積雪お見舞い申し上げます | さかたのみかん

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みかん農家として独立したので、タイトルを変えました。
家業は相変わらず、肥料屋です。

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寒い日が続きますね。
 
こちらはまだ去年のように水道管が凍結するほど気温は下がっていません。
 
FBのTLに和歌山の方々の積雪の写真が上がってきます。
積雪してもその日のうちに解けてしまえば影響も少ないでしょうが、まだ雪が解けてないようで、これが夜になって凍ってしまうと最悪です。
 
去年の自分の反省から気づくことを書きます。
 
積雪の影響で落ちた樹勢をリカバリーするために、葉面散布などの手はずを考えている方も多くいらっしゃるでしょう。
 
切り上げ剪定をしているので、その様子を見たいがためにその作業を怠ったのは私の去年の反省点です。
 
それも、標高が高い産地ではこんな感じで木が枯れていました。
参考に去年の寒波の記事をリンクさせています。
 
幸い、うちの園地は標高が低いので枯れた木は発生しませんでしたが、それが油断でした。
 
「あそこに比べればマシやん」っていう心理が働いてしまいました。
 
さて、積雪についてです。
 
熊本の園地を借りていた頃、2012年に積雪がありました。
 
こんな感じです。
 
 
 
今回の和歌山に比べればたいしたことないでしょうね。
 
元々、樹齢が高い木が多い畑ではありましたし、管理の影響なんでしょうね。
 
樹勢もそんなに良くありませんでした。
 
周りからはここをやっていても、どんどん尻すぼみになるだけだと言われていました。
 
そんな時にこの積雪です。
 
それまで肥料はもちろん、葉面散布の回数も多くやって誤魔化しながら維持していたのが、こ止めを刺した感じになりました。
 
まず生産量が激減しました。
 
弱ってる木は段々と維持できない感じになりました。
 
残った木は樹勢も戻ったように見せましたが、生産量が少なくなったことを考えると、見た目よりも樹勢は戻ってなかったんでしょうね。
 
それは次の年の花まで影響してしまって・・・。
 
生産者によってはとことんまで枯れてしまった方もいました。
 
とは言え、懸命な努力の甲斐もあって、翌々年には樹勢も回復をしてきたなというところで畑を返却することになりました。
 
この経験は、何か異変が起きた時にリカバリーしたいと思っても、そもそものポテンシャルが物を言いますし、何もやらなければそこから回復させるには相当時間がかかることを教えてくれました。
 
温暖化が進んでるからなのかはわかりませんが、夏が猛暑で冬が厳寒という気候になってきました。
 
収穫後の樹勢回復のために、何でも構いません、葉面散布されることをおススメします。
 
ちなみにうちの液肥のリンクも張っておきます(;´Д`A