九州の最北端、関門海峡に面して鎮座する和布刈神社(めかりじんじゃ)参拝へ行きました。
関門トンネル門司料金所辺りから西に入り、海外線沿いの道を走ると一の鳥居があります。
一の鳥居の裏にはトンネルがあり、北九州市門司区の九州鉄道記念館駅から関門海峡めかり駅までの2kmほどを結ぶ門司港レトロ観光線が走り、トロッコ列車がやって来ます。
境内からは、関門橋を下から、船が往来する関門海峡を眼前に望めます。
海に面して建つ拝殿の横に二の鳥居があります。
拝殿前にも鳥居があり、階段で海へ降りられるようになっています。
拝殿の彫り物も立派です。
神功皇后が新羅平定の朝鮮出兵で勝利した際に報賽し、仲哀天皇9年(200年)創建とされています。
海峡の守護神として崇敬を集め、足利尊氏, 大内義弘などにより社殿の修復造営がされたと言われており、現在の社殿は明和4年(1767年)に小倉藩主小笠原忠総が再建したものです。
神功皇后が朝鮮への航行中、海の神様である安曇磯良より潮の満干の宝珠を授けられ、その宝珠「満珠」「干珠」をこの和布刈神社へ納めたとされ、この宝珠は和布刈神社の北の海上の奥津島辺津島(満珠干珠島)に納められています。
全国の神功皇后ゆかりの神社で、この満珠干珠が継承されているのは和布刈神社だけだそうです。
御祭神:撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめ)
天照大神の荒魂で、別称「瀬織津姫」という月の女神。
穢れを祓う禊の神さま、「満珠」「干珠」により潮の満ち引きを始め全てのものを導く「導きの神さま」とも言われており、交通安全や安産、子孫繫栄のご利益などもあるとされています。
また人生最後のお導きとして、神社ではお葬式, 墓じまいの世話, 相続や遺言書作成の世話, 海葬~散骨などもやっているようです。
散骨は、関門海峡に浮かぶ下関市の巌流島(船島)近くで行うようです。
境内には、猿田彦大神, 早鞆稲荷, 恵美須社と室町時代の連歌師飯尾宗祇の句碑などもあります。
昨年の参拝ですが、コロナ禍で御朱印は書き置き対応も多い中、ありがたいことに手書きしていただけました。
御朱印にも宝珠の印が押してあります。
共同墓地(合同墓)や、墓じまいして納骨堂へ納めたりなど、最近では埋葬のあり方が見直されていますが、御朱印を書いていただいている間、社務所にあるパンフレットを見ながら、海葬~散骨も良いのかもしれないなと思ってしまいました。
おまけ
トロッコ列車の九州鉄道記念館駅, JR門司港駅近くには外国貿易で栄えた時代の建物や商業施設などを大正レトロ調に整備した「門司港レトロ」があります。
「門司港レトロ」で、門司港発祥の名物「焼きカレー」をいただきます。
ご飯にカレー, チーズ, 玉子をのせオーブンで焼いてあります。
焼きカレーと言えば、ロバート秋山のお父さんの門司港に浮かんでいた海賊船のお店が有名でしたね。
現在は海賊船が老朽化して、普通の店舗で移転営業されているようですが。
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