■夏の終わりに【なま生】を呑む。 | ■日本酒と料理の相性を愉しむ…■

■日本酒と料理の相性を愉しむ…■

●季節ごとの日本酒とお酒のアテとの相性を愉しむ【お酒の歳時記】です… ●

【七賢 本醸造 なま生】

このお酒のデータは…
蔵元
 山梨銘醸(山梨県・北杜市)

特定名称 本醸造生酒

原料米 「美山錦」(精米歩合65%)

酸度 ?

アミノ酸度 ?

日本酒度 +1.5

アルコール度 14~15%

酒造年度 ?
夏の終わりの一夜に、

【なま生酒】の呑み納め。

 今年の夏は、日本各地で短時間に局地的な大雨が降る「ゲリラ豪雨」の被害が相次ぎましたが、8月最後の金曜の夜には、東京でも一時電車がストップする程の、激しい雷雨となりました。


 翌日の土曜日に、最近日本酒の品揃えがぐっと充実している、近所のスーパーの酒売り場を物色していて、何となく目に付いたのがこのお酒、
【七賢 本醸造 なま生】です。

 今年の夏も猛暑が続いた中で、冷たくした「生酒」や「活性にごり酒」を色々と呑みましたが、夏の終わりのこの時期に、今シーズンの「生酒」の呑み納めをしておくのも悪くないな、と思ったわけです。


 このお酒は、山梨の山梨名醸が南アルプスの伏流水を使って醸し、搾ってから全く火入れをしていない、いわゆる「生生」タイプの本醸造酒です。(ラベルの◎は「蛇の目の猪口」を上から見た様子をデザインしたものだそうです)


 香りは、「黄色りんご」を想わせるやや華やかな果実の香りに、「バニラアイス」を想わせるクリーミーな香りが組み合わさって、全体としてはやや甘やかなイメージの香りが感じられます。

 口に含むと、軽やかで心地良い甘味と共にクリーミーなフレーバーが広がり、それでいて飲み口はサラリとしていて、後口はストンと落ちるような印象でした。

 「食中酒としても楽しめる生酒」という、このお酒の個性からイメージして、素材の持ち味を活かした料理と色々と合わせてみましたが、その中で特に面白い相性を見せてくれたのが、以下の2品です。

 まず一つ目は、新宿のデパ地価の惣菜売り場で買ってきた、

【すっぽんの煮こごり】です。


 すっぽんスープの煮こごりの上品な旨味が、「七賢 なま生」の軽やかな甘味と口の中で溶け合って心地よく感じられた後で、共にスッと消えてゆく余韻が何とも言えない相性でした。


 そしたもう一品は何と、このお酒を買った近所のスーパーのチーズ売り場で、直感的に一緒に買ってきた、

【マスカルポーネ】

 なのです。

 ご存知のようにこのチーズは、イタリアの有名なフレッシュチーズで、チーズ単体ではやや淡白な味わいなのですが、口の中で「七賢 なま生」と絡まり合うと、とても上品な甘味が広がり、まるで「日本酒版ティラミス!」とでも言いたくなるような味わいが楽しめます。


 これでまた一つ、日本酒とチーズの組み合わせとして、「デザートチーズのマスカルポーネ」と「食後酒としてのやや甘口の生酒」というパターンを見つけることが出来て、今宵は個人的には大収穫の夏の終わりの一夜でした?!。