【信濃錦 特別純米 水樂艸】
このお酒のデータは…
●蔵元 朝日酒造(新潟県,長岡市)
●特定名称 純米吟醸酒
●原料米 新潟県産「五百万石」(精米歩合55%)
●酸度 1.1 ●アミノ酸度 ?
●日本酒度 -1 ●アルコール度 15-16%
●酒造年度 H20BY
こだわりの【無農薬栽培米の酒】
8月中旬より世間ではお盆休みウィークに突入し、オフィスビル内にある当店も、今週いっぱいは暇な時期となってしまう為、めずらしく平日に休みを取ることが出来ました。
仕事が忙しいこともあって、普段は深夜にWEBサイト上のSAKE SHOPでお酒を購入することが多いのですが、この休みを利用して、久々に地元(といっても隣駅ですが)の商店街の酒屋を覗いてみることとしました。
この酒屋は規模はそれ程大きくはないのですが、日本酒が冷蔵管理されているのはもちろんのこと、店内では全て紫外線カットの蛍光灯を使うなど、品質管理にしっかりと気配りがなされています。
そして今回、この店の店主の話を聞いて購入してきたのが、
【信濃錦 特別純米 水樂艸】です。
このお酒は長野の宮島酒店が、地元伊那谷産でしかも「無農薬栽培」の酒造好適米「美山錦」を全量使用して醸し、瓶詰め後に最適の冷蔵管理によって1年間の熟成を行ってから出荷されたもので、ラベルには「製造(瓶詰)年月」と「出荷年月」の両方が記載されていて、蔵元のこのお酒の品質に対する自信のほどが伺われます。
そして蔵元のホームページを見てみると、「酒造好適米全量使用」や「安全で高品質な契約栽培米」についての熱い想いが語られており、この蔵元がいかに「原料米」にこだわっているかを知ることができます。
香りはやや控えめで、「かぶら」のような根菜類の香りや、「豆乳」を想わせる穀物に由来する香りがあり、「穏やかで落ち着いた香り」が感じられます。
口に含むと、控えめで大人しい甘味と輪郭のはっきりとした酸,そして独特のインパクトのある旨味が広がり、余韻にも舌の上に旨味と酸が残ります。
前半の飲み口は滑らかですが、後半からお米の旨味と酸がしっかりと感じられる味わいで、「凝縮されたお米の旨味をしっかりとした酸が受け止めている」といった印象のお酒でした。
今回は、「水樂艸」の「食中酒」としての懐の深さをイメージしながら、こんな和惣菜を2品選んでみました。
まずは【おぼろ豆腐の揚げ出し】です。
とても柔かいフワフワの「おぼろ豆腐」の淡白な味わいと、やや濃いめのタレとの組合せがお酒を誘う一品ですが、当然のことながら「水樂艸」との相性も申し分なく、余韻の酸もしっかりと持続してゆきます。
「日本酒と豆腐の相性の良さ」ということを、改めてしみじみと感じさせられる組合せでした。
時間をかけてじっくりと炊いているので蛸がとても柔かく、また生姜風味の効いた味も、蛸にしっかりと浸み込んでいます。(ただしデパ地下の惣菜売り場で、100gで1260円もしたのにはチョット驚きましたが…)
お酒と合わせてみると、蛸の旨味をタップリ伴った美味しさの上に、「水樂艸」の旨味が上手く乗っかってゆくようなイメージで、これまた安心できる定番の組合せでした。
正直言ってこの蔵元のお酒は、地元の隣駅の酒屋の店頭で手に取るまで全く知らなかったのですが、こういうことがあるからWEBサイト上のSAKE SHOPでお酒を購入するだけではなく、たまには実店舗を訪ねてみることが必要なんですね。
