減酸にそんなに意味がある時代だろうか??? | さかたのみかん

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みかん農家として独立したので、タイトルを変えました。
家業は相変わらず、肥料屋です。

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ツイッターでも少しつぶやきましたが、昨日お客さんから、友達が「モリブデンを持ってるんだけど、減酸のために散布するには何倍でやれば良いかな?」と聞かれました。

聞いた瞬間に「モリブデンで減酸!?」と驚きました。

そんな話聞いたこともないし、さっぱり検討もつきません。

一つの判断基準としてうちのスターライトに入っているモリブデンの含有量は参考にしましたが・・・。

そもそも、なんでモリブデンで減酸という発想が出てきたのか?

聞いてみれば、過去にその辺りの篤農家が話をしていたとか。

理由はそれだけですよ。

それだけの理由で20kgで十数万円もするような物を買ったんですから、昔はみかん農家は潤ってたんですね。これ皮肉ですべーっだ!

話の中でクレブス回路(クエン酸回路)の話が出てきました。

「減酸するにはクレブス回路を回せば良いんやろ?」

なんだかちょっと物を知ってそうですが、それがどうやったら回るかなんて多少の検討でもついているんでしょうか?

そんなものわかっていたら、教えてほしいくらいです。

なぜにモリブデンとなったかを、完全に私の想像というか妄想してみます。

(妄想始め)

ポイントは多分、「代謝の促進」ということに結論したのでしょうね。

私はそれには賛同します。

そのためには微量要素だと。

その微量要素も極僅かで良いが、微量要素の葉面散布資材にはあまり含まれていないモリブデンだと。

(妄想終わり)

勝手に妄想して、勝手に批評するもの変ですが、そもそもモリブデンだけ散布すると言うことじたいが間違えています。

その木で明らかにこの微量要素だけが不足しているということが明確にわかっていれば、それだけの単独散布も良いでしょう。

しかし、そんなこと分かりもしませんし、分かったところで変化するはずです。

微量要素の基本は、植物が生育していく上でほぼ必要な微量要素を含有している資材じゃないと意味がないです。

さて、次に代謝の活性ですが、これは結構難しい言葉だと思うんです。

足らない栄養を与えることが代謝の活性化になるでしょうし、それはおそらく個々人で違うでしょう。

そのあたりの基本的なことがクリアーできてるところでは、活性化にはアミノ酸が当てはまると思いますがね。

考えないで良いとは言いませんが、そもそもそんなに減酸を気にしなければいけない時代でしょうか。

個選ならば収穫は完熟で出すのが常識のようになっていますし、酸が切れているだけのみかんは受け入れられない時代ですしね。