去年、みかんを販売して感じたことを連載の形で書いていこうと思います。
先に結論を書きます。
2つあります。
1、農産物の販売は一般の農家さんが考えているほど、難しいものではない。
2、農業という仕事は生産物を持っているのだから、やっぱり体力があり、強い仕事である。
(文章は春から父と共に考えてきたことを順を追って書いていきますので、ご了承ください)
春から考えていたのは、みかんの販売は市場ではなく、消費者(これからはお客さんと書きます)の方々に直接販売することだけを考えていました。
なぜ、全く疑問を抱くことなく、私も父もこのことを疑わなかったのかは今となってもわかりません。
考えられることは肥料屋として、液肥を自家製造し、それを末端消費者(この場合は農家)に直接販売することを50年以上続けてきたために、「生産したものは自分で末端に売る」ということが沁み込んでいるんでしょうかね?
販売は「お歳暮用」という形を取りました。
栽培している品種は「宮川早生の完熟」のために、収穫は通常11月下旬から始まりますから、お歳暮用としては最適であると判断しました。
次に価格の設定です。
みなさんは、お歳暮と聞いて、どの程度の価格を思い浮かべますか?
3,000円ですか 5,000円ですか
まさか
10,000円ですか
私のような若年層の人間が友達にみたいに横のつながりの人間に送るのならいざ知らず、通常、お歳暮って4000円から5000円くらいの物を送るのではないでしょうか?
ということで、価格は2500円から5000円の幅を持たせてつけました。
はい、これでみかんの価格設定が終了しました。
次に荷姿です。
お歳暮として発送するために、当然、箱に入っていなければいけません。
みかん箱と聞いて10kg箱を想像する方は多いと思いますが、よく考えてください。
核家族が当然のようになってしまった日本において、10kgのみかんを送られてきても、家で箱のままみかんを保存して、腐れが発生することが目に見えています。
だからと言って、3kgではあまりにも少なすぎと思い、箱は5kgにしました。
ここで、みかんの現状をご存知の方は、「5kgで2500円~5000円なんてぼったくりだ」なんて思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方々は市場の価格と比較しませんでしたか?これは直売の話だということを思い出してください。
そんな方は楽天あたりで「みかん」を検索してみてください。
この程度の価格のみかんは当たり前のように販売されています。
はい、今回はここまでにします。