●蔵元
千代寿虎屋
(山形県・寒河江市・南町)
●特定名称
純米吟醸原酒(長期熟成酒)
●使用米
「出羽燦々」 (精米歩合55%)
●酸度 1.6 ●アミノ酸度 1.4
●日本酒度 +3
●アルコール度 17.6%
今宵の一本は、ゆっくりじっくりと熟成させた
【30ヶ月熟成酒】です!
本年に入ってから、「立春朝しぼり」や「活性にごり酒」などと、「フレッシュ」「新鮮」というイメージのお酒を呑む機会が多かったせいか、久々に「円熟」という言葉が似合うタイプのお酒が呑みたくなり、ウェブサイトの中を探していると、まさにピッタリのお酒が見つかりました,その名も「30ヶ月熟成酒」!
日本酒の熟成は「第二の造り」とも言われていて、しっかりした管理のもとで熟成されたお酒は、香りや味わいの様々な成分が馴染み合い、カドの取れたとてもまろやかで深い味わいとなります。
この「千代寿 純米吟醸原酒 虎屋」は、山形の千代寿虎屋が屋号をそのまま銘柄名にした自信作で、瓶詰めした後に温度変化の少ない土蔵の酒蔵の常温貯蔵庫で、30ヶ月以上も熟成させたものです。
香りは「ひたすら穏やかな香り」で、いわゆる「老ね香」や熟成香は全く感じられず、通常「古酒」と呼ばれているカテゴリーのものとは、あきらかに別のタイプのお酒です。(もちろん古酒には古酒ならではの魅力がありますが…)
味わいは、熟成によりそれぞれの要素が溶け合って優しく調和し、まろやかでふっくらとした味わいで、それでいながらコクやボリューム感はまだ充分に残っています。
舌の上に長く乗せてじっくりと味わっていると、より一層旨さが増してきて、ちびりちびりと呑み重ねるほどに、体の中にシットリとしみ込んでゆくような、まさに呑み飽きのしない熟成酒です!
また懐の深い味わいなので、料理との相性も驚くほどに幅広く、淡白なものから味の濃いものまでほとんどの料理と◎の相性を見せてくれましたが、今回は「熟成」には「熟成」をということで、イギリスの「レッドチェダーチーズ一年熟成」を特別に合わせてみましたが、もちろん文句なしの◎でした。
優しくそしてまろやかに熟成した味わいは、女性?!に例えるならば、何度か恋を経験した大人の女性のような、熟成の良さのみを感じさせるお酒で、日本酒の持つ素晴らしい多様性を、改めて認識させられた一本でした。
