音故知新です。
教授を偲んでいます。
依然実感に乏しい状態ですが、もう新しい曲を聴けることは無いのだなと考えると「あー、もういないんだなあ」と思います。
幸宏さん逝去の際にも書きましたが、YMOを聴き始めた後にメンバーお三方のソロ仕事に初めて触れたのは、’80に5日間連続でオンエアされたNHK-FM「サウンド・オブ・ポップス ~ YMO特集」だったと思います。
細野さん, 教授, 幸宏さんの各人のお仕事特集の日が各1日と、YMO特集の日が2日の計5日です。
教授の特集の日は、YMO, ソロ仕事, プロデュースお仕事からの以下のような選曲でした。
Yellow Magic Orchestra
「東風」(’78)
坂本龍一
「千のナイフ」(’78)
坂本龍一+高橋悠治
「Grasshoppers」(’78)
Phew
「終曲」(’80)
坂本龍一
「War Head」(’80)
当時から定番, 安定のYMO代表作「東風」、何だか分からないものの様々なアカデミックな背景に裏打ちされているような雰囲気+渡辺香津美の怒涛のギターの「千のナイフ」、独特な世界観としか言いようの無い「終曲」、友人は「教授が狂った(私は単純にかっこいいと思っていたので、そんな!?と思いましたが)」と表現した攻撃的な「War Head」に圧倒されました。
当時は印象は薄かったのですが、「Grasshoppers」の素晴らしさに気づいたのはもっと後になってからです。
初めて自分の小遣いで買ったアルバムは「千のナイフ」(’78)です。
私の「無人島レコード」(Q: 無人島へ1枚レコード持って行くなら?)も「千のナイフ」です。
教授の好きな言葉のように、教授の作品は残ります。
既に私の心身にも40数年かけて染み込んでいます。
まだまだ自分が死ぬまで聴き続けます。