野宮神社(嵐山、竹林の小径に鎮座)【京都府京都市右京区嵯峨野】 | 酒と神社とテクノと私

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呑んだ日本酒、参拝した神社、テクノをはじめとする様々な気になった音楽の紹介です。
なかなか県外へ出られないので、熊本県外の神社への参拝へ行けません。

大阪での用事の隙に、以前から行きたかった京都の嵐山へちょっとだけ行って来ました。

有名な景勝地「竹林の小径」の中に鎮座する野宮神社(ののみやじんじゃ)に参拝して来ました。

 

その昔、天皇の代理で伊勢神宮に仕える者として、未婚の皇女または女王から選出される斎王(さいくう)が、伊勢へ派遣される前に身を清めた場所を「野宮」と呼びます。

野宮の場所は毎回異なるのですが、嵯峨天皇の代(786~842年)の仁子内親王が斎王に選出された800年頃(平安時代)に、現在地に野宮が作られるようになったようで、それが野宮神社の創建と言われているようです。

「源氏物語」に斎王や野宮神社が登場したり、謡曲「野宮」の舞台になったりなど文学の神社としても有名です。

 

周辺の竹林は「野宮竹」の名で知られ、竹細工に最適で、昔は天皇の即位式「大嘗祭」でも使用されたそうです。

 

 

 

 

神域の前に黒木(くらき)の鳥居があります。

日本最古の鳥居の形式は、通常は樹皮がついたままの木でできた黒木鳥居でした。

かつては日本全国で見られた黒木鳥居も、保全や用材の入手が難しくなったことから徐々に他の材質に代わっていき、野宮神社でもクヌギの木を使用し、三年毎に建て替えていた黒木鳥居の維持が困難になっていたようです。

現在の鳥居は、平成5年に香川県の会社が徳島の剣山から切り出したクヌギに防腐加工をして寄進したものです。

現在日本で唯一の黒木鳥居とされています。

 

マンボウが明けた直後でもあり、観光客~参拝客が多く、拝殿の前は行列です。

 

拝殿です。

主祭神:野宮大神(天照大神)

健康と知恵さずけの御利益があるとされます。

 

拝殿左には、財運, 芸能の神を祀る「白峰弁財天」、右には、健康, ちえさづけの神を祀る「愛宕大神」が鎮座します。

撮影時には気づきませんでしたが、それぞれその背後にも末社?が写っています。

 

野宮大黒天は縁結びの神様で、横の神石(お亀石)をさすると願いが達成されると言われており、恋愛成就奉納木奉納所には奉納木がいっぱいです。

絶大なパワースポットして有名らしく、女性に大人気だそうです。

 

境内右手奥には、子宝、安産、商売繁盛の神様を祀る「白福稲荷大明神」、財運開運、交通安全の神様を祀る「大山弁財天」が鎮座します。

「白福稲荷大明神」は平成6年に秋篠宮紀子様が参拝後にご懐妊された事でも有名になりました。

その奥に白狐が守るお稲荷さん?など二つの小さな祠もあります。

境内右奥にはさらに苔を敷き詰めた「じゅうたん苔」の庭園があります。

雨上がりには苔が生き生きとしてより美しいと言われています。

写っている丸太の橋は「渡月橋」をイメージしており、庭全体で嵐山を表現しているそうです。

 

御朱印をいただきました。

参拝客が多い割に、社務所で御朱印をお願いしている方は少なかったような気がします。

自由拝観は9~17時とあるのですが、社務所に神職さんがいる時間ということでしょうか。

 

 

 

野宮神社から歩いて10〜15分ほどの場所にある本物の渡月橋です。

コロナ禍が収束することを望みますが、渡月橋までの道もほぼ日本人観光客のみでうじゃうじゃなのに、これに外国人観光客が戻ってきたらどうなることやら。

 

 

 

 

 

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