1日遅れてしまい申し訳ないです…
少し最初のところ変えてみました!
なんとか書き終えたので読んでくださると嬉しいです ( ; ; )





0時48分。


私の誕生日はもう48分前に終わっちゃった。


寝る準備をし終わってベットに潜り込み、
誕生日にあった幸せすぎる思い出を思い出して私の口元が緩くなる。



_____



7月27日。


今日は私の誕生日!


日付が変わった瞬間からたくさんの通知が来ていてびっくりしたけど嬉しかった。


その後も朝からメンバーが直接おめでとうって言ってくれたりケーキを用意してくれたり、中にはプレゼントを用意してくれたメンバーもいて 改めて私は恵まれた場所にいるんだなって思った。


本当に幸せな誕生日…


なんだけど………


一つどうしても引っ掛かることがある。


ある1人にまだおめでとうって言われてない。


同じメンバーであり、私の大好きな人であり、私の彼女でもある愛佳にまだ言われてない。


愛佳は彼女の誕生日を忘れる人じゃないってことぐらい分かってる。


でも、いつになっても愛佳の口から「おめでとう」の文字は出てこない。


普通にいつも通り喋ってるだけ。


空が暗くなっていく度に不安になる。


もしかして忘れちゃったのかな…


〈今日はこれで終わり!みんなお疲れ様でした〜。〉


ねぇ愛佳、レッスン終わっちゃったよ?


遅いよ言うの、そろそろ言ってくれてもいいんだよ!
  

うぅ…愛佳、私の誕生日忘れないでよ……


涙が込み上げてきた。


みんなにバレないように
体操座りをしながら膝に頭を置く。     


でもこのまま涙が止まらなくなったらやばいから今日は早く帰ろう。


服の袖でバッと涙を拭い足早にレッスン室を出る。


いつもは愛佳と一緒に寮に向かうんだけど今日はやめておく。
愛佳の顔なんて見たら泣いちゃうから。


帰り道にLINEを開いてみた。


メンバーからたくさんメッセージが届いてる。
でもその中に愛佳からのメッセージは無かった。


彼女の誕生日くらい覚えててよ…


祝う、祝わないは個人の自由だ。
勝手に期待して勝手に悲しんで愛佳のせいにする自分が不甲斐なくてまた泣けてきそう。


私はさらに歩くスピードを上げた。


やっとのことで部屋に着き、ベットにダイブした。


我慢していた分、涙が溢れ出てくる。


せめて1言くらい欲しかったなぁ…   


そう考えているうちに泣き疲れて、いつの間にか寝てしまった。


_______________



 
「ん…」


あ、寝ちゃったんだ。


起きたって世界は何も変わっていない。
愛佳におめでとうって言われてない事実も変わらない。


時間を確認するため、スマホの画面を開く。


10時か…


あと2時間で終わっちゃう、
こんなに寂しかった誕生日は初めてだよ。


『理佐。』


「え!?愛佳っ!?」


『おはよう。何でそんな驚くの?(笑)
私いつも理佐の部屋来てるのに(笑)』


「……うぅっ、まなかっ。」
  

いつもと同じ愛佳の優しい笑顔を見るとなんだか切なくて涙が出てきた。


『え?ちょ!何で泣いてるの?大丈夫?』


「何もない…」
 

『何もない訳ないでしょ?
今日はせっかくの理佐の誕生日なのに…』


「え…覚えててくれたんだ。」


『何言ってんの?彼女の誕生日忘れる訳ないでしょ。』


「おめでとうって言ってくれないから…忘れちゃったのかと思っ…た…。ぐすっ」


『もしかして…そのことで泣いてたの?』


「………」


ここで違うよって言ったら じゃあ何?って聞かれた時に答えられなくなっちゃう。  


そうだよって正直に言ったら愛佳を困らせちゃう。


だから私は言葉が出てこなかった。


そんな私に愛佳は


『理佐…ごめん。』


と謝って抱きしめてきた。


「…大丈夫だよ。」


強がって言ってみる。


『寂しい思いさせちゃって本当ごめんね…。
実はさ、どうしても二人きりの時がいいなって思ってたの。』


「そうなの…?」


『うん。それにね、サプライズしたくて。』


「へ?サプライズ……?」


『じゃーん!はい!これ!』


笑顔の愛佳に小さな箱を手渡された。


「なに、これ?」


『開けてみて!』


「ネックレス…かわいい!」


箱の中に入っていたのは小さいハートが2個連なってる可愛くてお洒落なネックレス。


『喜んでくれてよかった、ふふっ。』


「愛佳…ありがとうっ。」


嬉しくてまた涙が出てくる。


その涙を拭ってくれる愛佳。
そんな優しい愛佳が大好き。


『あと…これはおまけなんだけど…』


そう言って渡されたのはクッキーの入った透明な袋。


「え!!これ愛佳が作ったの!?」


『そう!こういうの苦手だから形変だけど…(笑)』


確かにクッキーは少し変な形をしている。
でもその形が私には愛おしく感じる。


料理とかお菓子作りが苦手な愛佳が私のために作ろうって思ってくれたことがまず凄く嬉しい。


そして不器用な愛佳が苦戦しながらクッキーを作っているのを想像すると、微笑ましくて思わず笑ってしまう。


「ふふっ、愛佳のそういうところ好きだよ。」


『へ!?…理佐が今私のこと好きって言った……』 


「もう!そういうの言わなくていいから!! 


でも、本当にありがとね。」  


今日くらい素直になってもいいよね?


私が素直にありがとうって言ったら愛佳は下を向いて頬を赤く染めていた。
そんな愛佳が可愛すぎて胸が苦しくなる。


『いいよ。もうこんな時間だからクッキー明日食べてね!』


「うん!」


『寂しい思いさせちゃってごめんね。でもこれでやっと言える。』


急に真剣な顔をした愛佳。
でもすぐクシャっとした笑顔になって


『理佐、お誕生日おめでとう!
生まれてきてくれて本当にありがとう。』


と言ってくれた。
不器用ながらちゃんと考えて言葉をまとめてくれたんだろうな…と思った。


「うぅっ、ぐすっ。まなかぁっ。」


今度は私から愛佳に抱き着いた。


『絶対私が理佐を幸せにする。』


そう言って抱きしめ返してくれた愛佳。


「愛佳…大好き。」


『私も…理佐のこと大好きだよ。』


愛佳への気持ちが溢れてくる。
この気持ちをどうしたらいいのか分からなくて愛佳を強く抱きしめた。


愛佳の誕生日、絶対喜ばせてあげるから期待しててね。