先週の音故知新です
Wendy Carlos
「Clockwork Orange」(’71)
‘71の映画「時計じかけのオレンジ」のサウンドトラック。
映像に合わせて映画音楽を作らせるのではなく、編集段階で多くのレコードを徹底的に聴き込んで、映像に合い完全に満足のいく既存の曲を探していたとされる完璧主義者のキューブリック監督が、部分的にとは言え珍しくWalter Carlos(映画公開時は性転換前でWalter)に任せたサントラ盤。
映画の主人公アレックスがクラシック好きと言う設定と、Walter CarlosのクラシックをMoogで表現という「Switched-On Bach」(’68)があってのWalterの抜擢でしょうか。
・Official Trailer "a Clockwork Orange"
Various Artists
「Global Sweatbox」(’93)
その昔、雑誌「REMIX」の新譜レビューを見て、どうしても聴きたかったけど入手できなかった1枚。
確か十数年前に中古で見つけて購入。
どんなレビューだったかは今となっては不明(雑誌は熊本地震後の断捨離で廃棄)も、多分リミキサー陣にAndrew Weatherall, Trans-Global Underground, Jah Wobble, Youth, Adrian Sherwoodなどそうそうたるメンバーがいたから?
エスニック風味も漂う、リリース当時プログレッシブ・ハウスやトランス(今言うトランスとは違う)と言われていたジャンルの楽曲。
・Pulse 8 / Radio Morocco (Adrian Sherwood mix)
Aphex Twin
「London 03.06.17 (Field Day)」(’17)
’17のField Day Festivalの会場で限定発売されたアナログ盤をデジタルリリースしたもの。
どういった素性の曲なのでしょう?
音的に少し古いような印象を受けるし、昔の未発表音源なのでしょうか。
Aphexだねーとしか言いようのない独特な世界です。
・Aphex Twin / London 03.06.17 (Field Day)
ハルカリ
「ハルカリ・ベーコン」(’03)
‘02にラッパーオーディションで合格し、’03に高校生でデビューのハルカとユカリのユニット。
最初に聴いた時には電気グルーヴの「Flash Papa」(’91)を聴いた時のような得体の知れないパワーを感じ、この後どうなって行くのだろうと結構期待していたのを思い出します。
収録曲ではないですが「ストロベリーチップス」(’03)も曲や脱力ダンスもいいし、「マーチングマーチ」(’04)辺りまではもっと評価されても良いと思いますが。
結局、この頃まで関わっていたリップスライムのメンバーによるサウンド・プロダクションが面白かったのかなと。
・ハルカリ / タンデム
・ハルカリ / ストロベリーチップス
・ハルカリ / マーチングマーチ
今回のお気に入りは
Paul Hardcastle
「Rain Forest」(’85)
’84リリースのタイトル曲や「Sound Chaser」がスマッシュヒットしたのを受けてのアルバムと思われます。
’85に「19」が世界的にヒットして、この盤の収録曲も含め再編集(若干バージョン違いあり)して「Paul Hardcastle」(’85)がリリースされています。
途中からチルったジャズをやるようになってますが、初期のPaul Hardcastleの音は好きだなあ。
・Paul Hardcastle / Rain Forest
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