酵してから濾過して透明に仕上げ、しかもアルコール度数も9.5%とかなり低めに抑えられています。
さらに特筆すべきなのが、山形県が開発した苦味成分の働きを高める「山形酵母」を使うことによって、ビールのような爽快な苦味をお酒に加えたという点です。
グラスに注ぐと「シュワシュワ」という音と共に炭酸ガスの泡が立ち昇り、見た目はまさに「スパークリングワイン」にそっくりです。
香りは「ライチ」を想わせるほんのりと甘い果実の香りに、「ミントのタブレット菓子」のような爽やかさを感じさせる香りが加わって、「ほんのりフルーティーで爽やかな香り」といったイメージです。
口に含むと、炭酸の爽快な刺激と共に軽やかな甘味とドライな酸が口に広がり,さらには軽快な苦味と滑らかなコクが感じられ、そして後口にはスッキリとした余韻と炭酸の心地良さが残ります。
日本酒の上品な甘味を残しながらも、炭酸の刺激と程よい苦味が全体にドライな印象を与えてくれていて、「スカッとした飲み口で、まるで【日本酒のサイダー】のような味わい」のお酒でした。
この「涼夏」はビールと同じ感覚でキンキンに冷やして、お酒単体で呑んでも十分に愉しめる飲み物なのですが、ここはやはりビールに合う定番のおつまみを持ってきてみました。
まず一品目は【中華風蒸し鶏】です。
ゴマ風味にピリ辛の豆板醤を効かせたタレを絡めた蒸し鶏に、味付けの中華クラゲと白髪ネギが混ぜてあって、冷やして食べると、サッパリとしていながら食欲が増してくるような味わいです。
そこへキンキンに冷えた「涼夏」を流し込むと、口の中が独特の清涼感でいっぱいになり、お酒の余韻の苦味もキレイに溶け込んでゆきます。
続いて、ビールと言えば絶対に外せない料理がコレ、
【チョリソーソーセージ】です。
このチョリソーは「りんごの木のチップ」でスモークした無添加のソーセージで、今回はボイルして食べてみましたが、パリッとした皮の中からカエンペッパーの風味の効いた肉汁がジュワッと出てきて、ジューシーかつピリ辛の味わいが口に広がります。
すかさず炭酸の効いた「涼夏」をグビリと呑むと、肉の脂を炭酸の刺激がキレイに流し、そしてチョリソーの辛味とお酒の甘味が見事に調和して、う~ん旨い!
酸味のある粒マスタードとの相性も良く、ある意味でビール以上に◎の組合せでした。
さて、こんな「涼夏」を夏場はビールの換わりに冷蔵庫へ常備して置きたいところですが、上の写真のような330ml入りの小瓶で約570円という値段がちょっとネックになります。
ビールのように、大量生産によるコストダウンが図れないので、この値段は仕方が無いことなので、残念ながら風呂上りに喉を潤す飲み物を、来週から再び「缶ビール」に戻すことにしたいと思います。