酒と神社とテクノと私

酒と神社とテクノと私

呑んだ日本酒、参拝した神社、テクノをはじめとする様々な気になった音楽の紹介です。
なかなか県外へ出られないので、熊本県外の神社への参拝へ行けません。

友人から「最近どんなの聴いてる?」と聞かれたのに対する返答と、自身の聴いた音楽の記録として書き始めた「音故知新」です。

通勤の行き帰りにカーステで聴いている盤の紹介です 車DASH!音譜

先週の「音故知新」ですルンルン

 

 

 

Michael Jackson

「Off the Wall」(’79)

Quincy Jonesのプロデュースによる米3位のソロ5作目。

後のお化けアルバム「Thriller」(’82), 「Bad」(’87)などと比較して、破壊力, 威圧感などでは流石に劣るものの完成度では負けてない。

「Don't stop ’til you get enough(邦題:今夜はドント・ストップ)」,「Off the Wall」はスズキのスクーターのCMでも使用されました。

ビッグに変態前(容姿も)の、素直でシンプルな初々しいソウル, R&BのMichaelもいいなあ。

 

 ・Michael Jackson / Don't stop ’til you get enough

 

 ・Michael Jackson / スズキ スクーターLOVE CM

  

 ・Michael Jackson / スズキ スクーターLOVE CM

 

 

Hubert Kah

「Tensongs」(’86)

前作「Goldene Zeiten」(’84)からのシングル「Angel 07」が世界的ヒットとなったHubert Kahの4thアルバム。

エレポッパーとしてその後も聴いていたのですが、世間的には「Angel 07」の一発屋なのでしょうね。

国内盤CDはボーナス1曲追加で「Elevensongs」に。

プロデュースはEnigmaで有名なMichael Cretu。

 

 ・Hubert Kah / Limousine

 

 

Susumu Yokota

「Image 1983-1998」(’98)

’15に54歳で亡くなられた日本のテクノ・アーティスト横田進。

’83から’98に制作された1~3分程度の小品の13曲で収録時間30数分の盤。

オルガンやギター、エレクトロニックな要素が重なる、Lo-Fiで叙情的, 牧歌的, 郷愁的, 幻想的なフォークトロニカ~エレクトロニカ。

「Kaiten Mokuba」「Kawano Hotorino Kinoshitade」など曲名からも独特な世界観を感じさせる映像的な盤。

前半は’83~’84のデビュー前の作品で、後半は’97~’98の作品で、制作間隔は空いているものの統一感を感じる。

彼自身のレーベルSkintoneからリリースされ、海外ではCaribou (a.k.a. Manitoba)もリリースするLeafからのリリースです。 

 

 ・Susumu Yokta / Amai Niyoi

 

 

Mono No Aware

「Koritsu」(’23)

同名の日本人グループもあるようですが、こちらはドイツ人Leif Künzelの独りユニット。(元々2人組のよう)

11作目みたい。

この盤も「孤立」だし、デビュー盤「Kitanai Yatsu」(’00)を始め、「Kikai No Sekai」(’03), 「Tatemae」(’12)などなどアルバムや曲のタイトルには日本語が。

一般の方々にはお聴き苦しいであろう歪んだリズムとノイズによるミニマル・テクノ。

 

 ・Mono No Aware / Strategisch Wertvoll

 

 

 

今回のお気に入りは !!

Chip Wickham

「Shamal Wind」(’18)

Roger Wickam, Chip Wickmanなどの名義でも活動する英のサックス, フルート奏者。

リード・アルバムのリリースはChip Wickham名義?

その2ndアルバム。

Nightmares on Wax, 808 StateのGraham Massey, Matthew Halsallなど、クラブ系~クラブ寄りのお仕事をするなどの経歴もあるも、ご本人の基本はジャズのようです、。

この盤もファンク, ソウルなどの影響も感じさせるコンテンポラリー・ジャズ~フューチャー・ジャズ。

Chip Wickhamは個人的オススメのハープ・ジャズのAmanda Whitingともお仕事してますね。

Chip Wickham、もうすぐ大阪, 東京に来るやん !!

 

 ・Chip Wickham / Snake Eyes

 

 

 

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先週の「故知新」ですルンルン

 

 

 

Pedro Melo Alves

「Conundrum vol.I Itself through Disappearance」(’24)

ポルトガルのドラム奏者Pedro Melo Alves。

ドラム奏者らしくパーカッションが前面に出ている印象も、曲によりアコーディオン, ギター, ピアノ, チェロ, ハープ奏者などのゲストを迎えてのライブ音源。

ゲストの女性のスキャットや暗黒歌唱, 男性の語りのようなものが入る曲もありますが、基本的にはインストもの。

曲タイトルはライブの日付だけで、タイトルによる先入観は入らないので聴き手の想像に委ねられた、かなり実験くんなインプロもの。

 

 ・Pedro Melo Alves / May 13th, 2022

 

 

はっぴいえんど

「はっぴいえんど」(’70)

ご存知、細野さん, 大瀧詠一, 松本隆, 鈴木茂のはっぴいえんどの、ジャケ写から別名「ゆでめん」とも呼ばれる1st。

「ロックに日本語は合わない」と批判の強かった時代に、自分らが影響を受けたアメリカのロック, サウンドを自分たち日本人のものにしようと試行錯誤, 孤軍奮闘して作った「日本語による日本のロック」の1枚。

アルバム冒頭からの「お正月と言えば コタツを囲んで お雑煮を食べながら」みたいな、フォーク的な日本の情緒丸出しの日本語詞がロック畑の人からは拒否感があったのでしょう。

今となっては「なにそれ !?」な日本語ロック論争ですが、そもそも「なにそれ !?」と感じさせる時代になったのがはっぴいえんどの偉大な業績。

 

 ・はっぴいえんど / しんしんしん

 

 ・細野晴臣 / しんしんしん (@ 東京シャイネス)

 

 

The Octagon Man

「Itô Calculus」(’00)

Depth ChargeのJ. Saul Kaneの別名義での2ndアルバム。

Bizarre Incが一番稼ぎ頭だったであろうVinyl Solution傘下の自身のレーベルD.C. Recordingsからのリリース。

J. Saul Kaneらしいチープ感(けなしてない)漂いつつもダークなブレイクビーツ, エレクトロな盤ですが、実験的なモンドSFのサントラ感が漂う曲も。

ガラクタB級感溢れるDepth Charge名義の芸風の方が好き。

 

 ・The Octagon Man / Cess

 

 

Terry Riley

「In C」(’68)

現在は日本在住のミニマル・ミュージックの巨匠Terry Riley。

演奏者は以下の決まりに沿って演奏。

 「53の短いパターンを反復, 連続して演奏」

 「各演奏者が自身で反復頻度を決定」

 「パターンは移調可」

 「他の人の演奏を聴き、自分の演奏が流れにどんな影響を与えるか、自分の演奏が他の演奏とどのように関連しているかなどを考える」

 「各演奏者がそれぞれ53パターン演奏しきった時点で演奏を止める」

 「全演奏者が全パターン演奏しきった時点で曲は終了」

パターンがある程度決まっていても、各要素が各演奏者によって任意に変化して行くため、偶然な相互作用により単調ではなく多彩な形が現れては消えます。

アナログ盤では、A面1曲約24分, B面1曲約19分なのですが、上記のTerry Rileyによる趣旨, 指示に沿えばこれは全体の流れをCDで1曲として聴くべきでしょう。

CDでは実際にトラックは1曲のみですし、アナログ盤では当然あるはずのA面→B面の切れ目もどこなのか実際良く分かりません。

Jon Hassellがトランペットで参加し、Terry Riley自身もサックスを吹いてます。

Terry Rileyは、今年6月には90歳を祝うコンサート「Kronos Quartet plays with Terry Riley」の告知がFacebookなどで上がってたりしてたので行ってみたいのは山々だったのですが、神奈川だったもんなあ ショボーン

 

 ・Terry Riley / In C

 

 

 

今回のお気に入りは !!

Underworld

「Beaucoup Fish」(’99)

ヘコいニュー・ウェーブ時代のアルバムを入れると5枚目、テクノ~クラブ寄りにシフト後の3枚目のアルバム。

前作「Second Toughest in the Infants」(’96)と併せ、完全にニュー・ウェーブ時代の黒歴史?を払拭し、Underworldとしての芸風を確立したアルバム。

イメチェンに大きな影響を与えたと考えられるDarren Emerson参加の最後のアルバム。

「Moaner」は、映画「Batman & Robin(邦題:バットマン&ロビン)」(’97)でも使用されていましたが、アルバムには違うバージョンが収録されています。

シングルにもなった「King of Snake」はDonna Summer「I feel Love」(’77)のベース・ラインが使用されており、Donna Summer, Giorgio Moroderがクレジットされています。

ちなみに今年’25年巳年のテクノ的年賀画像は「King of Snake」のジャケを引用。

’17に未発表曲やリミックスなどを収録した4枚組のSuper Deluxe Editionがリリースされています。

 

 ・Underworld / Shudder - King of Snake

 

 

 

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先週の「故知新」ですルンルン

 

 

 

Revenge

「One True Passion」(’90)

New Orderの「Technique」(’88)リリース後の’89~’92に活動したPeter Hookのサイド・プロジェクトRevengeが唯一残したアルバム。

同じくPeterの90年代後半のサイド・プロジェクトMonacoもそうですが、結構New Order丸出し。

ボーカルもMonaco同様にそのヘタウマ?加減や声がバーニーが歌ってる?と思えるようなDave Hicks。

わざわざバーニー似の人を探さなくてもいいのにといつも思う。

しかし、その結果のNew Order感は好き おねがいラブラブ

 

 ・Revenge / Slave

 

 

Mark Hollis

「Mark Hollis」(’98)

80年代にヒットを飛ばしたエレポなTalk Talkのフロントマン。

レコード会社の「Duran Duranみたいな感じで」という方針に反し、後期にはジャズ, 実験音楽, フォークなどを取り入れながら深遠な方向へ。

バンドは’91に解散し、その後にリリースしたバンド後期の雰囲気も継承する唯一のソロ・アルバム。

間を味わう、隙間を感じる音作り。

当初はTalk Talk名義でリリースされるはずだったらしい。

これを最後にHollisはほぼ引退し、’19にお亡くなりになられていました。

ご冥福をお祈りします。

 

 ・Mark Hollis / The Gift

 

 

Various Artists

「Planet Dog - Peel your Head: The Peel Sessions」(’95)

英の大物ラジオDJのJohn Peelが’67から亡くなられる’04まで37年に渡りBBC Radio 1で放送していた、無名なアーティストも含め最先端の音楽を紹介していた番組「Peel Sessions」。

Planet Dog レーベル所属のアーティストのPeel Sessionsを集めたもの。

Planet Dogは’92設立のテクノ~アンビエント~トランス系のレコードレーベルです。

’93~’94に収録されたBanco De Gaia, Timeshard, Eat Staticの全8曲。

Banco De Gaia, Timeshardのエスニック風味漂う曲がいい。

 

 ・Timeshard / Cosmic Carrot (Parts 1 & 2)

 

Nine Inch Nails

「TRON: ARES - Original Soundtrack」(’25)

ディズニーの「TRON: ARES」のサントラ。

CGを全面的に取り入れたのを売りにした、当時画期的だった「TRON」(’82)の音楽はWendy Carlos、続編「TRON: Legacy」(’10)の音楽はDaft Punk。

第3弾の今回の音楽はNine Inch Nails。

NINのAtticus Ross, Trent Reznorは共に色々なサントラを手がけており、「The Social Network(邦題:ソーシャル・ネットワーク)」(’10)やピクサーの「Soul(邦題:ソウルフル・ワールド)」(20)ではアカデミー作曲賞も受賞していますが、NIN名義でのサントラは初めて。

敢えてのNIN名義はなぜでしょう?

基本はインストでボーカル入りは数曲。

NINらしいインダストリアルなサウンド、重厚なシンセでエレクトリックで圧の強い世界観。

映画の方は、80年代からのお付き合いだからやっぱ観に行くかな?

1~2作に続いて「Journeyはまたかかるのか?(多分かからない)」、「Kevin Flynnはまた出るのか?(多分出ない)」というのも気になります。(だから多分相手にされてない 爆  笑

 

 ・Nine Inch Nails / Init

 

 ・Nine Inch Nails / Who wants to live forever ?

 

注意’25.10.23 追記

何の事前情報も得ずに「TRON: ARES」行って来ました。

ネタバレも含みますので、もし観ようと思っている方は読まない方が良いかも。

Kevin Flynnはむっちゃ出た。

実際に私の友人もそうですが、あの当時からパソコン(マイコン)やってた人は、その世界では神みたくなる(「TRON: Legacy」でもそうでしたが)のかと思った。

Journeyはかからなかったと思うけど、Wendy Carlosはかかった。

80s音楽代表でDepeche Modeが褒めちぎられており、あまりの持ち上げっぷりに一周回って何で !?と思った。

レトロな電子バイク(クラシック・カー扱い 爆  笑)とか懐かしかった。

コンピューターって何だか良く分からない、中で何が起こっているか分からないブラックボックス状態の時代に、中で小人みたいなんが何かやってんじゃないかと小人(プログラム)を擬人化して当時既に荒唐無稽な設定で話を作った第1作ですが、それから40年以上経過しプログラム, AIが暴走するんじゃないかとそれこそSF映画のような心配をされるような時代に沿った話になってきてると言えないこともないかも。(プログラムが3次元化するのは置いといて)

しかし、荒唐無稽な第1作からつながった話ではあるので’82の第1作から観て荒唐無稽さを分かってて、それを楽しみにしてる人じゃないと「何やってんの?!」とはなるでしょう。

さらに続編作るつもりかよ !?みたいなラストが気になった。

となると映画の内容より、次の音楽担当は誰かというのが気になる。

制作間隔がいつも長いですが、早く作らないと現在75歳のJeff Bridges(Kevin Flynn)は死ぬよ 爆  笑

 

 ・Depeche Mode / Just can’t get enough

 

 

 

今回のお気に入りは !!

Various Artists

「New Wave Diary Megamix vol.3」(’98)

80s好き, ニューウェーブ好き, エレポッパーはとにかく聴いてて楽しい盤。

リミックスかけつつのDJミックス。

初っ端のDuran Duran~Information Society~The Policeの流れから持って行かれる。

他にもMadness, Echo & The Bunnymen, Men at Workなどなど、エレポッパーにはThe Humen League, Depeche Mode, Red Flag, Kraftwerk, New Order, OMD, Yazooなどなど怒涛の展開。

延々聴いていたいのに、CDだけど収録時間30分ぐらいなのが残念。

この「New Wave Diary Megamix」のシリーズは多分vol.5まで出てる。

 

 ・Various Artists / New Wave Diary Megamix vol.3

 

 

 

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