今回もまたまた私なりに18年度産みかんの総括をしたいと思います。
みなさんみかんは当然のことながら、食べられたことでしょう。
味はどうでしたか?去年(平成18年)のみかんはおいしかったのではないですか?
その理由としては、秋雨が少なかったことが一番の理由だと思います。
値段もいつもより高くはなかったですか?
それはみかんの量があまりにも少なかったからです。
18年度産は不作の裏年だったために、元々の量が少なかったことに加えて、みかんの玉太りが悪かったために量(トン数)が上がりませんでした。
この玉太りの悪さは梅雨明け後からの雨量の少なさが影響したんじゃないかと思います。
私が聞いて廻った印象としては、トン数はいつもの3割から5割くらいじゃないかという印象です。
トン数がここまで少ないと最終的な収入は少ないように思えますが、九州のみかんは一般的に何年もあまりにも値段が安かったために、トン数が少なくても昨今よりも収入は上がったのではないかと思います。
さて、今年の19年産みかんについてですが、今年は表年です。
表年ということは、直花が多いです。イコール花の留まりが非常に悪いです。
みかん農家ならわかりきっていることですが、直花が多いということは春芽が出ない傾向にありますから、葉面散布は窒素が多い資材を使用して出来る限り春芽が出るような管理をしなくてはいけません。
個人的には表年の割には最終的に留まる花は意外と少ないのではないかと感じています。
もちろん、それだけではなく剪定だって重要です。
去年の値段がせっかく高かったのに、今年いつも通りの値段にしてしまったのでは、意味がありません。
表年の今年こそ、みかん農家は精一杯の努力をしなくてはいけません。
「どうせ、量が多いだろうから、値段は安いよ」は禁句にしてください。
どんな時でも最大限の努力は当たり前のことですが、今年は正念場ですよ。