先週の音故知新です
ABC★★★
「The Look of Love 40th Anniversary Live at Sheffield City Hall」(’23)
1stアルバム「The Lexicon of Love」(‘82年)の40周年を記念して’22にツアーを行いましたが、そのうち地元シェフィールドで’22.06.21に行ったライブの音源。
オフィシャル・ブートレグ扱い?
1stアルバムのプロデューサーはTrevor Hornでしたが、今回はTrevorのThe Art of Noiseでの盟友Anne Dudleyが指揮するSouthbank Sinfonia Orchestraとの共演でシンフォニックな仕上がりに。
クレジットを見ると、残念ながらドラムはYMO散開ツアーで叩いた、オリジナル・メンバーのDavid Palmerではないようですね。
「The Lexicon~」から40年ですか…、ため息しか出ませんね
・ABC★★★ / The Look of Love
Conrad Schnitzler
「Computer Jazz」(’99)
StockhausenやJohn Cageに影響を受け、Tangerine DreamやKlusterの元メンバーで、筋金入りのエレクトロニックなコンちゃん(大村や有村ではない)。
ソロ名義だけでも1500以上と言われる膨大なエレクトロニック・ミュージックの作品を残し、‘11にお亡くなりになられています。
コンピューター・ジャズ…..、素晴らしい響きですが、実際にはそんなにジャズではない。
アカデミックに分析するとジャズ要素満載なのでしょうか?
中古で入手当時はブート?と思っていましたが、自主リリースもののようです。
・Conrad Schnitzler / Computer Jazz
Atom™
「Seins Fickschn」(’23)
古くはOngaku, Lassigue Bendthaus, +N、Bernd FriedmannとのFlangerや、Atom Heartなどとして活動を続けるUwe Schmidt。
YMOやKraftwerkファンにはSeñor Coconutとしてもお馴染みでしょう。
多くの名義で多くの作品をリリースし、それぞれクオリティーも高いものの、コンちゃん同様に多過ぎて正直どれだけあるかも分からないし、当然金銭的にも付いて行けない。
これは過去のAtom™ Audio Archiveシリーズ音源をリマスターしたもののよう。
アシッド, ミニマル, エレクトロニカだったりな多彩でエクスペリメンタルなエレクトリック・ミュージック。
・Atom™ / Overflow (Fluid mix)
Chet Baker
「Al Capolinea」(’84)
’88に亡くなられた、米のトランペット奏者でありボーカリストでもあるChet Bakerの晩年の作品。
ボーカルはないものの、穏やかな暖かい音色のトランペットや、フルートのNicola Stiloとの共演が楽しめます。
小難しくない聴きやすい好演。
ソプラノ・サックスのDiane Varvraは晩年の恋人のようです。
・Chet Baker / Estate
今回のお気に入りは
U2
「The Unforgettable Fire」(’84)
U2の4枚目のアルバム。
英チャートで1位、米ビルボードでも12位を獲得。
シカゴの博物館でメンバーが見た、日本の原爆被害者が描いた絵のタイトル「The Unforgettable Fire」から来ているそうです。
プロデューサーが前作までのSteve LillywhiteからBrian EnoとDaniel Lanoisに交代。
同じくBrian Eno, Daniel Lanoisがプロデュースの次作「The Joshua Tree」(’87)の方が売れており、大御所の地位を確実にした盤でしょうが、自分がU2を意識して聴き始めたこの盤、洗練されてしまう手前の荒削りな勢いの残るこの盤が一番好き。
・U2 / Wire
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