今日のみかん農家さんとの会話ですが、確かにみかん農家はかなりの窮地に追い込まれています。
みかんの価格の安さを私のみかん以外のお客さんに話をすると、みんな「信じられない」という顔をするほどです。
だからこそ、うちもみかんを本気で栽培し、みかん農家が生き残るための一つの指針を示すことが50年余りの間支えてもらっている恩返しだと思っています。
以前も書いたことですが、みかん農家さんはよく「昔に比べてみかんを食べなくなった」と言われます。
確かにピーク時のみかんの総生産量?出荷量?は350万トンもありました。
それが今となっては100万トンになれば価格が暴落するほどです。
三分の一の量になっても価格は暴落するんです。
そりゃ、食べなくなっているんでしょうね。
その昔って言うのは、果物と言えば、「みかん・リンゴ・バナナくらいしかなかった」と言われるくらいの昔です。
それと現在を比べるほうが間違っているんじゃないかとも思います。
様々な物が大量消費の時代ではなくなりましたしね。
それでも思うんですが、毎年80万トンから100万トンほどのみかんが消費されているというのは、すごいことじゃないでしょうか。
確かに大量消費の時代は終わりましたし、個人の嗜好も多様化していますし、飽食の時代と言われ始めたのはいつだったかとわからなくなるくらいです。
そんな中でこれだけのみかんが消費されているわけです。
関東の市場では表年には、場外に野積みして崩れるのを待っているというのも事実です。
これは大きな問題ですが、それはまた別問題です。
今回のみかんの消費量という観点から見えれば、そんなみかんの量は全体の数量に比べれば僅かなものでしょう。
現在のみかん消費量を「減った」と捉えるか、「まだあるじゃん」と捉えるか。
私は後者のほうなので栽培を始めたわけですけどね。